電源における正弦波とは?ポータブル電源の正弦波・修正正弦波・矩形波を解説

EcoFlow
  • 電源装置の正弦波とは何のこと?
  • 正弦波・修正正弦波・矩形波の違いを知りたい
  • 正弦波が採用されたポータブル電源のメリット・デメリットを教えてほしい

このような疑問や悩みがある方もいるのではないでしょうか。正弦波とは、電源に蓄えた直流電流を交流電流に変換するインバーターから出力される電気の波形のことです。

ポータブル電源などの電源装置には大きく、正弦波・修正正弦波・矩形波の3つの波形があり、それぞれの波形で特徴が大きく異なります。電源装置を導入する際にはこれら波形の特徴を理解し、使用目的を踏まえた上で製品を選ぶことが大切です。

本記事では、正弦波・修正正弦波・矩形波それぞれの違い、正弦波が採用されたポータブル電源のメリット・デメリットを解説します。併せて、ポータブル電源を選ぶ際の重要ポイントについても紹介します。

電源における正弦波とは?

正弦波は電源技術において重要な要素の1つです。正弦波とは、電源に蓄えた直流電流を交流電流に変換するインバーターから出力される電気の波形のことです。

一般家庭のコンセントから出力されるのは交流の正弦波、もしくは純粋正弦波と言われる波形であり、ほとんどの電気機器は正弦波や純粋正弦波に対応して作られています。以下、出力波形の概要と正弦波の定義について解説します。

そもそも出力波形とは?

出力波形は、電源から供給される電気の波の形状を意味します。この波形は、接続される電気機器の動作に直接影響を与え、その性能や寿命を左右する要因となります。

出力波形には複数の種類があり、なかでも正弦波は特に自然界で観測される波形であり、家庭用の多くの電気機器はこの正弦波に合わせて設計されています。そのため、電源の出力波形が正弦波なら用途を選ばず使用できるというわけです。

正弦波の定義

正弦波は交流(AC電源)の波形の一種で、時間の経過に伴い滑らかに変化する波形を描きます。この波形は、交流電源における理想的な形状とされており、自然界に存在する電気信号に最も近い形です。

コンセントから出力されているのも正弦波で、「141V→0V→-141V→0V→+141V」のように周期的に変化しています。正弦波を出力する電源は電気機器への負荷が少なく、効率的で安定した動作を実現します。特に精密機器や音響機器など、波形の質に敏感な機器には正弦波の出力が不可欠です。

正弦波・修正正弦波・矩形波それぞれの違い

電源の出力波形には正弦波、修正正弦波、矩形波という異なるタイプがあります。これらの波形はそれぞれ特有の特徴を持ち、使用する電気機器によって適切な波形の選択が重要です。以下、これらの波形の違いと特性について比較していきます。

正弦波

正弦波は、自然界に存在する波形と同じように滑らかで連続的な波形を持ちます。多くの家庭用電気機器に適切な波形であり、特に精密機器や音響機器には理想的な波形とされています。

しかし、正弦波が採用されている電源装置は高価な製品が多い傾向にあります。一部の電気機器のみに利用する場合は、コストパフォーマンスが悪いと感じるかもしれません。

【使用できる代表的な電気機器】

  • パソコン
  • テレビ
  • ラジオ
  • 電気毛布
  • 電子レンジ
  • 家庭用冷蔵庫
  • 炊飯器
  • ヒーター
  • 扇風機

修正正弦波

修正正弦波は正弦波を近似した波形で、製造コストが低く設計が比較的簡単なため、多くの電源装置に採用されています。最大の利点は、正弦波が採用されている電源装置よりも安価で購入できる点です。シンプルな利用用途であれば、正弦波の電源装置よりもコストパフォーマンスに優れていると言えます。

しかし、波形が完全な正弦波に比べて角張っていることから、一部の精密機器や高感度な音響機器の利用には適していません。一般的な電気機器であれば一時期に使用できる可能性が高いですが、突然使えなくなったり、電気機器が故障したりする場合もあるため注意が必要です。

修正正弦波は「修正弦波」や「疑似正弦波」と呼ばれることもあります。以下のようなマイコン制御のない製品や、モーターを使用しないシンプルな製品には利用可能です。

【使用できる代表的な電気機器】

  • 白熱電球
  • ホットプレート
  • シンプルな電子レンジ
  • シンプルな炊飯器

矩形波

矩形波は波形が角張っており、出力波形としては最もシンプルな形状をしています。この波形は製造が容易で効率が良いため、低コストで製造される電源装置に採用される傾向があります。

しかし、修正正弦波よりも使用できる電気機器が限られているため、日常的な利用にはまったく向いていません。一部の電気機器ではノイズが発生しやすく、機器によっては適切に動作しない場合があります。

矩形波の電源装置を導入する場合は、事前にその用途と目的を明確にすることが大切です。アウトドアや緊急時、自宅でポータブル電源を使用する場合は、正弦波が採用された製品の導入をおすすめします。

【使用できる代表的な電気機器】

  • 白熱電球
  • ホットプレート
  • シンプルな電子レンジ
  • シンプルな炊飯器

正弦波が採用されたポータブル電源のメリット・デメリット

正弦波が採用された電源装置のなかでは、アウトドアや緊急時に活躍するポータブル電源がメジャーです。ポータブル電源は持ち運び可能な電源装置であり、多用途で活躍する点がメリットです。

正弦波が採用されたポータブル電源は高品質な電力供給を実現する一方で、デメリットとなる点もいくつか存在します。正弦波のメリット・デメリットを総合的に理解することは、適切な電源を選ぶ上では非常に重要です。

正弦波のメリット

正弦波が採用されたポータブル電源の最大のメリットは、自然界で見られる波形に近く、安定した電力供給が可能であることです。家庭用のコンセントと同じように、家電製品に問題なく電力を供給できます。

精密機器や音響機器など敏感な機器においても、電気ノイズが少なく、安心して使用できる点も利点の1つです。また、電気機器を長期間使っても故障や劣化の心配がありません。長期的な観点から見ても有益だと言えます。

【正弦波のメリット】

  • 電力供給が安定している
  • 精密機器に適している
  • 電気ノイズが少ない
  • 長期的な機器寿命の維持
  • 効率的なエネルギー利用

正弦波のデメリット

正弦波が採用されたポータブル電源の主なデメリットは、修正正弦波や矩形波を用いた電源に比べてコストが高くなりやすい点です。正弦波の生成には高度な設計が必要で、これがポータブル電源の製造コストの上昇につながります。

この点から、一部の電気機器にしか電力を供給しない方にとっては、「コストパフォーマンスが悪い」と感じてしまうかもしれません。「購入時のコストをできるだけ抑えたい」という方は、修正正弦波や矩形波が採用された製品を一度検討しましょう。

しかし、正弦波が採用されたポータブル電源は、その優れた安定性と広範な互換性で多くの場面で活躍します。ポータブル電源を長期的に使用する場合、一般家電に電力を供給する場面が多くなり、修正正弦波や矩形波の電源よりも電気機器の故障や劣化を招きづらくなるため、結果として正弦波が採用された電源のほうが全体のコストを抑えられることもあります。

【正弦波のデメリット】

  • コストが高い傾向にある
  • 一部の簡易機器では過剰な性能
  • 専門的なメンテナンスが必要な場合がある

正弦波が採用されたポータブル電源の選び方

正弦波が採用されたポータブル電源を選ぶ際は、いくつかのポイントを考慮する必要があります。以下のポイントを考慮すれば、自身の状況に適した製品を見つけやすくなるでしょう。

  1. バッテリー容量
  2. 定格出力
  3. 充電方法
  4. 機能性
  5. 電池の種類

これからポータブル電源を導入する方は、これらのポイントを踏まえて製品を選択してください。各ポイントを1つずつ解説していきます。

ポイント1.バッテリー容量

バッテリー容量は、使用する機器の種類や使用時間によって選ぶ必要があります。長時間の使用や大容量の電力を必要とする機器には、大容量モデルが適しています。

例えば、キャンプでの長時間利用や大型のテレビや冷蔵庫の使用を考慮する場合、バッテリー容量は特に重要な要素です。ポータブル電源の利便性に大きく影響するため、購入前に必ず考慮するようにしましょう。

関連記事:ポータブル電源のベストな容量とその目安|製品を選ぶ際に意識すべきポイント

ポイント2.定格出力

定格出力は、接続する機器の要求電力に合わせて選ぶことが重要です。定格出力とは、ポータブル電源が安定して出力できる電力量のことです。定格出力は「W(ワット)」で表します。

高出力の機器を使用する場合は、それに対応する高い定格出力を持つモデルを選択する必要があります。例えば、電子レンジやヘアドライヤーなど、高出力を必要とする機器には、十分な定格出力を持つポータブル電源が必要です。

起動電力

電気機器

消費電力(W)

起動電力(W)

消費電力の1.0倍

スマホの充電器

15

15

ノートパソコン

30

30

液晶テレビ

150

150

小型電気ケトル

450

450

IH炊飯器

800

800

ヒーター

900

900

消費電力の1.1〜2.0倍

扇風機

35

50

電子レンジ

1,300

1,500

ドライヤー

1,200

1,450

消費電力の2.1〜5.0倍

小型クーラー

250

900

家庭用冷蔵庫

300

1,200

なかには起動時に運転時よりも消費電力が高くなる電気機器もあるため、ポータブル電源を購入する前に、消費電力と起動電力の目安を確認しておきましょう。

関連記事:ポータブル電源における定格出力とは?最大出力や定格消費電力についても解説

ポイント3.充電方法

ポータブル電源の充電方法も重要ポイントの1つです。複数の充電方法を備える製品を選べば、幅広い状況に対応できるようになります。主な充電方法は以下の通りです。

  • AC充電
  • ソーラーパネル充電
  • シガーソケット充電
  • スマート発電機充電

例えば、車中泊やアウトドアでの使用では、車のシガーソケットから充電できるモデルが便利です。環境に優しいソーラーパネル充電が可能なモデルも人気です。製品によって対応している充電方法が異なるため、購入する際に必ず確認しておきましょう。

ポイント4.機能性

ポータブル電源の追加機能や拡張性も選択のポイントです。USBポートやACコンセントの数、無線接続機能、パススルー機能などを確認することが大切です。

多機能なポータブル電源は幅広いニーズに対応し、より便利なキャンプ体験を実現します。非常用電源としての利便性にも影響するため、機能性の考慮はさまざまな観点から重要です。

また、購入後でもバッテリー容量を拡張できるタイプを選択すれば、ポータブル電源の容量不足の解消につながります。

ポイント5.電池の種類

ポータブル電源の電池の種類によって耐久性や環境耐性が異なります。代表的な電池の種類としては、以下のようなものが挙げられます。

  • リチウムイオン電池
  • リチウムポリマー電池
  • リン酸鉄リチウム電池

具体的には、リチウムイオン電池は軽量で充電サイクルが多いため、頻繁な使用に適しています。一方でリン酸鉄リチウム電池は安全性が高く、ポータブル電源の長寿命化に寄与します。

現在主流になりつつあるのは、リン酸鉄リチウム電池です。発火や爆発が起こりにくいため、ポータブル電源を安心して利用できます。

正弦波が採用されたEcoFlowのポータブル電源4選

正弦波が採用されたポータブル電源として、EcoFlowのおすすめ製品を3つ紹介します。以下の製品はリン酸鉄リチウム電池採用で安全性が高く、機能性に優れている点が特徴です。

  1. EcoFlow DELTA Pro 3
  2. EcoFlow DELTA 2 Max
  3. EcoFlow DELTA 3
  4. EcoFlow DELTA 3 Plus

各製品の特徴と利点を順番に解説していきます。

EcoFlow DELTA Pro 3

EcoFlow DELTA Pro 3」は、バッテリー容量4,096Whを備えた高性能なポータブル電源です。専用のエクストラバッテリーを2台接続すれば、バッテリー容量を12kWhへと増やすことが可能です。

定格出力も高水準で、ほぼすべての家電製品に対応しています。非常用電源として機能するほか、普段使いやアウトドアでの使用にも向いています。

容量4,096Wh
定格出力3,600W
AC充電入力最大3,000W
サイズ69.3×34.1×41cm
重量約51.5kg
出力ポート合計:13
ACx7
USBx4
DCx1
アンダーソン x1
製品ページhttps://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-3
EcoFlow DELTA Pro 3
・4096Whの大容量バッテリーを搭載 ・定格出力3600W、X-Boostで最大5100Wの家電も対応 ・分電盤につないで蓄電池、ケーブルを抜けばポタ電に ・業界をリードする安全技術を採用

EcoFlow DELTA 2 Max

EcoFlow DELTA 2 Max」は充電速度に優れたポータブル電源で、非常時やアウトドア活動時など幅広いシーンで活躍します。短時間しか充電できない場面でも高い利便性を発揮するのが特徴です。

バッテリー容量・定格出力ともに高水準なので、エアコンや冷蔵庫など、消費電力が大きい家電製品にも問題なく電力を供給でき、さらには非常用電源としても重宝します。

容量2,048Wh
定格出力2,400W
AC充電入力最大​1,500W​
サイズ49.7 × 24.2 × 30.5 cm
重量約23kg
出力ポート合計15
製品ページhttps://jp.ecoflow.com/products/delta-2-max-portable-power-station
EcoFlow DELTA 2 Max
・2kWhから最大6kWhまで拡張可能な大容量 ・X-Boost機能で最大2400Wの家電対応 ・最大1000W入力対応、4ポートの急速充電可能 ・15の出力ポートで、タブレットや電化製品を同時充電可能

EcoFlow DELTA 3

機能性と携帯性のバランスを求める方には、「EcoFlow DELTA 3」の利用をおすすめします。定格出力1,500Wというパワフルな性能を持ちながら、約12.5kgという軽さを実現しています。

キャンプや車中泊、ハイキング、釣りなど、幅広いアウトドアでメリットを発揮するでしょう。専用エクストラバッテリーを接続すれば、バッテリー容量を最大5kWhまで拡張することが可能です。

容量1,024Wh
定格出力1,500W
AC充電入力最大1,500W
サイズ39.8×20.0×28.4 cm
重量約12.5kg
出力ポート合計13
ACx6
USBx4
DCx2
シガーソケットx1
製品ページhttps://jp.ecoflow.com/products/delta-3-portable-power-station
EcoFlow DELTA 3
・フル充電まで業界最速クラスの最短56分!アウトドアでの充電方式も色々 ・高出力&1kWh容量でキャンプをもっと楽しく快適に ・小型&軽量設計でアウトドアや防災に便利 ・高耐久LFPバッテリーで、10年間の寿命を実現

EcoFlow DELTA 3 Plus

EcoFlow DELTA 3 Plusは、安心の1kWhクラス容量を備えたポータブル電源で、非常時の備えはもちろん、アウトドアやDIYなど電力が必要なあらゆるシーンで頼れる存在です。EcoFlow独自のX-Stream機能と1,500WのAC入力により、わずか40分で約80%、56分でフル充電が可能です。

バッテリー容量・定格出力・充電スピードのすべてにおいて、ポータブル電源の中でもトップクラス。エアコンや冷蔵庫、電子レンジなどの高消費電力家電にも安定した電力供給が可能で、災害時の非常用電源としても高い実用性を発揮します。

さらに、拡張バッテリーにも対応しており、ライフスタイルや使用環境に応じて柔軟に容量を増やせるのも魅力です。家庭用のバックアップ電源としてはもちろん、長時間の車中泊やキャンプ用電源としても幅広く活躍します。

容量1,024Wh
定格出力1,500W
AC充電入力最大1,500W
サイズ39.8×20.0×28.4 cm
重量約12.5kg
出力ポート合計13
ACx6
USBx4
DCx2
シガーソケットx1
製品ページhttps://jp.ecoflow.com/products/delta-3-plus-portable-power-station
EcoFlow DELTA 3 Plus
・定格出力1500W、X-Boostで2000W、ほぼ全ての家電に対応できる ・DELTA Pro 3専用エクストラバッテリーに接続すると、容量を5kWhに拡張 ・<10ms電源自動切り替え機能搭載で精密機器にも安心して使用できる ・40分で約80%、56分でフル充電可能

まとめ

本記事では、正弦波・修正正弦波・矩形波それぞれの違い、正弦波が採用されたポータブル電源のメリット・デメリットを解説しました。

正弦波は、電源に蓄えた直流電流を交流電流に変換するインバーターから出力される電気の波形であり、家庭用の多くの電気機器は正弦波に合わせて設計されています。ポータブル電源などの電源装置を導入する場合、状況や目的にもよりますが、この正弦波が採用された製品が選択肢に入るでしょう。

なかでもEcoFlowが販売するポータブル電源は、正弦波・リン酸鉄リチウム電池採用で高いパフォーマンスを発揮します。高性能なポータブル電源を求める方は、以下の「DELTA」シリーズを確認してみてください。

EcoFlow DELTA Pro 3
・4096Whの大容量バッテリーを搭載 ・定格出力3600W、X-Boostで最大5100Wの家電も対応 ・分電盤につないで蓄電池、ケーブルを抜けばポタ電に ・業界をリードする安全技術を採用
EcoFlow DELTA 2 Max
・2kWhから最大6kWhまで拡張可能な大容量 ・X-Boost機能で最大2400Wの家電対応 ・最大1000W入力対応、4ポートの急速充電可能 ・15の出力ポートで、タブレットや電化製品を同時充電可能
EcoFlow DELTA 3
・フル充電まで業界最速クラスの最短56分!アウトドアでの充電方式も色々 ・高出力&1kWh容量でキャンプをもっと楽しく快適に ・小型&軽量設計でアウトドアや防災に便利 ・高耐久LFPバッテリーで、10年間の寿命を実現
EcoFlow DELTA 3 Plus
・定格出力1500W、X-Boostで2000W、ほぼ全ての家電に対応できる ・DELTA Pro 3専用エクストラバッテリーに接続すると、容量を5kWhに拡張 ・<10ms電源自動切り替え機能搭載で精密機器にも安心して使用できる ・40分で約80%、56分でフル充電可能