泳がせ釣り入門!堤防・船別の最強仕掛け3選や道具一式・釣り方も解説
生きた小魚を餌にして魚食魚を狙う泳がせ釣り。ヒラメやブリ、カンパチなどの大物が釣れるので、数多くの釣り人に人気があります。泳がせ釣りで大きな釣果を得るためには、仕掛けやタックル、ポイント選びが重要です。堤防や岸壁で気軽に挑戦してみましょう。
そこで本記事では、泳がせ釣りとはどんな釣り方かについて解説します。泳がせ釣りで釣れる魚や始め方、おすすめの仕掛けも掲載しているので、泳がせ釣りを始める最初の一歩になるでしょう。泳がせ釣りで大きな釣果を得たい方は、ぜひ最後までご覧ください。
泳がせ釣りとは
泳がせ釣り(ノマセ釣り)とは、生きた小魚を餌にして大型のフィッシュイーターを狙う釣り方です。ヒラメやブリ、カンパチ、スズキなどをターゲットにしています。
餌となる小魚を生かしたまま仕掛けにセットし、泳がせて大物を誘います。泳がせ釣りで釣れる大物は引きが強いため、スリル満点です。ルアー釣りのような細かいテクニックは不要なので、初心者でも楽しめるでしょう。小魚を餌にするサビキ釣りも同時に行えます。
泳がせ釣りで釣れる魚種5選


泳がせ釣りの代表的なターゲットは、以下に挙げる青物や根魚などのフィッシュイーター(魚食魚)です。生きた小魚さえ入手できれば、誰でも簡単に大物が狙えます。
ヒラメ
ブリ
アオリイカ
カンパチ
スズキ
それぞれの魚種について、詳しく見ていきましょう。
ヒラメ


砂泥底を好むヒラメは、堤防からの泳がせ釣りで釣れる魚です。ヒラメの餌となるアジやイワシなどを仕掛けにセットして、ヒラメが食いついてくるのを待ちます。
青物と違い、餌をじっくり待って飲み込む習性があるため、すぐにアワセないのがポイントです。水温15〜25℃程度の安定した秋が狙いやすいでしょう。ヒラメは高級魚として有名で、冬にもっとも食味が良くなります。釣った後はすぐに締めておきましょう。
ブリ


泳がせ釣りのターゲットとして人気が高い回遊魚のブリ。船釣りのシーズンは夏から冬、堤防釣りのシーズンは夏から秋です。堤防から泳がせ釣りをする場合は、60cm未満のハマチサイズが多く、80cm以上のブリサイズは少ないでしょう。
大物のブリを狙いたい場合は、冬場の沖磯や船釣りがおすすめです。秋を過ぎると主に沖合で回遊するため、地磯の端や沖堤防、沖磯で釣りやすくなります。
アオリイカ


アオリイカといえば、エギを使ったエギングという釣り方が主流ですが、泳がせ釣りでも釣れます。大型のイカは春から夏、小型のイカは秋から冬がベストシーズンです。
活きエサをセットした仕掛けにイカが乗ると、ウキが沈みます。ウキが完全に沈み込むのを待ってからリールを巻いていきましょう。専用のイカ針を使うのがおすすめです。
カンパチ


小魚や甲殻類などを捕食するカンパチも、泳がせ釣りのメインターゲットです。見た目はブリやヒラマサに似ていますが、体全体が黄色みを帯びています。
カンパチは引きが強いため、どれだけ早く巻けるかの攻防が魅力です。初夏~秋にかけてが最も釣れやすく、水温の下がる冬には釣果が期待できません。
スズキ


広い地域の堤防や湾奥、河川などに生息するスズキ(シーバス)。夜も活発に捕食するため、夜の泳がせ釣りでも狙えます。低水温に強く、オールシーズンが釣期です。
特に10月下旬は、産卵のために岩礁性の湾口部や沿岸部に接近しています。サビキ釣りで釣った魚をエサにすれば、大型のスズキが期待できるでしょう。
初心者必見!泳がせ釣りの始め方


泳がせ釣りは難しいアクションが不要で、初心者でも釣りやすい一方、比較的大物がターゲットなので強度のあるタックルが必要です。また、釣果を得やすい場所や時期、時間帯が決まっています。泳がせ釣りの始め方として、以下の項目を紹介します。
必要な道具一式【ロッド・リール・ライン】
釣果が期待できる場所・ポイント
大物が狙える時期・時間帯
泳がせ釣りの釣り方
それぞれの項目を押さえて、泳がせ釣りにチャレンジしてみましょう。
必要な道具一式【ロッド・リール・ライン】
泳がせ釣りに必要な道具は、ロッド、リール、ライン、仕掛け、タモ網、シンカー(重り)です。それぞれの道具について、泳がせ釣りに必要な特徴を見ていきましょう。
道具 | 特徴 |
ロッド | ・パワーと長さを兼ね備えた磯竿 ・オールラウンドの4.5m前後 |
リール | ・4000〜C5000番前後のスピニングリール ・ドラグ性能に優れたもの |
ライン | ・道糸:PE2号前後、ナイロン5〜6号 ・ハリス:フロロカーボン5〜8号 |
仕掛け | ウキ釣り仕掛け、エレベーター仕掛け、胴付き仕掛け |
タモ網 | ・釣り場に合った柄の長さ ・狙いたいターゲットに合った形とサイズ |
シンカー | 10号〜15号(40〜60g)程度 |
釣果が期待できる場所・ポイント
泳がせ釣りで釣果が期待できるポイントは、潮通しが良い港の波止や岸壁です。アジやイワシなどの小魚が多く回遊しているので、ターゲットも誘われて岸近くまで寄ってきます。
足元から水深が深くなる堤防や岸壁は、遠くまでキャストできなくても釣れる可能性は高くなります。特に岸壁のコーナーや堤防の先端寄りは、おすすめポイントです。
大物が狙える時期・時間帯
泳がせ釣りは対象魚が多いため、泳がせ釣りとしてのベストシーズンはありません。対象魚のエサとなる小魚が回遊している時期は、泳がせ釣りで釣果が期待できます。
人気ターゲットである青物(ブリ、ヒラマサ、カンパチ)は、初夏から晩秋にかけてです。時間帯も対象魚によりますが、一般的には活性の上がる朝夕のマズメ時を狙いましょう。
泳がせ釣りの釣り方
泳がせ釣りのエサとなるアジ・イワシ・サバなどを確保できれば、丸いバケツに生かしておきます。タックルの準備ができたら、以下の手順で釣っていきましょう。
エサの鼻や背、口に針をセットしたら、ポイントに仕掛けを投入する
余計なラインが放出しないよう調節しながら、仕掛けを沈める
着底したら糸フケを取り、ドラグを緩める
エサに魚が食らいついて走り出したら、アワセを入れる
竿のしなりやリールのドラグを駆使して、足元まで寄せる
玉網を使って取りこむ
泳がせ釣りで使う3種類の仕掛け


泳がせ釣りの仕掛けは、主に以下の3種類です。それぞれ特性が異なるので、活きエサの種類や対象魚、釣り場によって使い分ける必要があります。
種類1|ウキ釣り仕掛け
種類2|エレベーター仕掛け
種類3|胴付き仕掛け
それぞれの仕掛けについて、詳しく見ていきましょう。
種類1|ウキ釣り仕掛け
ウキ釣り仕掛けでは、エサの小魚が動き回るのに合わせてウキを流しておけるので、広範囲を探れるのが魅力です。ウキによってエサが動き回る深度をコントロールできるため、中層を探るのに向いています。ウキ釣り仕掛けがおすすめの対象魚は、青物やスズキなどです。
潮の流れに合わせてエサを漂わせれば、対象魚の注意を引きやすくなります。ただし、仕掛けが長くなるため、短い竿には向いてません。風の強い日や潮流の速い場所では、竿のコントロールが難しくなるでしょう。
種類2|エレベーター仕掛け
エレベーター仕掛けでは、オモリを投入した後にエサを入れるため、以下のようなメリットがあります。スナップサルカンを用いて、ハリス部分を遊動式にしているのが特徴です。
着水時のダメージが少なく、エサが長時間自由に泳げる
仕掛けが流れにくく、ピンポイントでタナを探れる
投げ釣りとの相性が良く、沖のポイントも狙える
エサの交換が簡単で、こまめに新鮮な活きエサと交換できる
エレベーター仕掛けの活きエサには、ギンペイやアジ、サッパなどを用います。
種類3|胴付き仕掛け
胴付き仕掛けは、トリプルサルカン(親子サルカン)とオモリを用いた仕掛けです。親子サルカンでハリスと捨て糸を持続できるので、ピンポイントで底付近を狙えます。
オモリを水底に投入するため流されにくく、混雑している釣り場にもおすすめです。堤防からの泳がせ釣りでは、ヒラメやマゴチ、根魚を狙うのに向いています。根掛かりした際は捨て糸部分で切れるので、仕掛け全体を失うリスクが少ない点も魅力です。
泳がせ釣りにおすすめの最強仕掛け3選


堤防からの泳がせ釣りは、足場が安定している環境で手軽に楽しめるため、初心者から上級者まで幅広く人気のスタイルです。船からの泳がせ釣りは、水深が深く、大物とのエキサイティングな攻防が楽しめます。泳がせ釣りにおすすめの最強仕掛けは、以下のとおりです。
【堤防】セット一発泳がせのませ
【堤防】堤防のませ胴突
【船】匠技 瀬突ヒラメ・青物
それぞれの最強仕掛けについて、詳しく見ていきましょう。
【堤防】セット一発泳がせのませ
堤防からの泳がせ釣りにおける定番の仕掛けが「セット一発泳がせのませ」です(※1)。道糸を通して引くだけで、初心者でも簡単に遊動のませウキ仕掛けがセットできます。
中通しタイプのウキが採用されるため、仕掛けが絡みにくくストレスフリーです。コストパフォーマンスにも優れているので、最初の泳がせ釣りに最適な仕掛けと言えるでしょう。
【堤防】堤防のませ胴突
混雑が予想される堤防からの泳がせ釣りにぴったりな「堤防のませ胴突」(※2)。全長が短いので、海釣り公園でも隣のアングラーとトラブルになる心配がありません。
親子サルカンを採用し、仕掛けが絡みづらい点も魅力です。夜光玉ソフトの効果により、対象魚へアピールできます。底付近をピンポイントで狙いたいシーンで活躍するでしょう。
※2参考:ささめ針「堤防のませ胴突」
【船】匠技 瀬突ヒラメ・青物
船からの泳がせ釣りで重宝する仕掛けが、ささめ針の「匠技 瀬突ヒラメ・青物」です。状況に応じてハリスの長さを調節できるので、潮流や魚の活性に合わせて釣れやすいセッティングができます。針の活き餌ローリング機能により、餌へのダメージは最小限です。
泳がせ釣りを快適にするポータブル電源とは


泳がせ釣りでは、仕掛けを着底させてドラグを緩めても、すぐに対象魚がヒットするとは限りません。長期戦になれば、気温が体に与える影響も大きくなります。また、餌となる生きた小魚に新鮮な空気を送り込むためには、エアーポンプも必要です。
ポータブル電源があれば、気温対策を万全にして、終日活性のある活きエサを使った泳がせ釣りが楽しめます。釣りにポータブル電源を持ち込むメリットは、以下のとおりです。
電気毛布や電気ストーブを使い、快適な気温で釣りが楽しめる
電子レンジや電気ケトルを使い、釣り場を離れずに食事が作れる
エサとなる小魚がいるバケツに、エアーポンプで空気を送り込める
集魚灯や電気ウキを使って、夜の泳がせ釣りが楽しめる
釣り方や釣り場情報を調べるためのスマホを、常に満充電にしておける
ソーラーパネルと併用すれば、釣りの最中に充電が切れる心配はありません。
釣りに必要な性能|おすすめの製品
泳がせ釣りで使うポータブル電源は、動かせる家電の消費電力が高いタイプを選びましょう。釣りを終日楽しむ場合は、消費電力が1,000W以上に及ぶ調理家電や冷暖房機器を使用する場面が増えます。1,500~2,000Wの家電に対応していれば安心です。
EcoFlowは、定格出力1,500Wを誇り、最大2,000Wの家電に給電できるポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。「DELTA 3 Plus」の特徴は、以下のとおりです。
容量を1,024Whから最大5kWhまで拡張できる
釣り場に出発する前の56分でコンセントから満充電できる
釣り場でソーラーパネルを使えば、最短70分で満充電できる
LFPバッテリーを搭載し、10年以上もアウトドアで活躍する
BMS管理システムにより、爆発や火災からの安全を確保する
夜の堤防釣りでも、雑音レベルを30db以内に抑えられる
約12.5kgの軽量・小型設計なので、頻繁に釣り場を移動する場合も負担になりません。初心者でも快適な釣りを実現したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
泳がせ釣りに関するよくある質問


最後に、泳がせ釣りに関するよくある質問を紹介します。
泳がせ釣りでPEラインを選ぶならリーダーが必要?
泳がせ釣りの仕掛けを自作する方法は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
泳がせ釣りでPEラインを選ぶならリーダーが必要?
水深の深い場所で泳がせ釣りをする場合は、PEラインの感度が釣果に直結すると言っても過言ではありません。PEラインを使用する際は、ハリスや捨て糸よりも感度の高いショックリーダーを接続しましょう。船からの泳がせ釣りには、3〜4号のPEラインが最適です。
泳がせ釣りの仕掛けを自作する方法は?
泳がせ釣りに使うウキ釣り仕掛けは、以下の方法で自作できます。
道糸にウキ止めを取り付ける
シモリ玉の穴に道糸を通す
ウキペットを道糸に入れる
からまん棒のゴムを道糸に通す
からまん棒のゴムをピンに被せて固定する
中通しオモリに道糸を通す
サルカンをユニノットやクリンチノットで結ぶ
サルカンからからまん棒の間の距離を調節する
サルカンにハリスを結ぶ
ハリを外掛け結びや内掛け結びで結ぶ
ウキペットにウキを取り付けて完成
ウキ止めの位置は、狙いたいタナに合わせて調節しましょう。
まとめ


本記事では、泳がせ釣りとはどんな釣りかについて解説してきました。
泳がせ釣りとは、生きた小魚を餌にしてヒラメや青物、アオリイカなどの大型を狙う釣り方です。ルアー釣りのような細かいテクニックは不要なので、初心者でも気軽に楽しめるでしょう。メインターゲットとなる青物は、初夏から晩秋にかけてが狙い目です。
泳がせ釣りの仕掛けには、主にウキ釣り仕掛け、エレベーター仕掛け、胴付き仕掛けの3種類があります。釣り場や対象魚、活き餌に合った仕掛けを選びましょう。
EcoFlowは、釣り場で電化製品の使用を可能にするポータブル電源を販売しています。釣りの快適性を格段に向上させたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。