テレビの電気代はいくらかかる?1時間・1日つけっぱなしの金額や節約方法も解説

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ドラマや映画、ニュースなど、日々の生活を彩ってくれるテレビ。普段は、何気なくつけっぱなしにしている家庭も多いのではないでしょうか。しかし、テレビの電気代は意外と高くなりやすいのが特徴です。テレビの種類やサイズ別に、電気代を計算してみましょう。

そこで本記事では、テレビの電気代を種類やインチ、音量、画質別に紹介します。テレビの電気代を節約するための対策も掲載しているので、無駄な電力消費を最小限に抑えられるようになるでしょう。テレビの電気代について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

テレビの電気代はいくらかかる?

テレビの電気代は、エアコン、冷蔵庫、照明に次いで多くなっています(※1)。電気代の計算式は「テレビの消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)」です。テレビの消費電力は、種類やインチ、音量、明るさなどによって異なります。

1時間、1日、1ヶ月、1年あたりにかかる電気代について、詳しく見ていきましょう。

※1参考:一般財団法人 家電製品協会「エネルギー消費の現状と節電」

1時間あたりのテレビの電気代

1時間あたりにかかるテレビの電気代は、テレビの消費電力に依存しています。各メーカーの製品別に、1時間あたりの電気代を見ていきましょう。「公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会」は、電力量料金単価の目安を31円/kWhと定めています(※2)。

製品名

メーカー

サイズ

消費電力

1時間あたりの電気代

2T-C19DE

シャープ

19V型

35W

約1.1円

TH-43MX900

Panasonic

43V型

140W

約4.3円

65Z870N

東芝

65V型

292W

約9.1円

※2参考:公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会「よくある質問 Q&A」

1日あたりのテレビの電気代

環境省の調査によると、平日におけるテレビの視聴時間は4〜8時間未満が最も高い割合を占めています(※3)。各メーカーの製品ごとに、1日あたりテレビを4時間視聴した場合と8時間視聴した場合の電気代を比較してみましょう。


製品名

メーカー

サイズ

消費電力

1日あたりの電気代

4時間視聴時

8時間視聴時

2T-C19DE

シャープ

19V型

35W

約4.3円

約8.7円

TH-43MX900

Panasonic

43V型

140W

約17.3円

約34.7円

65Z870N

東芝

65V型

292W

約36.2円

約72.4円

1ヶ月あたりのテレビの電気代

総務省の調査によると、一般家庭でテレビを視聴する平均時間は、平日で2.8時間、休日で3.75時間でした(※4)。1ヶ月に換算すると、平日(22日間)で61.6時間、休日(8日間)で30時間、合わせて91.6時間です。1ヶ月あたりのテレビの電気代を見ていきましょう。

製品名

メーカー

サイズ

消費電力

1ヶ月あたりの電気代

2T-C19DE

シャープ

19V型

35W

約99.4円

TH-43MX900

Panasonic

43V型

140W

約397.5円

65Z870N

東芝

65V型

292W

約829.2円


※4参考:総務省「主なメディアの利用時間と行為者率」

1年あたりのテレビの電気代

平日が245日、休日が120日ある場合、一般家庭が1年間にテレビを視聴する平均時間は、1,136時間です。1年あたりにかかるテレビの電気代を見ていきましょう。

製品名

メーカー

サイズ

消費電力

1年あたりの電気代

2T-C19DE

シャープ

19V型

35W

約1,233円

TH-43MX900

Panasonic

43V型

140W

約4,930円

65Z870N

東芝

65V型

292W

約10,283円

総務省の調査によると、2024年の1年間において2人家族以上でかかった電気代は平均144,096円です(※5)。東芝「65Z870N」を使用している場合、テレビの電気代が全体に占める割合は、約7%にのぼります。

※5参考:総務省統計局「家計調査 月次 世帯人員別」

テレビをつけっぱなしにした時の電気代

家事の合間や作業中、ついテレビをつけっぱなしにしている家庭も多いのではないでしょうか。ニュースやバラエティを流し見している間にも、テレビの電気代は確実に上がっています。9時から21時までテレビをつけっぱなしにしていると仮定して、計算してみましょう。

テレビの消費電力が140W、電力量料金単価が31円/kWhの場合、1日にかかる電気代は「140W ÷ 1000 × 12h × 31円/kWh」で約52円です。1年間で約19,374円もかかり、平日2.8時間、休日3.75時間視聴した場合と比較すると、約14,444円も高くなります。

テレビの電気代は仕様・性能によって異なる

テレビの電気代は、インチや音量、画質の影響を大きく受けます。そのため、全く同じテレビを使っている家庭でも、設定内容次第で電気代にばらつきが生まれるのです。

  • 【大きさ・インチ別】テレビの電気代

  • 【音量別】テレビの電気代

  • 【画質別】テレビの電気代


それぞれの電気代について、詳しく見ていきましょう。

【大きさ・インチ別】テレビの電気代

テレビの画面サイズが大きくなると、電気代も高くなります。サイズの単位には「インチ」が使われ、1インチは2.54cmです。「V型」も「インチ」と定義が似ていますが、インチは縁に隠れている部分まで含まれます。サイズごとに電気代を比較してみましょう(※6)。

機種名

テレビサイズ

年間目安電気代

OLS24WD10

24V型

1,970円

OLS32WD10

32V型

2,110円

OL40CD500

40V型

2,970円

OLS50RD10

50V型

4,160円

OLS65RD10

65V型

6,970円

OLS75RD10

75V型

11,100円


※6参考:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ型製品情報サイト」

【音量別】テレビの電気代

テレビの音量を上げるには増幅回路で多くの電力が必要になるため、電気代も高くなります。音量を調節した際に増減する電力は、数W程度です。例えば、音量20で消費電力150Wのテレビと、音量30で消費電力158Wのテレビにおいて、年間の電気代を比較してみます。

  • 音量20のテレビ:150W ÷ 1000 ×  31円/kWh × 5h × 365日 = 約8,486円

  • 音量30のテレビ:158W ÷ 1000 ×  31円/kWh × 5h × 365日 = 約8,939円


音量を10上げた場合、年間でかかる電気代の差は約453円です。

【画質別】テレビの電気代

テレビの画質が上がると、美しい映像が観られる代わりに消費電力が上がるため、電気代も高くなります。SHARP製品で2K、4K、8Kの電気代をまとめた表は、以下のとおりです。

製品名

サイズ

画質

消費電力

1時間あたりの電気代

8T-C60DW1

60V型

8K

550W

約17円

4T-C60EN1

60V型

4K

218W

約6.8円

2T-C43GF2

43V型

2K

72W

約2.2円

テレビの電気代は種類によって異なる

テレビは発光方式の違いによって、以下の3種類に分かれます。種類ごとに電気代は異なり、特にプラズマテレビと液晶テレビでは2〜5倍もの差が生まれるのが特徴です。

  • 液晶テレビ

  • 有機ELテレビ

  • プラズマテレビ


それぞれの電気代について、詳しく見ていきましょう。

液晶テレビの電気代

液晶テレビは、バックライトの光を液晶パネルで調光して表示するタイプのテレビです。消費電力は30〜200W程度で、他の種類と比較して電気代が最も安くなります。2K・32V型テレビの場合、消費電力は約43Wで1時間あたりの電気代は約1.3円です(※7)。

※7参考:SHARP「AQUOS GE1/GE2ライン 2T-C32GE1」

有機ELテレビの電気代

有機ELテレビは、有機物から自然光で映像を映し出すタイプのテレビです。消費電力が50〜300W程度と、液晶テレビよりは電気代が高くなります。4K・42V型テレビの場合、消費電力は約175Wで1時間あたりの電気代は約5.4円です(※8)。

※8参考:SHARP「AQUOS OLED GQ1/GQ2ライン 4T-C42GQ2」

プラズマテレビの電気代

プラズマテレビは、画素の一つ一つがプラズマ発光して画面に表示するタイプのテレビです。消費電力は150〜600W程度と、他の種類よりも電気代は高くなります。32型テレビの場合、消費電力は202Wで1時間あたりの電気代は約6.3円です(※9)。

※9参考:HITACHI「Wooo7000シリーズ プラズマテレビ32V型 HRD7000セット」

テレビの電気代を抑えるための対策5選

テレビの電気代は、使い方次第で年間数千円〜数万円もの差が生まれます。毎月の電気代を少しでも節約するために、以下の対策を実践してみてください。

  • 対策1|テレビを見ない時は消す

  • 対策2|画面をこまめに掃除する

  • 対策3|音量を大きくしない

  • 対策4|明るさを抑える

  • 対策5|省エネモードを活用する


それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。

対策1|テレビを見ない時は消す

テレビを常時つけっぱなしにしているのは、電気代の無駄遣いです。テレビを見ていない時は、こまめに電源をオフにしましょう。長期間家を離れる際は、本体の主電源をオフにするのがおすすめです。リモコンからの信号を受信する待機電力を微量ながらに節約できます。

対策2|画面をこまめに掃除する

テレビのこまめな掃除も、電気代の節約につながります。テレビ画面は静電気でホコリが付着しやすいため、気付かないうちに画面が暗くなりがちです。

画面が暗いからといって明るさを上げてしまうと、電気代も高くなります。1週間に1回のペースで、乾いた柔らかい布を使ってテレビ画面を拭きましょう。

対策3|音量を大きくしない

必要以上に音量を大きくするのは、控えてください。電気代が無駄にかかるだけでなく、難聴や耳鳴りなどの聴力障害につながる恐れもあります。ただし、こまめに音量を調整すると、リモコン操作にも不要な電力がかかってしまうので注意しましょう。

対策4|明るさを抑える

テレビを視聴する際は、部屋の明るさに合わせてテレビの明るさも調整してください。テレビを必要以上に明るく設定していると、電気代がかかるだけでなく、目も悪くなります。

液晶テレビ(32V型)の明るさを最大から中間に変更した場合、年間で約730円の節約につながります(※10)。明るさセンサーをONにしておけば、明るさの自動調節が可能です。

※10参考:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2024年版」

対策5|省エネモードを活用する

テレビに搭載された以下の省エネモードを活用すれば、自動で消費電力を最適化してくれます。手動で操作する必要がないため、無駄な電気代を最小限に抑えられるでしょう。

  • 明るさセンサー:部屋の明るさに合わせて画面の明るさを自動調節する

  • 無信号自動OFF:一定時間信号がないと、自動で電源をオフにする

  • 無操作自動OFF:一定時間操作がないと、自動で電源をオフにする

テレビの電気代を大幅に削減「ポータブル電源」

テレビの電気代を削減するために大活躍するアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を貯めておき、コンセントを経由せずに電化製品を動かせる機器を指します。ポータブル電源で節約する方法は、以下の2通りです。

  • 電気料金が安い時間帯に貯めた電気で生活する

  • ソーラーパネルから発電した電気で生活する

オール電化住宅用のプランを契約している家庭では、夜間帯の電気料金が安く設定されています。夜間帯にポータブル電源を充電しておけば、日中帯に割高な電気を購入する必要がありません。また、ソーラーパネルで発電した電気は、完全に無料です。

節電対策に必要な性能|おすすめの製品

ポータブル電源とソーラーパネルで大幅な節電生活を実現したい方は、3日程度生活できるだけの大容量を備えたポータブル電源を選びましょう。雨天時に十分な電力が確保できなかったとしても、3日分の電力が貯められれば、安定して自宅の電力をまかなえます。

EcoFlowは、4kWhの大容量を備えたポータブル電源「DELTA Pro 3」と、400Wのソーラーパネルをセットで販売しています。製品の特徴を見ていきましょう。

  • エクストラバッテリーで最大12kWhまで容量を拡張できる

  • 200V対応で、自宅にある大型の家電にも給電できる

  • LFPバッテリーを採用し、一日一回の使用で約11年間の長寿命を保つ

  • ハンドル付きのコンパクト設計により、持ち運びやすい

  • デュアルPV充電により、最速2.2時間で満充電できる

  • 動作音はわずか30dbなので、就寝中も使用できる

  • 7つのAC出力ポートと4つのUSBポートを搭載する

  • 99%のMPPT効率でソーラー電力の生産を最適化する

4人家族でポータブル電源とソーラーパネルを導入した場合、年間で約22万円もお得です。テレビだけでなく、自宅にあるあらゆる家電の電気代を最小限に抑えたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

DELTA Pro 3 + 400Wソーラーパネル

• ソーラー入力:2,600Wのソーラー入力、2つのPVポートで高電圧および低電圧オプションに対応。 • 変換効率:高い変換効率により、より速いソーラー充電を実現。 • AC出力:すべての電力ニーズに対応する大容量のAC出力。 • エネルギーを捕捉:99%のMPPT効率でいつでも最大限のソーラー発電を確保。

テレビの電気代に関するよくある質問

最後に、テレビの電気代に関するよくある質問を紹介します。

  • 今より10年前の方がテレビの電気代は高い?

  • テレビの待機電力にかかる電気代は?


それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。

今より10年前の方がテレビの電気代は高い?

10年前と現在でテレビの電気代を比較した場合、わずかに現在の方が安くなります。2014年製と2024年製のテレビにおける電気代を比較してみましょう(※11)。

年版

サイズ

消費電力

1時間あたりの電気代

2014年版

32V型

68W

約2.1円

2024年版

32V型

68W

約2.1円

2014年版

50V型

171W

約5.3円

2024年版

50V型

151W

約4.7円

2014年版

55V型

219W

約6.8円

2024年版

55V型

213W

約6.6円

2014年版

65V型

335W

約10.4円

2024年版

65V型

241W

約7.5円


ただし、省エネ性能は年々上昇していますが、画質や機能面で消費電力が増えているので、金額的な差はわずかしかありません。

※11参考:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ 2014年冬版」

テレビの待機電力にかかる電気代は?

一般的に、テレビにかかる待機電力は0.1〜0.3Wと言われています。1日(24時間)あたりにかかる電気代は0.0744〜0.223円であり、1ヶ月で約2.3〜6.9円ほどです。テレビでは、リモコンからの信号や番組表の受信に待機電力がかかっています。

まとめ

本記事では、テレビの電気代について解説してきました。

テレビの電気代は、視聴時間や種類、サイズ、画質、明るさ、音量などの条件によって大きく異なります。消費電力140Wのテレビを1日12時間つけっぱなしにした時の電気代は、1日あたり約52円、1年間で約19,374円です。

テレビの電気代を節約するために、テレビを見ていない時はこまめに電源をオフにする習慣をつけましょう。テレビの音量や明るさも、必要最低限に調節するのがおすすめです。

EcoFlowは、太陽光発電した無料の電気でテレビを動かせるポータブル電源とソーラーパネルのセットを販売しています。テレビの電気代を抑えて、家計への負担を削減したい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。