強風はいつまで続く?注意報・警報の見方や強風被害と対策・注意点も解説
強風が発生すると、歩行者が転倒したり、飛来物に衝突したりと重大な事故のリスクが高まります。強風がいつまで続くのかを見極められれば、強風のピークを避けて安全に行動できるでしょう。強風被害を防ぐには、日頃からの備えも欠かせません。
そこで本記事では、強風がいつまで続くかを見極める方法について解説します。強風がもたらす被害や対策、外出時の注意点も掲載しているので、強風による被害を最小限に抑えられるでしょう。強風対策を万全にしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
強風がいつまで続くか見極める方法3選
強風の日が続くと、外出や家事、通勤などの日常生活に支障をきたします。強風が収束しないうちに外出してしまうと、大怪我につながるような事故に遭いかねません。強風がいつまで続くかを見極めるには、以下の方法が活用できます。
方法1|気象庁の強風注意報・警報を確認する
方法2|風の予報(風レーダー)を確認する
方法3|天気図から風の向き・強さを予測する
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
方法1|気象庁の強風注意報・警報を確認する
気象庁が強風に関する以下の注意報・警報を発表している間は、災害のリスクが高まっています(※1)。台風や低気圧を伴う場合が多く、大雨にも注意が必要です。
注意報・警報の種類 | 内容 |
暴風特別警報 | 数十年に一度の台風や温帯低気圧により暴風が吹くと予想される |
暴風雪特別警報 | 数十年に一度の台風と同程度の温帯低気圧により雪を伴う暴風が吹くと予想される |
暴風警報 | 暴風により重大な災害が発生する恐れがある |
暴風雪警報 | ・雪を伴う暴風により重大な災害が発生する恐れがある ・暴風で雪が舞って視界不良による重大な災害の恐れがある |
強風注意報 | 強風により災害が発生する恐れがある |
風雪注意報 | ・雪を伴う強風により災害が発生する恐れがある ・強風で雪が舞って視界不良による災害の恐れがある |
※1参考:気象庁「気象警報・注意報の種類」
方法2|風の予報(風レーダー)を確認する
株式会社ウェザーニューズが提供する風の予報(風レーダー)では、今日から72時間先までの風の向き・風速から、強風がいつまで続くのかを確認できます。
風速は地図上に色分けされているので、お住まいの地域における風の強さが一目で把握できるでしょう。アメダスランキングとして、風速が強い地域の順位も表示されています。
方法3|天気図から風の向き・強さを予測する
ニュース番組の気象コーナーや天気予報サイトで目にする天気図からも、風の向き・強さを予測できます。天気図では、気圧が等しい地点を等圧線で結ばれているのが特徴です。
等圧線の間隔が狭いと、強風が吹いていると予想できます。高気圧から吹き出した時計回りの風は、低気圧に反時計回りに吸い込まれていくことから、風の向きも予測が可能です。
寒い季節の強風はいつまで続くのか


冬から春にかけての2月から4月までは、1年の中でも特に強風が吹く時期です。冬から春への季節の変わり目は、南北の気温差が大きく、寒気が流入すると大気が不安定になります。
その結果、不安定を解消させるために低気圧が発達するのです。寒い時期の強風は、体感温度を低く感じさせます。日本上空に強い寒気の流入がある場合は、要注意です。
強風がもたらす5つの被害


強風時は、風速によって起きうる被害の種類が異なります。強風が予想される地域から距離が離れていたとしても、油断はできません。直接的な人的・建物被害だけでなく、ライフラインが停止する恐れもあります。強風がもたらす主な被害は、以下のとおりです。
被害1|歩行者の転倒
被害2|建物の損壊
被害3|飛来物の衝突
被害4|交通障害
被害5|停電
それぞれの被害について、詳しく見ていきましょう。
被害1|歩行者の転倒
平均風速が15m/sを超える強風に見舞われると、風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出てきます(※2)。強風で転倒した際に頭を強打すると、深刻な事故にまで発展しかねません。2024年8月29日には、男性が強風にあおられて転倒し、死亡しました(※3)。
※2参考:気象庁「風の強さと吹き方」
被害2|建物の損壊
平均風速が15m/sを超えると屋根瓦や屋根茸均風速がはがれ出し、20m/sを超えると固定されていないプレハブ小屋が移動・転倒します。風速40m/sを超える猛烈な風に見舞われると、倒壊する住宅も出てくるでしょう。鉄骨構造物も変形する恐れがあります。
被害3|飛来物の衝突
平均風速が20m/sを超えると、飛来物によって負傷するリスクが出てきます。ベランダに物を置いていた場合、飛来して歩行者の頭部に衝突し、怪我を負わせる恐れもあるのです。
また、飛来物が衝突して窓ガラスが割れると、室内にいてもガラスの破片で怪我をするリスクがあります。破片は部屋中に散乱し、家財の損傷にもつながるでしょう。
被害4|交通障害
強風により車が横転したり、電車が脱線したりすると、交通障害が生じる恐れがあります。特に橋の上やトンネルの出入口、海岸沿いなどは強風に見舞われやすいため、注意が必要です。道路の閉鎖や電車の遅延が起きると、日常生活に支障をきたします。
被害5|停電
強風に伴う飛来物や倒木、山崩れなどにより電線が切れると、大規模な停電を引き起こします。特に台風発生時には、トタンや看板、テレビのアンテナなどが飛来して、電柱や電線に被害をもたらすのです。停電が発生すると、以下のような被害に見舞われます。
冷暖房機器が使えず、体温調節が難しくなる
調理家電が使えず、ガス火でしか食材を加熱できない
冷蔵庫内を冷却できず、食材が傷んでいく
照明器具が使えず、夜は真っ暗闇での生活を余儀なくされる
スマホの充電ができず、情報収集や安否確認ができない
外は強風の危険があるため、屋外へ避難するのも困難です。
強風被害を防ぐための対策5選


自宅を強風被害から守るためには、以下のような飛来物や停電への対策が欠かせません。また、歩行者を怪我させないために、飛来物を生まない工夫も重要です。
対策1|ベランダに置いてあるものを片付ける
対策2|飛ばされやすいものは固定する
対策3|窓・雨戸・シャッターを閉める
対策4|窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る
対策5|防災グッズを備蓄する
それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。
対策1|ベランダに置いてあるものを片付ける
家の周囲やベランダに置いてあるものは、室内に片付けましょう。物干し竿、植木鉢、自転車、レジャー用品などは、強風で飛ばされる恐れがあります。
物干し竿は固定されているように見えても、強風によって物干し竿受けから落下した事例もあります。特に高層階では下に落下しただけで重大な事故につながるため、要注意です。
対策2|飛ばされやすいものは固定する
室内にしまうのが難しいものは、固定しましょう。ロープでしっかり固定し、ベランダの端に寄せて動かないようにしてください。ベランダに洗濯機を置いている場合は、中に水を溜めて動かないようにし、ふたやコード、ホースは本体にガムテープで固定します。
対策3|窓・雨戸・シャッターを閉める
窓や雨戸、シャッターを閉めておけば、強風で飛ばされたものが室内に入ってきたり、窓が割れたりするのを防げます。雨戸やシャッターは、今使っている窓に後付けでも設置が可能です。強風が来る前に点検し、必要に応じて補強しておきましょう。
対策4|窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る
窓や雨戸、シャッターを閉めておけば、強風で飛ばされたものが室内に入ってきたり、窓が割れたりするのを防げます。雨戸やシャッターは、今使っている窓に後付けでも設置が可能です。強風が来る前に点検し、必要に応じて補強しておきましょう。
対策5|防災グッズを備蓄する
強風によって交通障害が発生し、物流機能が止まると、コンビニやスーパーで必要なものがすぐには手に入りません。また、ガス・電気・水道が使えなくなると、日常生活に支障をきたします。強風が予想される場合は、以下の防災グッズを備蓄しておきましょう。
飲料水
非常食
懐中電灯
衛生用品
救急用品
防災ラジオ
ポータブル電源
外出せざるを得ない状況に備えて、防災用ヘルメットもあると安心です。
強風による停電対策に!ポータブル電源とは


強風によって送電設備が損傷していると、停電がいつまで続くか分かりません。停電中も電化製品を動かすには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部に貯めた大量の電気から停電時も電化製品に給電できる機器を指します。
強風による停電時にポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
電子レンジや電気ケトルを稼働して、簡単に非常食を温められる
エアコンや扇風機などの冷暖房機器を稼働して、快適な気温を維持できる
冷蔵庫に給電して、食品が傷むのを防げる
LEDライトを点灯させて、夜の暗闇を照らして安全に生活できる
防災ラジオを稼働し、迅速に強風注意報や警報を収集できる
家族との連絡手段になるスマホを常に満充電にしておける
コンセントと同様のAC出力や、デバイスを充電するためのUSB-A、USB-Cなど、多彩な出力ポートを搭載しているので、普段通りの生活が継続できます。ソーラーパネルも常備しておけば、停電が長引いても充電が切れる心配はありません。
防災対策に必要な性能|おすすめの製品
強風による大規模停電に備えるには、用途に合ったポータブル電源が必要です。雨風による被害が激しいと予想される地域にお住まいの場合は、迅速な避難を実現する軽量コンパクトなタイプが必要です。在宅避難を想定する場合は、高出力・大容量のタイプが重宝します。
EcoFlowは、用途に応じて以下のポータブル電源を販売しています。
コンパクト型「RIVER 3 Plus」
大容量モデル「DELTA 3 Plus」
それぞれの機種について、詳しく見ていきましょう。
コンパクト型「RIVER 3 Plus」
定格出力600W、容量286Whのポータブル電源。約4.7kgの軽量コンパクト設計なので、強風・大雨による災害から避難する際には、移動の妨げになりません。X-Boostで最大900Wの出力を誇り、場所を選ばず自宅にある90%の家電が動かせます。
30dBの静音設計により、他の被災者が周囲にいる環境でも迷惑になりません。強風注意報が発表されてから、わずか1時間でコンセントから充電が可能です。7つのポートを搭載し、スマホや電気毛布、ラジオなどを同時に動かせます。
大容量モデル「DELTA 3 Plus」
定格出力1500W、容量1024Whのポータブル電源。X-Boost機能で最大2000Wの家電が動かせて、拡張後に最大5kWhの大容量を備えているので、大家族の長期化する停電対策に最適です。約12.5kgの小型設計により、家電を使いたい場所まで気軽に持ち出せます。
高度な電源自動切り替え機能を搭載しており、停電が起きると10ms未満で電気供給源がポータブル電源に切り替わります。コンセントから最短56分で満充電できるので、使いたい時には十分な電力を確保できているでしょう。ソーラーパネルでは70分で満充電できます。
強風の日に注意すべきポイント3選


強風の日は、一歩外に出ると事故に遭うリスクが高まります。しかし、仕事や家族のお迎えなど、どうしても外に出なければならない時もあるでしょう。強風の日に事故のリスクを最小限に抑えるため、注意すべきポイントは以下のとおりです。
ポイント1|外出をできるだけ控える
ポイント2|扉の開閉時はドアノブをしっかり持つ
ポイント3|徐行運転しハンドルをしっかり握る
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
ポイント1|外出をできるだけ控える
強風がいつまで吹いているのかを予想できたら、強風が収まるまでは外出を控えた方がよいでしょう。強風にあおられて転倒・転落したり、看板やトタンなどが飛来して怪我を負ったりする恐れがあります。やむを得えず外出する場合は、ピークの時間帯を避けてください。
ポイント2|扉の開閉時はドアノブをしっかり持つ
強風時に自宅の扉を開閉する際は、指の挟まれに注意が必要です。強風や突風により扉が急激に開閉されると、指が挟まれて離断したり四肢を骨折したりする恐れがあります。
風の強さによっては大人でも制御できない場合があるので、開閉時はドアノブをしっかり持つようにしましょう。ドアを閉めた後は、カギをかけて不用意に開かないようにします。
ポイント3|徐行運転しハンドルをしっかり握る
強風時は、ハンドルをとられて車が流される恐れがあります。徐行運転を心掛け、ハンドルはしっかり握りましょう。特に車体の高い車は、風の影響を受けやすくなります。
万が一風に流されたとしても、急ハンドルや急ブレーキは避けてください。飛来物が視界を遮る場合もありますが、前方の状況に注意して落ち着いた運転を心掛けましょう。
まとめ


本記事では、強風がいつまで吹くのかを予想する方法について解説してきました。
強風がいつまで吹くかを知るには、気象庁の強風注意報・警報や風の予報(風レーダー)、天気図などが役立ちます。強風のピークに外出してしまうと、転倒・転落したり、飛来物に衝突したりと重大な事故に遭いかねません。
直接的な被害を受けなくても、大規模な停電に巻き込まれる恐れもあります。ベランダに置いてあるものは片付けるか固定し、防災グッズを備蓄しておきましょう。
EcoFlowは、強風による停電時も電化製品を稼働し続けられるポータブル電源を販売しています。強風被害から家族を守りたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。