Whとは?具体的な計算式や主に使われる場面などを詳しく紹介!
Wh(ワットアワー)という単位を目にするものの、「意味や計算式が分からない」という方は多いのではないでしょうか。
Whは電気のエネルギーをあらわす重要な単位で、日常生活だけでなく、スマートフォンやモバイルバッテリー、蓄電池など、様々なシーンで活用されています。
この記事では、Whの基本や他の電気単位との違い、具体的な計算式や主な活用シーンについて詳しく紹介します。
Whとは
日常生活ではWやAなどの単位を見聞きする機会が多いため、Whは聞きなれないという方も少なくありません。
ここでは、Whの基本について詳しく解説します。
Whは電力量(容量)の単位
Whは、どれだけの電気エネルギーを消費・蓄電できるかを示す単位です。
Wが『瞬間的な消費電力』を表現しているのに対して、Whは消費が積み重なった『総電力量』を数値化しています。
例えば、100Wの機械を1時間使えば100Wh、30Wの機器なら10時間で300Whとなります。
Whの考え方はバッテリー容量だけでなく、日常的な電気料金の計算やポータブル電源などの購入時にも役立ちます。
た、家庭で複数の機器を同時に使う場合や、バッテリー残量を見積もる際にもWhは重要な指標です。
Whの一般的な使い方
Whは、主に電化製品の消費電力量やモバイルバッテリーの容量表示で活用されています。
例えば、電気料金の請求書ではkWh(1000Wh)が用いられ、各家庭やオフィスで消費した電力量を『kWhで○○円』として計算します。
また、ポータブル電源やスマートフォン用バッテリーの容量はWhで明記されており、どれだけ長く機器を動かせるかを知る目安になります。
さらに、アウトドアでの電源確保や災害時の非常用電源を選ぶ際にも、Wh表記をもとに使用予定機器の組み合わせや使用時間を計算できます。
製品パッケージや仕様書のWhを確認できるようになると、電気を賢く選ぶ力が身に付き、無駄な出費や容量不足を防ぐことが可能です。
Whと他の電気単位の違い


Wh以外にも、混同しがちな電気単位は多くあります。ここでは、似ている電気単位の特徴について詳しく解説します。
W(ワット)
Wは、瞬間的な消費電力を表す電気単位です。
家電製品や照明器具に必ずといっていいほど記載されており、消費電力が高いほど短時間で多くの電気を使用します。
例えば、100Wの電球は60Wより明るく、消費電力も大きくなります。
Wは電圧と電流をかけることで計算でき、1時間の消費電力量はWhで表され、Wはその基礎数値です。
意味を正しく理解することで、消費電力の比較がしやすくなります。
Ah(アンペアアワー)
Ahは、主にバッテリーや蓄電池の容量を表す電気単位です。
例えば、10Ahのバッテリーは1Aで10時間、2Aで5時間使用できる計算になり、一定の電流を何時間流せるかという性能が分かります。
Ahの数値が大きいほど、より長時間機器を動作させることができ、家庭用の乾電池やモバイルバッテリーのスペック表示に多く使われています。
また、電池の使用時間を計算したい場合は、このAhの数値と消費電流(A)から算出できるため、バッテリー選びの指標にもなります。
kWh(キロワットアワー)
kWhは、Whを1000倍にした電気単位です。
例えば、1kWの電気機器を1時間使用した場合は1kWhとなります。主に電気料金の計算基準として用いられ、毎月の請求書にも必ず明記されています。
また、太陽光発電やオール電化設備の発電量・消費量・売電量なども、kWhで表すことが一般的です。
1kWhあたりの単価を基準にすれば、電気代の節約や使用量のコントロールに役立ちます。
VA(ボルトアンペア)
VAは、電圧(V)と電流(A)をかけた全体的な電力量を示す電気単位です。
Wは実際に消費された有効電力ですが、VAは装置を動かすために送られた全電力を含むため、電力線や配電設備の設計にはVA値が重視されます。
例えば、掃除機が使う全ての電力が『VA』で、ゴミを吸い取る実際の仕事に使われる電力が『W』というイメージです。
特にモーターを使う機器や大規模システムでは、VAとWの違いを把握しておくと機器の正確な容量や稼働効率を判断するのに役立ちます。
Whの計算式


Whを正しく理解し計算できるようになると、家電の消費電力やバッテリー選びがより効率的になります。ここでは、具体的な計算式について詳しく解説します。
基本式は「電力(W)×時間(h)=電力量(Wh)」
Whの計算式は、『電力(W)×時間(h)=電力量(Wh)』です。
例えば、定格消費電力100Wの機器を3時間使った場合は、『100W×3h=300Wh』でWhは『300』となります。
Whは何ワットの機器をどれくらい使ったかを数値化し、実際の消費エネルギーやバッテリー容量の比較に役立ちます。
電力の把握は節電や機器選びにも欠かせないため、基本式を押さえておくことが大切です。
バッテリーの容量表示から使用時間を逆算できる
バッテリーやポータブル電源の容量はWhで表示されていることが多いため、Whから使用可能時間を逆算できます。
例えば、容量500Whのバッテリーに対して消費電力50Wの家電を使う場合は、『500Wh÷50W=10時間』となります。
バッテリーは出力機器の消費電力や使用環境に左右され、利用時間は少し短くなるケースもありますが、おおまかな目安としては役立ちます。
他の電気単位からWhに換算する方法
Whは、他の電気単位からも計算できます。
例えば、電圧(V)と電流(A)、使用時間(h)が分かれば『Wh=V×A×h』という計算式で求められます。
USB機器で5V・2A・3時間利用するなら、『5V×2A×3h=30Wh』です。
また、バッテリーの容量がAhで表示されている場合は、定格電圧(V)を掛けることでWhに換算できます。
Whが使われる主な場面


Whは様々な場面で使われており、具体的な状況を把握することで電気の管理やコスト意識が高まります。ここでは、主な利用シーンについて詳しく解説します。
家庭の電気料金や検針票
家庭でのWhの利用シーンは、電気料金の計算や検針票での表示が挙げられます。
電力会社から送付される「ご使用量のお知らせ」には、毎月どれだけの電気を使ったかがkWh(1kWh=1000Wh)で明確に記載されています。
電気代は実際に消費した電力量をもとに算出されるため、WhやkWhの把握は家庭の節電やコスト管理の第一歩です。
また、Whを使えば家庭内でどの機器がどれだけの電力を使っているかも検討できます。
太陽光発電や蓄電池などのエネルギー系設備
太陽光発電や家庭用蓄電池の分野でも、Whは重要な指標です。
例えば、太陽光パネルの発電電力量や蓄電池の容量では、1日でどれくらい発電・蓄電できるのかをWh/kWh単位で比較できます。
消費電力60Wの電球を3000Whの蓄電池で何時間使えるかというように、電力量から具体的な使用可能時間も逆算することが可能です。
モバイルバッテリーやポータブル電源の容量表示
モバイルバッテリーやポータブル電源でも、Whの表示が一般的です。
容量表示がWhであることで、どのくらいの電気機器をどのくらいの時間使えるかという具体的なイメージが付きやすくなります。
例えば、10000mAhのバッテリーが3.7Vの場合、『10000mAh×3.7V÷1,000=37Wh』と簡単に換算できます。
容量をもとに利用シーンや必要台数を割り出すことで、無駄のないバッテリー選定や準備ができるようになります。
関連記事:kWとは?計算方法や具体的な算出例を詳しく紹介!
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Whを重視するならEcoFlowのポータブル電源がおすすめ
EcoFlow DELTA 3 Plus


EcoFlow DELTA 3 Plusは、1024Whという十分な容量と1500Wの定格出力を備え、電子レンジやケトルなど消費電力の高い家電も問題なく使えるポータブル電源です。
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、約4,000回という長寿命と高い安全性を両立。
AC電源ならわずか56分でフル充電できる業界最速クラスの充電性能に加え、X-Boostシステムで2000Wまでの高出力機器もサポートします。
災害時やアウトドア、キャンプ環境でも家庭用家電がほぼ使える安心感は非常に大きく、必要充分なWh容量で長時間連続運転が可能な点も魅力です。
EcoFlow DELTA 3 Max Plus(2048Wh)


EcoFlow DELTA 3 Max Plus(2048Wh)は、2048Whという圧倒的な容量で定格3,000W(最大3,800W)の高出力にも対応しているポータブル電源です。
特徴的なのは、最大10,240Whまで容量拡張できる拡張性の高さと、ACポートの分割制御機能。個別操作が可能で、必要な家電だけをピンポイントでコントロールできます。
また、AC・ソーラー・車載など充電方法も豊富で、災害時や長期のアウトドアでも安定した電力供給が受けられます。
Wh容量による稼働時間のシミュレーションや計画も立てやすく、電力切れに不安を感じない圧倒的スタミナが支持されています。
Whに関するよくある質問


最後に、Whに関するよくある質問について詳しく解説します。
200Whのバッテリーで100Wの機器はどれくらい使える?
200Whのバッテリーがあれば、定格消費電力100Wの家電を理論上は2時間使える計算になります(200Wh÷100W=2時間)。
しかし、実際の使用では電力変換時のロスや機器側の効率、バッテリーの劣化などが影響して、80%ほどしか利用できないケースが一般的です。
1Whの電気代はどれくらい?
日本の一般家庭の電気料金は、1kWh(1,000Wh)あたり約27円前後が目安です。そのため、1Whあたりに換算すると『約0.027円』となります。
契約プランや使用量、燃料調整費により多少の差はありますが、バッテリー使用時のコストを計算したりする際の基準に使うことが可能です。
ポータブル電源のWhは大きいのを選ぶべき?
ポータブル電源のWh容量が大きいほど、多くの機器を同時に使える安心感はありますが、大容量モデルはサイズや価格も上がります。
ポータブル電源を選ぶ際は、『必要な家電の消費電力×使用時間+予備分』を計算し、必要十分なWhを選ぶと無駄がありません。
ただ大容量のモデルを選ぶのではなく、利用目的を整理したうえで、必要十分な電力量が確保できるモデルがおすすめです。
Wh表示がない機器は容量を比較できない?
Whが表示されていない場合でも、電圧(V)や電流(A)、消費電力(W)や使用時間(h)が分かれば簡単にWhに換算できます。
例えば、「Wh=W×h」や「Wh=V×A×h」といった計算式で求めれば、複数機器やバッテリー容量の比較が容易になります。
メーカー仕様書やパッケージ表示を参考にして、適切に計算・比較することで納得のいく製品選びができます。
まとめ
Wh(ワットアワー)は、電気を「どれだけ使ったか」「どれだけ蓄えられるか」を数字で把握できる重要な単位です。
消費電力やバッテリー容量、電気料金やポータブル電源の選び方まで、生活のあらゆる場面でWhの知識が役立ちます。
計算式や他単位との違いを正確に理解し、より合理的かつ安全な電気の使い方を把握しましょう。
Whを重視してポータブル電源をお探しの方には、EcoFlowのDELTAシリーズがおすすめです。詳しくは、商品ページをご覧ください。