【EcoFlow】DELTA 3 1500 vs DELTA 3 Plus|容量・機能の違いと購入ガイド
「EcoFlow DELTA 3」シリーズは、コンパクトなボディに高出力と急速充電機能を詰め込んだミドルクラスのポータブル電源です。
「EcoFlow DELTA 3 1500」は1,536Whの大容量を備え、1kWhクラスとほぼ同サイズながら約1.5倍の電力を蓄えられます。
一方の「EcoFlow DELTA 3 Plus」は1,024Whの容量ながら、最短56分でフル充電できる業界最速クラスの充電速度が魅力です。
本記事では、「EcoFlow DELTA 3 1500」と「EcoFlow DELTA 3 Plus」のスペック比較、活躍するシーン、おすすめするユーザーを詳しく解説します。
「EcoFlow DELTA 3」シリーズの基本スペック比較
「EcoFlow DELTA 3 1500」と「EcoFlow DELTA 3 Plus」は定格出力こそ同じですが、容量や充電速度、拡張性などに違いがあります。
以下の一覧表に両モデルの基本的な違いをまとめました。
DELTA 3 1500 | DELTA 3 Plus | |
価格(税込) | 181,500円 | 149,600円 |
重さ | 約16.5kg | 約12.5kg |
サイズ | 39.8 × 21.3 × 28.1cm | 39.8 × 20.0 × 28.4cm |
容量 | 1,536Wh | 1,024Wh |
定格出力 | 1,500W(サージ3,000W) | 1,500W(サージ3,000W) |
X-Boost出力 | 2,000W | 2,000W |
拡張容量 | 最大5.5kWh | 最大5kWh |
ソーラー入力 | 500W(1ポート) | 1,000W(500W×2ポート) |
AC入力 | 90分(80%まで60分) | 56分(80%まで40分) |
電源自動切り替え | 15ms未満 | 10ms未満 |
バッテリー種類 | リン酸鉄リチウムイオン | リン酸鉄リチウムイオン |
サイクル寿命 | 3,000回(70%維持) | 4,000回(80%維持) |
防塵防水等級 | IP54(バッテリーパック) | IP65(バッテリーパック) |
保証期間 | 5年 | 5年 |
両モデルとも、1,500W(サージ3,000W)の定格出力と2,000WのX-Boost出力を備えており、ほとんどの家電製品を稼働させることができます。
日常使いからアウトドアまで幅広く活用できるのが特徴です。
「EcoFlow DELTA 3 1500」vs「EcoFlow DELTA 3 Plus」を徹底解説


基本スペックを踏まえたうえで、両モデルの主要な違いについて見ていきましょう。
容量の違い
「EcoFlow DELTA 3 1500」は1,536Whの大容量を備えており、1kWhクラスの製品とほぼ同じサイズでありながら約1.5倍の電力を蓄えられます。
1泊2日程度のキャンプでも電力切れを心配せずに過ごせる点が強みです。
一方、「EcoFlow DELTA 3 Plus」は1,024Whの容量で、日帰りレジャーや短時間の電力バックアップに適しています。
重量も約12.5kgと軽量なため、持ち運びやすさを重視する方には魅力的な選択肢です。
充電時間の違い
両モデルとも1,500W AC入力に対応していますが、バッテリー容量が違うため充電完了までの時間が異なります。
「EcoFlow DELTA 3 1500」は最短60分で80%、90分でフル充電が完了するのに対し、「EcoFlow DELTA 3 Plus」は40分で80%、最短56分でフル充電が完了します。
業界最速クラスのスピードを誇り、悪天候の予報が出たときや急いでいるときでも短時間で満充電にできる点は大きなメリットです。
電源自動切り替え速度の違い
「EcoFlow DELTA 3 1500」は15ms未満で電源をバッテリーに切り替え、冷蔵庫や照明など継続稼働が必要な家電への給電を維持します。
一方で、「EcoFlow DELTA 3 Plus」は10ms未満の超高速切り替えに対応しており、デスクトップPCなど瞬時の切り替えが必要な機器に対して有効です。
在宅ワークでデスクトップPCを使用している方にとって、この差は安心感につながります。
「EcoFlow DELTA 3」シリーズが活躍するシーン


続いて、定格出力1,500Wと急速充電機能を備えた「EcoFlow DELTA 3」シリーズの活躍シーンを5つ紹介します。
家庭の停電対策として
グループキャンプでの電力供給
車中泊旅行の快適化
在宅勤務時の電力バックアップ
屋外での映像制作や撮影
以下、各シーンの詳細を順番に解説していきます。
家庭の停電対策として
急な停電が発生しても、「EcoFlow DELTA 3」シリーズがあれば冷蔵庫や照明を継続稼働させ、日常生活への影響を軽減できます。
停電発生から瞬時にバッテリー給電へ移行するため、手動で切り替える手間がありません。
また、「EcoFlow DELTA 3 Plus」に搭載されているStorm Guard機能を活用すれば、悪天候に関する警報が発令された際にスマートフォンへ通知が届き、ポータブル電源が優先的に充電されるように自動で制御します。
備えを万全にしておきたい方にとって心強い機能です。
グループキャンプでの電力供給
複数人でのキャンプでは、スマホやタブレットの充電需要が増え、IHクッキングヒーターや電気ケトルなどの調理家電も活躍します。
「EcoFlow DELTA 3」シリーズなら、グループ全員分のデバイス充電と調理家電の稼働を1台でカバーしやすい点が魅力です。
電気ケトルでお湯を沸かしたり、ホットプレートで本格的なアウトドア料理を楽しんだりと、電源サイトでなくても快適なキャンプ体験を満喫できます。
車中泊の快適化
車中泊では、季節を問わず快適な車内環境を維持することが重要です。
「EcoFlow DELTA 3」シリーズを持参することで、電気毛布やポータブル冷蔵庫、ポータブルエアコンなどを稼働させ、暑さ寒さに左右されない空間を構築できます。
走行充電にも対応しているため、移動中にバッテリーを充電できる点もポイントです。長距離ドライブでも電力残量を気にせず旅を楽しめます。
在宅勤務時の電力バックアップ
在宅勤務中の突然の停電は、作業データの消失やオンライン会議の中断など深刻なトラブルにつながりかねません。
そこで活躍するのが「EcoFlow DELTA 3」シリーズの電源自動切り替え機能です。
特に「EcoFlow DELTA 3 Plus」は10ms未満の超高速切り替えに対応しており、デスクトップPCのような精密機器を使用している方でも安心です。
屋外での映像制作や撮影
電源のないロケ地での撮影では、安定した電力供給が欠かせません。
「EcoFlow DELTA 3」シリーズはカメラや照明機材への長時間給電に対応し、撮影を中断せずに進められます。
定格出力1,500WとX-Boost機能により、ストロボや大型モニターなどプロ仕様の機材にも対応可能です。
エンジン発電機のような騒音がないため、静かな環境での収録にも適しています。
「EcoFlow DELTA 3 1500」の独自強化ポイント


「EcoFlow DELTA 3 1500」と「EcoFlow DELTA 2」などの旧モデルを比較した場合、いくつかの差別化ポイントが存在します。以下、独自強化されたポイントを3つ紹介します。
1.5倍の大容量で長時間稼働を実現
「EcoFlow DELTA 3 1500」は1kWhクラスの製品とほぼ同じサイズでありながら、容量は1,536Whと約1.5倍を確保しています。
持ち運びや収納の便利さはそのままに、電化製品を1.5倍長く稼働させられる点が大きな強みです。
「1kWhでは物足りないけれど、2kWhは多すぎる」というニーズにちょうど応えるモデルであり、1泊2日程度のキャンプでも電力切れの心配が少なくなります。
4種類のエクストラバッテリーに対応
「EcoFlow DELTA 3 1500」の大きな特徴として、DELTAシリーズ4種類のエクストラバッテリーに対応している点が挙げられます。
DELTA 3(1kWh)、DELTA 2(1kWh)、DELTA 2 Max(2kWh)、DELTA Pro 3(4kWh)専用エクストラバッテリーを接続でき、最大5.5kWhまで容量を拡張可能です。
すでに持っているエクストラバッテリーを柔軟に活用できるため、将来的な拡張を見据えている方にとって魅力的な選択肢となります。
IP54準拠の防水バッテリーパック
バッテリーパックがIP54防水・防塵等級に準拠しており、屋外での使用時も安心感があります。
耐火性や落下耐性も備えているため、過酷な環境下でも信頼性を維持できる設計です。
キャンプや現場作業など、タフな使い方を想定している方に適しています。
「EcoFlow DELTA 3 1500」と「EcoFlow DELTA 3 Plus」の購入ガイド


「EcoFlow DELTA 3 1500」と「EcoFlow DELTA 3 Plus」は似ている点が多いため、「どちらを購入すればいいのか」と悩んでいる方も多いでしょう。
ここでは、用途別の選び方を整理して解説します。
「EcoFlow DELTA 3 1500」をおすすめするユーザー
1,536Whの大容量を備える「EcoFlow DELTA 3 1500」は、主に以下のような方に適しています。
連泊キャンプや長時間の電力使用を想定している方
将来的にエクストラバッテリーで容量拡張を考えている方
1kWhでは容量が足りないと感じている方
1,536Whの大容量により、電力残量を気にせず使いたい方や長期停電への備えを強化したい方におすすめです。
「EcoFlow DELTA 3 Plus」をおすすめするユーザー
基本機能が充実している「EcoFlow DELTA 3 Plus」は以下のような方におすすめです。
充電速度を最優先で考える方
本体の軽さを重視する方
日帰りレジャーや短時間のバックアップ用途がメインの方
最短56分でフル充電できる業界最速クラスの充電速度は、忙しい方や急な外出が多い方にとって大きなメリットです。
約12.5kgと軽量なため、持ち運びの負担も軽減されます。
「EcoFlow DELTA 3」シリーズに関するよくある質問


最後に、「EcoFlow DELTA 3」シリーズについてよく寄せられる疑問にお答えします。
X-Boost機能でどのくらいの家電が動かせる?
両モデルともX-Boost機能により最大2,000Wの家電に対応しています。
ドライヤーや電子レンジ、電気ケトルなど高出力の家電も稼働させられるため、アウトドアや停電時でも普段通りの生活を送りやすくなります。
ただし、X-Boost機能は電圧を下げて動作させる仕組みを採用しており、すべての家電に対応しているわけではないため注意が必要です。
静音性はどのくらい?
EcoFlow独自のX-Quiet技術を搭載しており、出力600W未満の動作時は約30dBの超静音設計を実現しています。
これは図書館並みの静けさに相当し、夜間のテント内や寝室でも快適に使用できます。
静かな環境を重視するキャンプや車中泊でも、周囲に迷惑をかけずに電力を利用できる点は大きなメリットです。
ソーラーパネルでの充電時間はどのくらい?
「EcoFlow DELTA 3 1500」は最大500Wのソーラー入力に対応しており、晴天時に約3.5〜4時間でフル充電が目安となります。
1ポートのみの対応ですが、十分な充電速度を確保できます。
一方、「EcoFlow DELTA 3 Plus」は2ポートで最大1,000W(500W×2)のソーラー入力に対応しており、1ポートのみで約2〜3時間、2ポートを使った場合は約70分でフル充電が可能です。
ソーラー充電を重視する方には「EcoFlow DELTA 3 Plus」が適しています。
まとめ
本記事では、「EcoFlow DELTA 3 1500」と「EcoFlow DELTA 3 Plus」のスペックや特徴の違いを解説しました。
「EcoFlow DELTA 3 1500」は1,536Whの大容量を備え、連泊キャンプや長時間の電力使用を想定している方に適しています。
一方、「EcoFlow DELTA 3 Plus」は最短56分でフル充電できる業界最速クラスの充電速度が魅力です。
容量重視で長期間のアウトドアを楽しみたいなら「EcoFlow DELTA 3 1500」、充電速度と携帯性を優先し短時間利用がメインなら「EcoFlow DELTA 3 Plus」、という選び方がおすすめです。
ご自身の利用シーンに合わせて、適切なモデルをお選びください。