【2025年】今年の冬の雪予報は?地域別の予想や雪害と対策も解説
国土の半分以上が豪雪地帯に指定されている日本では、毎年のように大雪被害が発生しています。今年の雪の予報では、冬の前半に警戒が必要です。ひとたび大雪が降ると、歩行中や除雪中、車の走行中などに事故のリスクが潜んでいるので、事前の備えが欠かせません。
そこで本記事では、今年の雪の予報について詳しく解説します。地域別の予報や、今年の雪予報で起こりえる被害と対策も掲載しているので、雪害への備えを万全にしておけるでしょう。突然の降雪でも焦らず対応したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【2025年】今年の雪予報
気象庁が発表している今年の雪の予報によると、降雪量は平年並みか一部地域で多くなる見込みです(※1)。冬型の気圧配置が強まる時期には、雨や雪の日が多くなります。寒気が流れ込むと一気に肌寒くなるので、徹底した防寒対策が必要です。
今年の雪予報と背景について、詳しく見ていきましょう。
冬の前半に大雪が降る予想
今年の雪の予報では、12月に大雪が降る可能性があります。冬の前半はラニーニャ現象に近い状態になり、偏西風は日本付近で平年よりも南を流れる予想です。
その結果、シベリア高気圧は南東側への張り出しがやや強くなり、北から冷たい寒気が流れ込んできます。12月頃には冬型の気圧配置が強まるので、雪の日が多くなるのです。
海面水温の上昇が背景にある
今年の12月に大雪が予想されている背景には、日本海の海面水温も関係しています。9月下旬時点において、日本海の海面温度は平年よりも3℃ほど高くなっていました(※2)。
雪の原料は日本海から供給される水蒸気です。海面温度が高いほど水蒸気量も多くなり、上空に寒気が流れると水蒸気が一気に雪へと変わり、大雪を降らせます。
【地域別】今年の雪の予想


高気圧や偏西風、海面水温などによる影響は地域ごとに異なるため、平年と比較した時の降雪量にも差が生まれます。地域によっては大雪による雪害のリスクが高まるので、お住まいの地域別に予報を確認しましょう。今年の雪の予想を、北・東・西日本ごとに解説します。
北日本・東日本|北海道・東北・関東・北陸
北日本や東日本の降雪量は、ほぼ平年並みの見込みです。冬の前半はラニーニャ現象に近い状態となるので、12月に入ると真冬並みの寒さが訪れます。
日本海側の海面温度が高いため、局所的な大雪にも注意しましょう。北日本でアリューシャン低気圧が強くなる予報なので、冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込んできます。
西日本|関西・九州
今年は冬の初めに偏西風が平年よりも南の位置を流れるため、西日本で冬型の気圧配置が強まる時期があります。そのため、西日本の降雪量は、平年並みか多くなる見込みです。
11月に入ると西日本を中心に急な寒さが訪れるでしょう。12月の早い段階で寒気が流れ込み、積雪量も増える可能性があるため、雪への備えは早めに行ってください。
今年の雪予報で起こりえる4つの被害


過去5年間の積雪量を見てみると、近年は12月に大雪となる年が増えてきています(※2)。今年の雪予報においても、海面水温の上昇により12月に大雪が降る見込みです。準備不足の状態で大雪が降ると、以下の雪害に巻き込まれる恐れがあります。
被害1|雪道の歩行中に転倒する
被害2|除雪中の事故が起きる
被害3|雪道の走行中に事故が起きる
被害4|雪崩による災害が起きる
それぞれの被害について、詳しく見ていきましょう。
被害1|雪道の歩行中に転倒する
雪道の歩行中に転倒すると、多くの場合で救急搬送されるほどの事態に発展しています。消費者庁の資料によると、過去11年間で発生した88件の雪害のうち、半数以上が雪道・凍結路面での滑りによるものです(※3)。
転倒事故の件数は降雪量にほぼ比例しているため、今年の雪予報で平年より降雪量が多い見込みの西日本では特に注意してください。雪が少ない都市部でも油断はできません。
被害2|除雪中の事故が起きる
豪雪地帯では、除雪中に多くの事故が発生しています。内閣府の調査によると、2024年11月~2025年4月に発生した雪害による死者数の75%が除雪作業中の事故が原因でした(※4)。除雪作業中に起こりうる主な事故例は、以下のとおりです。
屋根での雪下ろし中にバランスを崩して転落する
軒下での除雪中に落雪が直撃する
融雪槽に投雪中、槽内に転落する
雪詰まりを取り除こうとして除雪機に巻き込まれる
寒い屋外での除雪作業中に心筋梗塞や心肺停止などで倒れる
除雪作業中の事故は、作業の慣れや過信によって発生します。
被害3|雪道の走行中に事故が起きる
雪道を車で走行すると、路面の凍結や視程障害が事故を招きます。特に信号交差点や橋梁、トンネルなどは路面が凍結しやすいため、スリップに注意してください。
地吹雪で視界が真っ白になると周りが見えない状態になり、非常に危険です。また、車が大雪で長時間立ち往生すると、排気ガスが侵入して一酸化炭素中毒のリスクも高まります。
被害4|雪崩による災害が起きる
今年の雪予報では12月から大雪が予想されているので、雪山に近づく際は雪崩に警戒してください。冬の時期に最も多い雪崩の種類は、大雪によって古い積雪の上に降り積もった新しい雪が滑り落ちる表層雪崩です。
表層雪崩の速度は時速100〜200kmにのぼり、特急列車や新幹線並と言われています。万が一、雪崩に遭遇してしまうと、山の麓へ逃げ切るのは困難を極めるでしょう。
今年の大雪対策に役立つ5つのグッズ


今年の大雪は12月の早い段階で予想されているため、早めの備えが欠かせません。大雪が降ってからでは、積雪や路面凍結で移動が妨げられたり、物流が止まったりと物資の調達が困難になるでしょう。今年の大雪対策に役立つグッズは、以下のとおりです。
ダウンコート
手袋・マフラー
カイロ
ポータブルエアコン
ポータブル電源
それぞれのグッズについて、詳しく見ていきましょう。
ダウンコート
地上の気温が3℃以下になると雪が降ると言われています(※5)。一般的に気温が5℃未満になったら、最大級の防寒対策としてダウンコートが必要です。
ダウンコードの中身にはダウンとフェザーが入っており、商品によって割合が異なります。保温性の高さを重視するなら、ダウンの量が多いコートを選びましょう。
手袋・マフラー
全身の冷えにつながる首や手首を暖めるアイテムとして、手袋やマフラーも必須です。保温性に優れたムートン素材の手袋であれば、真冬でも手先を冷やさずに過ごせるでしょう。
マフラーの素材は、保温性と耐久性に優れたウールや、ウールよりも保温力の高いカシミヤがおすすめです。手袋やマフラーは衣類でカバーできないため、必ず用意しましょう。
カイロ
除雪作業中や雪道の歩行中に体を暖めるアイテムとして、カイロがあると便利です。カイロは、製品によって持続時間が約10〜20時間、温度が約35〜65℃と幅があります。低温火傷で紅斑や水疱のリスクもあるため、肌に長時間触れるのは避けましょう。
ポータブルエアコン
今年の雪予報では、降雪量が平年並みか多くなる見込みです。雪の中のアウトドアやエアコンが設置されていない部屋で快適に過ごすには、ポータブルエアコンが大活躍します。ポータブルエアコンとは、室内機と室外機が一体化した持ち運べる小型のエアコンです。
EcoFlowは、2kWの暖房性能を備えたポータブルエアコン「WAVE 3」を販売しています。
「WAVE 3」の主な特徴は、以下のとおりです。
6畳以下の室内温度を15分程度で約9℃上昇させる
専用バッテリーパックにより、最長8時間のワイヤレス稼働が実現する
AC充電とソーラー充電を組み合わせて、最短75分で満充電できる
おやすみモードを使えば、約44dBの超静音で動作する
アプリで設定した温度を下回れば、自動で暖房機能をオンにします。寒冷地で場所を選ばずに空間を暖めたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。
ポータブル電源
今年の雪予報では12月から大雪に見舞われる恐れがあり、大規模な停電のリスクがあります。停電中も電化製品に給電し続けるには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を貯めこみ、どこでも電化製品に給電できる機器を指します。
大雪による停電時にポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
電子レンジや電気ケトルを稼働して、簡単に非常食を温められる
エアコンや電気ストーブなどの暖房機器を稼働して、快適な気温を維持できる
冷蔵庫に給電して、食品が傷むのを防げる
LEDライトを点灯させて、夜の暗闇を照らせる
情報収集や連絡手段になるスマホを常にフル充電にしておける
雪の中でアウトドアを楽しむ際にも、ポータブル電源があれば防寒対策を万全にできます。ソーラーパネルと併用すれば、屋外で本体が充電切れになる心配はありません。
今年の冬におすすめのポータブル電源


今年の冬は平年並みまたは多くの降雪量が予想されているため、大規模な停電を想定して高出力・大容量のポータブル電源を準備しましょう。電子レンジや電気ストーブなど、消費電力の高い家電を長時間動かすには、最低でも出力1,500W、容量1,000Wh以上が必要です。
EcoFlowは、定格出力1,500W・容量1,024Whのポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。「DELTA 3 Plus」の主な特徴は、以下のとおりです。
X-Boost機能で最大2,000Wの家電に給電できる
容量1,024Whを最大5kWhまで拡張できる
2つの500Wソーラー入力ポートにより、最短70分で満充電できる
LFPバッテリーを搭載し、10年以上も雪害対策で活躍する
BMS管理システムにより、爆発や火災からの安全を確保する
夜のアウトドアでも、雑音レベルを30db以内に抑えられる
12時間以内に悪天候が予想されると、ユーザーに通知して優先的に充電されます。約12.5kgの小型設計により、気軽に持ち運べるでしょう。屋内外問わず大雪の環境下で電源を確保したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
今年の冬は大雪予報|日頃からの対策5選


豪雪地域にお住まいの方に限らず、今年は全国的に降雪量が平年並みか多くなる見込みなので、日頃からの大雪対策を万全にしておきましょう。雪害による事故を予防するために日頃から必要な大雪対策は、以下のとおりです。
対策1|気象情報をこまめに確認する
対策2|除雪道具を準備する
対策3|冬用タイヤを装着する
対策4|家屋の耐雪化を進める
対策5|防災グッズを備蓄する
それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。
対策1|気象情報をこまめに確認する
雪に関する気象情報は数日前から発表されるので、テレビやインターネットでこまめに確認しましょう。気象庁では大雪による災害を防ぎ、社会的な混乱を避けるために、警報・注意報・気象情報を以下の段階的に発表しています(※6)。
警報・注意報・気象情報 | 気象状況 |
早期天候情報 | 大雪の14日前~6日前 |
早期注意情報 | 大雪の数日~約1日前 |
大雪注意報 | 大雪の半日~数時間前 |
大雪警報 | 大雪の数時間~2時間程度前 |
大雪特別警報 | 広範囲で数十年に一度の大雪 |
※6参考:気象庁「大雪について」
対策2|除雪道具を準備する
積雪量が多くなる北日本や東日本の日本海側では、除雪道具が必需品です。雪の状態や用途によっても選ぶ道具が変わってくるので、主な除雪道具と特徴を見ていきましょう。
除雪道具 | 雪の状況 | 特徴 |
スノーショベル (雪かきスコップ) | 新雪・粉雪 | 柄の先についたブレードで雪をすくって投げる |
スノーダンプ | べた雪・重い雪 | ・雪に突き込んでから雪を載せて運べる ・広い面積の除雪に使いやすく、力が必要ない |
スノーブラシ | 車に積もった雪 | ブラシ部分で車に積もった雪を払う |
融雪剤 | 物理的な除雪が難しい雪 | 路面上の雪にかけて素早く溶かす |
対策3|冬用タイヤを装着する
今年の雪予報では12月の早い段階から大雪が予想されるので、積雪路面や凍結路面の走行を想定して早めに冬用タイヤを車に装着しましょう。冬用タイヤの代名詞といえるスタッドレスタイヤは、新雪路や圧雪路、凍結路面で高いグリップ力を発揮します。
雪解けの際に道路にダメージを与えないので、環境にも優しい冬用タイヤと言えるでしょう。異例の大雪では道路にチェーン規制がかかる場合があるため、スタッドレスタイヤの装着と併せてタイヤチェーンも準備しておくと安心です。
対策4|家屋の耐雪化を進める
大雪が降ると簡易な建造物は倒壊のリスクがあるため、家屋の耐雪化を進めましょう。特に膜屋根の建築物やカーポート、アーケード、老朽化した木造住宅などは注意が必要です。カーポートを例に挙げると、両側の柱で支える両支持タイプにすると耐久性が上がります。
対策5|防災グッズを備蓄する
大雪に見舞われると、電気やガスなどのライフラインが停止する恐れがあります。大雪が降っても生活水準を落とさずに健康的な生活を送るには、以下の防災グッズが必要です。
飲料水
非常食
衛生用品
携帯ラジオ
懐中電灯
救急セット
カイロ
湯たんぽ
飲料水や非常食は、最低でも3日〜1週間分を備蓄しておきましょう。
まとめ


本記事では、今年の雪の予報について解説してきました。
今年の冬の前半は偏西風が日本付近で平年よりも南を流れるため、北から冷たい寒気が流れ込みます。また、海面温度が高くなっているので、12月頃に大雪になる見込みです。
大雪が降ると、除雪中や歩行中、車の走行中に事故が起こりやすくなります。大雪に備えて、除雪道具・防災グッズの準備、冬用タイヤの装着、家屋の耐雪化を行いましょう。
EcoFlowは、大雪による停電対策として活躍するポータブル電源を販売しています。大規模な停電時も電化製品を稼働し続けたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。