窓からの冷気を防ぐ方法12選!賃貸でも簡単にできる方法や100均グッズも紹介
部屋が寒いと感じる原因の多くは、窓からの冷気によるものです。せっかく暖房を付けても窓の周辺が冷えていれば、部屋はなかなか暖まらず、余計な光熱費がかかります。窓からの冷気を防ぐには、窓の断熱性能を向上させる必要があるでしょう。
そこで本記事では、窓からの冷気を防ぐ方法について解説します。賃貸や100均グッズで実践できる窓からの冷気対策や、冷気を防ぐ際の注意点も掲載しているので、室内の防寒対策を万全にして快適な秋・冬を過ごしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
窓からの冷気が原因?部屋が寒い理由
家の中が寒い原因のほとんどは、窓にあります。窓枠やサッシの継ぎ目には微細な隙間が空いており、外から冷たい冷気が侵入して室内の暖かい空気は外に逃げてしまうのです。
冬の暖房時は、窓の開口部から58%も熱が逃げていきます(※1)。また、わずか1mmの隙間でも継続的に冷気が流入してきます。冷たい空気は下に滞留する性質があるので、侵入してきた冷気は床に向かって流れ込み、暖房を付けていても足元が冷えてしまうのです。
窓からの冷気を防ぐ方法7選


冬の時期に室内の暖かさを保つためには、窓の寒さ対策が欠かせません。外からの冷気が窓ガラスを通して室内に入ってくると、暖房効率が下がるばかりか、余計な電気代が発生してしまいます。窓からの冷気を防ぐ方法は、以下のとおりです。
方法1|窓に断熱シートを貼る
方法2|カーテンの断熱性を上げる
方法3|窓からの隙間風を防ぐ
方法4|ウインドーラジエーターを設置する
方法5|雨戸・シャッターを閉める
方法6|二重窓にDIYする
方法7|複層ガラスに交換する
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
方法1|窓に断熱シートを貼る
窓からの冷気を防ぐ方法として定番のアイテムが、断熱シートです。緩衝材のように分厚い空気層があるシートで、高い断熱効果を発揮します。室内側の窓に貼れば、冬は暖房の暖かい空気を逃さず、外からの冷気を防げるでしょう。
水に濡らして貼るだけなので、取り付け作業に手間はかかりません。窓ガラスのサイズに合わせてカットし、霧吹きをした窓ガラスに貼り付ければ取り付け完了です。
方法2|カーテンの断熱性を上げる
家に取り付けているカーテンの断熱性を上げるだけで、窓からの冷気を遮断できます。カーテンの断熱性を上げて冷気を通しにくくするポイントは、以下のとおりです。
厚手の起毛素材で裏地がついている生地を選ぶ
窓枠全体を覆える床まで届く長さを選ぶ
二重カーテンにする
今使っているカーテンをそのまま使いたい場合は、後付け裏地カーテンを選びましょう。
方法3|窓からの隙間風を防ぐ
窓とサッシの隙間から冷気が侵入している場合は、隙間を塞ぐ方法がおすすめです。窓には構造上隙間が生じる場合があり、経年劣化によって広がっていきます。
窓からの隙間風を防ぐためのアイテムは、隙間テープやシーリングテープです。使用する際は、取り付け箇所の砂ぼこりやゴミを拭き取ってからテープを貼りましょう。テープを貼った後は、窓を開閉して引っ掛からないかを確認してください。
方法4|ウインドーラジエーターを設置する
ウインドーラジエーターとは、窓下に設置して暖かな上昇気流を発生させるヒーターです。窓からの冷気侵入を防ぎ、暖房効率をアップさせます。冷たい空気は下に流れ、暖かい空気は上に昇る性質を利用し、上昇気流で冷気を押し上げる仕組みです。
方法5|雨戸・シャッターを閉める
雨戸やシャッターを閉めれば、窓サッシとの間にもう1つ空気の層ができ、冷たい冷気の侵入や窓からの熱逃げを防げます。ただし、太陽が昇っている日中帯に雨戸・シャッターを閉めると日光が室内に入ってこなくなるので、夜間や就寝中の対策として効果的です。
方法6|二重窓にDIYする
今ある窓の内側にもう一つ窓を取り付けて、二重窓にDIYする方法もおすすめです。窓と室内の間にもう一つ空気の層ができれば、室内の断熱性が一段と高まります。
リフォーム業者に依頼せずとも、ホームセンターで販売されている材料を使えば、手軽にDIYできます。DIY初心者は、内窓作成キットを活用すると簡単に自作できるでしょう。
方法7|複層ガラスに交換する
ガラスが1枚だけの単板ガラスから、2枚以上の複層ガラスに交換すれば、窓ガラスの断熱効果を2〜4倍ほどに高められます。窓からの冷気侵入や外への熱逃げをより防げるので、真冬でも快適に過ごせるでしょう。断熱効果だけでなく防音効果を高められる点も魅力です。
【賃貸】窓からの冷気を簡単に防ぐ方法5選


窓からの冷気を防ぐ方法を実践しようにも、賃貸住宅では構造上の制約があり、断熱リフォームは難しい場合が多いでしょう。しかし、窓の寒さ対策を疎かにしては、冬の快適性が損なわれるだけでなく、家計の負担にもつながります。
賃貸でも安心して実践できる窓からの冷気を簡単に防ぐ方法は、以下のとおりです。
方法1|窓に緩衝材を貼る
方法2|窓に段ボールを立てかける
方法3|ハニカムシェードを取り付ける
方法4|カーテンライナーを取り付ける
方法5|窓の近くに暖房器具を配置する
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
方法1|窓に緩衝材を貼る
梱包資材として使用される緩衝材(プチプチ)も、窓からの冷気を防ぐアイテムとして活躍します。緩衝材に入っている空気層は、耐衝撃性だけでなく断熱性も抜群です。
窓枠にマスキングテープで貼り付ければ、賃貸でも安心して取り入れられるでしょう。コストがかからない点も魅力です。緩衝材で窓全体を覆えば、気密性を最大限に高められます。
方法2|窓に段ボールを立てかける
窓に段ボールを立てかける方法は、最も安価で賃貸でも手軽にできる窓の寒さ対策です。段ボールには空気層が多く含まれているので、高い断熱効果が期待できます。
段ボールを窓に立てかけておけば、外からの冷気を防ぎ、暖かい空気が外に逃げるのを防いでくれるでしょう。段ボールは、スーパーやコンビニなどで無料で手に入ります。
方法3|ハニカムシェードを取り付ける
ハニカムシェードとは、断面の形状がハチの巣の構造になっているスクリーンです。窓と室内の間に空気の層ができるので、高い断熱性を発揮します。
専用の金具でカーテンレールに取り付けられるので、賃貸でも安心です。突っ張り式やツインタイプ、コードレスなど種類が豊富なので、自宅に合ったタイプを選びましょう。
方法4|カーテンライナーを取り付ける
カーテンと窓ガラスの間にカーテンライナーを挟み込めば、窓からの冷気を防げます。カーテンライナーは、今あるカーテンにプラスできるビニール製のカーテンです。
カーテンを開けて日中帯に使用する際も、室内が暗くなりません。雨戸やシャッターと異なり、終日窓の寒さ対策ができるアイテムとして重宝するでしょう。カーテンフックやカーテンレールに取り付けるだけで、簡単に設置できます。
方法5|窓の近くに暖房器具を配置する
ストーブやファンヒーターなどの暖房器具は、窓の近くに設置するのがおすすめです。暖房器具から窓に向かって暖かい空気が出るため、窓からの冷気も温められます。
そのため、暖房器具の設置場所一つで光熱費は大きく変わるでしょう。ただし、暖房器具の吹出口がカーテンに触れると火災の原因になるため、注意してください。
窓からの冷気を防ぐ100均グッズ3選


窓の断熱リフォームや雨戸・シャッターの導入など、窓の冷気を防ぐ方法は高額なイメージが強い方も多いでしょう。しかし、100均グッズを活用すれば、コストをかけずに窓の断熱性を高められます。窓からの冷気を防ぐ100均グッズは、以下のとおりです。
隙間テープ
アルミ断熱カーテン
窓ガラス断熱シート
それぞれの100均グッズについて、詳しく見ていきましょう。
隙間テープ
隙間風の侵入を防ぐための隙間テープは、100均で手に入る窓の寒さ対策グッズです。窓とサッシの隙間をテープで埋めれば、室内の暖房効率を高められます。
隙間テープは製品によって幅や厚さ、素材などが異なるので、自宅に合ったタイプを選びましょう。テープの素材は、開閉の妨げになりにくいウレタンやモヘアなど柔らかいものがおすすめです。貼り付ける前には、必ず砂ぼこりやゴミを拭き取ってください。
アルミ断熱カーテン
冬の凍えるような冷気から室内を守るための断熱カーテン。金属製のアルミニウムには、熱を室内側に反射させる作用があります。窓とカーテンの間に吊るすだけなので、賃貸でも安心です。ペーパーリングやS字フックなどで簡単に設置できます。
窓ガラス断熱シート
100均で手に入る窓ガラス断熱シートは、水で簡単に窓ガラスに貼れて、熱の損失を防げるグッズです。自由にカットできるので、自宅の窓サイズに合わせられる点も魅力です。
ただし、断熱シートは熱を反射・吸収するため、ガラスの温度が一時的に急上昇する恐れがあります。温度差でガラスに負荷がかかると熱割れのリスクがあるため、注意が必要です。
寒さ対策を万全に!ポータブルエアコンとは


窓からの冷気を防ぐためのアイテムとして、ポータブルエアコンも大活躍します。ポータブルエアコンとは、室内機と室外機が一体化した持ち運びできるエアコンです。ポータブルエアコンを窓の近くに設置すれば、暖かい空気が窓からの冷気を温めてくれます。
さらに、エアコンがない部屋やコンセントがないアウトドアでも、空間を暖めるために重宝するでしょう。冷房・暖房・除湿の3役をこなすポータブルエアコンであれば、季節を問わず快適な気温を維持して、生活の質が格段に向上します。
冬の寒さ対策に必要な性能|おすすめの製品
真冬の寒さ対策に使用するポータブルエアコンは、高出力の暖房性能を備えたタイプがおすすめです。特にアウトドアでは外気による影響が大きいため、暖房性能が低いとほとんど温かさを感じられません。また、真冬のアウトドアでは、暖かくなるまでの時間も重要です。
EcoFlowは、6畳以下の空間温度をわずか15分程度で約9℃ 上昇させる、2kWの暖房性能を備えたポータブルエアコン「WAVE 3」を販売しています。
「WAVE 3」の主な特徴は、以下のとおりです。
専用バッテリーパックにより、最長8時間のワイヤレス稼働が実現する
AC充電とソーラー充電を組み合わせて、最短75分で満充電できる
おやすみモードを使えば、約44dBの超静音で動作する
スマホアプリで温度や湿度を自在に管理できる
アプリで設定した温度を下回れば、自動で暖房機能をオンにします。肌寒い季節に場所を選ばず空間を暖めたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。
窓からの冷気を防ぐ際の注意点3選


窓からの冷気を防ぐ際には、どの窓に対して対策を講じるかや、いかに費用を安く抑えるかも重要です。また、集合住宅に住んでいる場合は、全ての方法を気軽に実践できるわけではありません。窓からの冷気を防ぐ際の注意点は、以下のとおりです。
注意点1|同じ空間にある全ての窓に対策を行う
注意点2|集合住宅では窓のリフォームに許可を要する
注意点3|断熱リフォームに補助金制度を活用する
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
注意点1|同じ空間にある全ての窓に対策を行う
窓の断熱性能を最大化するには、同じ空間にある全ての窓に対して対策が必要です。同じ空間の中で1箇所でも寒さに弱い窓があると、冷気はどんどん侵入してきます。また、自治体から補助金を受ける際にも、全ての窓への対策が条件づけられている場合があります。
注意点2|集合住宅では窓のリフォームに許可を要する
窓からの冷気を防ぐ方法として、抜群の効果を発揮する窓のリフォーム。しかし、集合住宅では、窓やベランダも共用部とみなされるため、入居者が勝手にリフォームできません。
マンションの修繕計画に窓の断熱リフォームが組み込まれていない場合は、管理会社に相談してリフォームの許可をもらいましょう。
注意点3|断熱リフォームに補助金制度を活用する
複層ガラスへの交換や内窓の設置といった断熱リフォームは、窓の断熱性を根本的に改善できる一方で、比較的高価な費用がかかります。国や地方自治体が提供する補助金制度を活用すれば、家計への負担を軽減できるでしょう。
ただし、「子育てエコホーム支援事業」や「先進的窓リノベ事業」などの補助金制度は、リフォーム会社のみが申請できる点に注意が必要です。リフォーム会社を選ぶ際は、補助金の給付対象にあたるかを確認しましょう。
窓からの冷気を防ぐ方法に関するよくある質問


最後に、窓からの冷気を防ぐ方法に関するよくある質問を紹介します。
家にあるもので窓からの冷気を防ぐ方法は?
窓からの冷気を防ぐのにおすすめの窓ガラスは?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
家にあるもので窓からの冷気を防ぐ方法は?
家にあるダンボールや梱包材も、窓からの冷気を防げるアイテムです。ダンボールや緩衝材には空気の層が多く含まれているので、室内の暖かい空気を外に逃がしません。
ダンボールは窓に立てかけ、緩衝材はマスキングテープで窓に貼りつけます。ダンボールは冷気だけでなく日光も遮ってしまうので、夜の対策としておすすめです。
窓からの冷気を防ぐのにおすすめの窓ガラスは?
窓からの冷気を防ぐには、複層ガラスか真空ガラスが効果的です。いずれも2枚のガラスが組み合わさっており、中間層が熱の移動を抑える役割を果たしています。
真空ガラスの中間層は真空であるのに対し、複層ガラスの中間層は乾燥空気やアルゴンガス、クリプトンガスなどです。複層ガラスはより厚い構造をしています。
まとめ


本記事では、窓からの冷気を防ぐ方法について解説してきました。
部屋の中が寒い原因の多くは、窓からの冷気によるものです。窓からの冷気を防ぐ方法には、二重窓へのDIYや複層ガラスへの交換が挙げられます。集合住宅で窓ガラスのリフォームを行う場合は、最初に管理会社の許可を得てください。
賃貸で窓からの冷気を防ぐには、ハニカムシェードやカーテンライナーを使う方法がおすすめです。隙間テープや断熱シートなどの100均アイテムも窓の寒さ対策に大活躍します。
EcoFlowは、コンセントがない環境でも室内空間を急速に暖められるポータブルエアコンを販売しています。冬の寒さ対策を万全にしたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。