白物家電と黒物家電の違いとは?代表例の一覧や白物家電の節電対策も解説
家電の種類は「白物家電」と「黒物家電」に大きく分けられます。一昔前に普及した呼び方なので、白物家電とはどんな家電を指すのか、イメージが付かない方も多いでしょう。白物家電は生活に欠かせない家電なので、その分初期費用や電気代が高くなりがちです。
そこで本記事では、白物家電とは何かについて解説します。白物家電と黒物家電の一覧や、白物家電の電気代を抑えるための対策も掲載しているので、白物家電の理解が一段と深まるでしょう。白物家電を安く使い続けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
白物家電とは
白物家電とは、冷蔵庫や洗濯機などの生活に欠かせない家電の総称です。日常生活で用いられ、家事の負担を軽減する役割を担っているため「生活家電」とも呼ばれます。
価格は高い傾向にあり、耐用年数も長く作られているのが特徴です。現代ではほとんど全ての家庭で所有されているほど、白物家電の普及が進んでいます。
白物家電が普及した背景
白物家電の由来は、普及した当時に機器の色が白かったためです。1950年代には好景気で国民の所得が拡大し、冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビの「三種の神器」が普及しました。
1960年代のいざなぎ景気では「3C」が新しく加わり、1970年代前半における白物家電の普及率は90%を超えています。現在の白物家電は、白以外にも様々なカラー展開があります。
黒物家電との違いとは
白物家電の対義語は、黒物家電です。白物家電は生活に欠かせない家電を指すのに対し、黒物家電はラジオやテレビなどの趣味や娯楽に関する家電を指します。
黒物家電の由来は、普及した当時に機器の色が黒かったからです。現在では白物家電と同様にカラーバリエーションが豊富なため、両者の区別が難しくなっています。
白物家電の代表例【一覧】


一昔前までは白い家電で区別がついた白物家電ですが、現在は様々なカラー展開がされているため、どれが白物家電か分かりづらいでしょう。白物家電の一覧は、以下のとおりです。
使用する場所 | 白物家電 |
リビング | 掃除機、アイロン、エアコン、空気清浄機、扇風機 |
キッチン | 冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、食洗機 |
洗面台 | 洗濯機、衣類乾燥機、ヘアドライヤー |
黒物家電の代表例【一覧】


生活必需品の白物家電と異なり、黒物家電は生活を豊かにしてくれる家電です。娯楽・映像・音響の体験価値を提供します。黒物家電の代表例は、テレビやレコーダー、スピーカー、カメラ、ゲーム機、パソコンなどです。先進技術やデザイン性が向上しています。
白物家電が電気代に直結する3つの理由


月々にかかる電気代の上位を占めているのは、主に白物家電です(※1)。白物家電が電気代に大きく関わる以下の理由を理解して、効果的な節電対策を講じてください。
理由1|使用頻度が高い
理由2|消費電力が高い
理由3|使用時間が長い
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
理由1|使用頻度が高い
白物家電は生活に欠かせない家電なので、他の家電に比べて使用頻度が高くなります。特に冷蔵庫やエアコン、洗濯機などの白物家電は、ほぼ毎日使用されるものばかりです。
また、エアコンや洗濯機は季節や生活スタイルによって使用頻度が増減するため、電気代が一気に上がりやすいでしょう。たとえ、黒物家電と消費電力が同じだったとしても、使用頻度の高い白物家電の方が電気代は高くなります。
理由2|消費電力が高い
洗濯や掃除、調理、室温管理など、生活に欠かせない機能を担う白物家電は必要なパワーが大きく、どうしても消費電力が高くなりがちです。電気代は、消費電力・使用時間・料金単価の積で求められるので、消費電力が高いと電気代も高くなります。
白物家電と黒物家電の消費電力を比較してみましょう(※2)。
分類 | 家電 | 消費電力 |
白物家電 | 電子レンジ | 1300W |
冷蔵庫 | 150W~500W | |
エアコン | 45W~2000W | |
ドライヤー | 600W~1200W | |
洗濯機 | 500W~900W | |
黒物家電 | デスクトップパソコン | 150W~300W |
Blu-rayプレーヤー・レコーダー | 30W~40W | |
PS3 | 250W | |
テレビ | 30W〜200W |
理由3|使用時間が長い
生活に欠かせない白物家電は、黒物家電に比べて使用時間も長くなります。使用時間は電気代に直結するので、長時間使用するほど電気代も高くなるのです。
特に冷蔵庫は24時間365日稼働する白物家電なので、1年を通して電気代の大部分を占めています。夏や冬はエアコンの使用時間が長くなるので、電気代の上昇は避けられません。
【共通】白物家電の節電対策3選


電気代の大部分を占める白物家電だからこそ、節電対策による効果は抜群です。家庭にある全ての白物家電に対して以下の対策を講じれば、大幅な電気代削減が見込めます。
対策1|家族に合った機能・サイズを選ぶ
対策2|つけっぱなしを避ける
対策3|省エネ家電に買い替える
それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。
対策1|家族に合った機能・サイズを選ぶ
白物家電は、家族の人数や生活スタイルに合った機能・サイズを選びましょう。家族の人数に見合わない大型サイズの白物家電は、余計な電気代がかかります。
また、一人暮らしで在宅している時間が少ないにも関わらず、必要以上に多機能な白物家電を選んだ場合も無駄な出費につながるでしょう。
対策2|つけっぱなしを避ける
白物家電を使っていない時はこまめに電源を切り、つけっぱなしを避けてください(※3)。リモコンで電源をオフにしたとしても、主電源が切れていなければ微量ながら待機電力が発生しています。主電源の切り方は、白物家電のマニュアルを確認しましょう。
対策3|省エネ家電に買い替える
古い白物家電を使用している場合は、最新の省エネ家電に買い替えるだけで電気代の削減が見込めます。例えば、最近の白物家電と10年前を比べると冷蔵庫は約28〜35%、エアコンは約15%の省エネが実現しています(※4)。
白物家電別|電気代を節約する方法


白物家電の節電効果を最大化するには、家電独自の節電方法を実践する必要があります。特に以下の白物家電は電気代が高くなりやすいので、優先的に対策が必要です。
冷蔵庫
エアコン
洗濯機
掃除機
炊飯器
それぞれの節電方法について、詳しく見ていきましょう。
冷蔵庫
冷蔵庫は24時間365日稼働し続ける白物家電なので、常に電気代の上位を占めています。置き方や使い方を以下のように工夫するだけで、大幅な省エネ効果が期待できるでしょう。
冷蔵庫内に食材を詰め込み過ぎない
冷凍庫には隙間を作らない
熱いものは十分に冷ましてから入れる
ドアの開閉回数を抑える
ドアを開けている時間を短くする
本体の周囲に適切な間隔を空ける
庫内温度の設定を見直す
エアコン
夏と冬に電気の使用割合が1位になるエアコン。節電のポイントは、外気との気温差をいかに早く縮め、冷暖房効率を上げられるかです。エアコンの節電方法を紹介します。
設定温度を冷房28℃以上、暖房20℃以下にする
2週間に一度のペースでフィルターを掃除する
カーテンで窓からの熱の出入りを防ぐ
室外機の吹出口にものを置かない
風向きを冷房では水平、暖房では下向きにする
サーキュレーターと併用する
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に滞留する性質があるので、サーキュレーターで空気を循環させれば体感温度が設定温度に近づきます。
洗濯機
白物家電の中で水道代と電気代が同時にかかる洗濯機。縦型洗濯機とドラム式洗濯機があり、乾燥まで行うと電気代・水道代ともにドラム式の方が安くなります。一方、初期費用を抑えたい場合は、縦型洗濯機がおすすめです。洗濯機の節電方法を見ていきましょう。
ある程度洗濯物が溜まったら、まとめ洗いをする
ある程度乾燥したら、自然乾燥に切り替える
洗剤の投入量を適量に調節する
こまめにフィルターを掃除する
電気代が安い時間帯に洗濯を予約する
掃除機
毎日の掃除に欠かせない掃除機は、種類によって電気代が大きく異なる白物家電です。一般的にロボット掃除機、紙パック式、サイクロン式の順で電気代は高くなります。掃除機の電気代を節約する方法は、以下のとおりです。
掃除する場所に合ったアイテムを取り入れる
掃除機の内部をこまめに掃除する
モードの強弱を切り替える
電源のオンオフを最小限に抑える
掃除機のノズルをゆっくり動かす
掃除する場所によってフローリング用ワイパーやほうき、粘着クリーナーなどと組み合わせると、掃除機の使用時間を短縮でき、電気代の節約につながります。
炊飯器
炊飯器には様々な種類があり、炊飯方式の違いや保温機能の性能、保温時間によって電気代が異なります。今すぐ実践できる炊飯器の節電方法は、以下のとおりです。
ご飯を4時間以上保温しない
まとめて炊いて冷凍保存する
食べる時間に合わせてタイマー予約する
使わない時はプラグを抜く
エコ炊きモードを利用する
炊きあがる手前でスイッチを切る
炊飯器は炊飯回数と保温時間をいかに少なくできるかに着目しましょう。
白物家電・黒物家電に対応!ポータブル電源とは


白物家電や黒物家電など、自宅にあるほとんど全ての家電に対応するポータブル電源は、月々にかかる電気代を大幅に削減できるアイテムです。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を貯めこみ、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器を指します。
ポータブル電源を使った白物家電・黒物家電の節電対策は、以下のとおりです。
電気料金が安い時間帯に蓄電した電気で生活する
ソーラーパネルから蓄電した電気で生活する
電気料金が安くなる深夜の時間帯にポータブル電源を充電しておけば、日中帯の買電量を削減できます。また、ソーラーパネルで発電した電気は無料です。ポータブル電源があれば発電した直後に使い切る必要がないので、昼夜問わず電力を自給自足できます。
節電対策に必要な性能|おすすめの製品
白物家電や黒物家電の節電対策には、高出力・大容量のポータブル電源を選びましょう。生活に欠かせない白物家電は消費電力が高いので、3,000W程度の出力があれば安心です。終日の電力をポータブル電源でまかなうには、2,000Wh以上の容量が必要になるでしょう。
EcoFlowは、高出力・大容量を兼ね備えた以下のポータブル電源を販売しています。
DELTA 3 Max Plus(2048Wh)
DELTA Pro 3
それぞれの製品について、詳しく見ていきましょう。
DELTA 3 Max Plus(2048Wh)
最大出力3,000W、容量2,048Whのポータブル電源。最大3,800Wの白物家電に対応し、最大10,240Whに容量を拡張できるので、大家族の節電対策にも最適。各ポート最大2,000W出力のAC出力ポートや、高出力のUSB-Cポートなど、計10の出力ポートを搭載しています。
4つのAC出力を2つに分けてコントロールできるので、夜はエアコンと冷蔵庫をオン、照明だけオフ、といった使い方が可能です。主要ポートは前面に集約しているので、スムーズに接続できます。X-Stream急速充電技術により、わずか108分で満充電が可能です。
DELTA Pro 3
定格出力3600W、容量4kWhのポータブル電源。エクストラバッテリーで最大12kWhまで容量を拡張できるので、太陽光発電を活用すれば年間で約22万円も電気代がお得です。X-Boost機能で最大5100Wの家電を稼働でき、200Vの白物家電にも対応しています。
UL94 5VA認証の難燃素材を採用し、独自の安全保護機能「X-GUARD」を搭載しているので、安全性も抜群です。ハンドル付きのコンパクト設計により、持ち運びも楽々。ソーラーパネルのデュアルPV充電により、コンセントを経由せず最速2.2時間で満充電できます。
白物家電に関するよくある質問


最後に、白物家電に関するよくある質問を紹介します。
白物家電と黒物家電が安くなる時期は?
白物家電を安く購入するための方法は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
白物家電と黒物家電が安くなる時期は?
白物家電と黒物家電が安くなる時期は、決算期・年末年始・新生活・ボーナスシーズン・モデルチェンジ時期です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
白物家電・黒物家電が安い時期 | 特徴 |
決算期 | ・3月と9月の決算期は安くなる ・家電量販店が決算を迎え、在庫を一掃する ・売上目標を達成するため、価格交渉がしやすくなる |
年末年始 | ・家電の需要が一気に上がる ・年末セールや初売りで安くなる |
新生活 | ・進学や就職に合わせて安くなる ・新生活応援セールを開催している |
ボーナスシーズン | ・家電の需要が一気に上がる ・高額家電が値下げされる |
モデルチェンジ時期 | ・在庫を一掃するため、旧モデルが安くなる ・製品ごとにモデルチェンジの時期は異なる |
白物家電を安く購入するための方法は?
白物家電を購入する際は、まず最初に相場を確認しましょう。「価格.com」で最安値を調べたら、家電量販店で値引き交渉を行うのがおすすめです。家電量販店では白物家電の設置代行や保証付帯もあるので、ネットより安心でしょう。
値引き交渉で安くならなければ、通販で購入する方法もあります。ポイント加算を上手く活用して、最安値での購入を目指しましょう。
まとめ


本記事では、白物家電とは何かについて解説してきました。
白物家電とは、生活に欠かせない家電の総称です。白物家電が普及した当時に白い機器が多かったために名づけられました。主な白物家電として冷蔵庫やエアコン、電子レンジなどが挙げられます。一方の黒物家電とは、テレビやカメラなどの趣味や娯楽に関する家電です。
白物家電は消費電力・使用時間・使用頻度の関係で、電気代が高くなる傾向にあります。電気代を削減するには、家族に合った機能・サイズの選定やつけっぱなしの削減、省エネモデルへの買い替えなどが必要です。決算期や年末年始を狙うと、安く購入できるでしょう。
EcoFlowは、白物家電と黒物家電の節電に役立つポータブル電源を販売しています。家計の負担を最小限に抑えたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。