【EcoFlow】DELTA Pro vs DELTA Pro 3|スペック比較と選び方を徹底解説
「EcoFlow DELTA Pro」シリーズは、家庭の非常用電源からアウトドア、業務利用まで幅広いシーンで活躍するハイエンドモデルです。
「EcoFlow DELTA Pro」は3,600Whの大容量と定格出力3,000Wを備え、エクストラバッテリーを2台追加することで最大10,800Whまで拡張できます。
一方の「EcoFlow DELTA Pro 3」は4kWhの容量に加え、切替分電盤を使った家庭用蓄電池としての運用も可能です。
本記事では、「EcoFlow DELTA Pro」と「EcoFlow DELTA Pro 3」のスペックを比較し、用途に合わせた選び方を解説します。
「EcoFlow DELTA Pro」シリーズの基本スペック比較
「EcoFlow DELTA Pro」と「EcoFlow DELTA Pro 3」は、容量・出力ともにハイスペックなモデルですが、拡張性や対応電圧などに違いがあります。
両モデルの主要スペックを一覧表にまとめました。
DELTA Pro | DELTA Pro 3 | |
価格(税込) | 440,000円 | 539,000円 |
重さ | 約45kg | 約51.5kg |
サイズ | 63.5 × 28.5 × 41.6cm | 69.3 × 34.1 × 41cm |
容量 | 3,600Wh | 4,096Wh(4kWh) |
定格出力 | 3,000W(サージ6,000W) | 3,600W(サージ7,200W) |
X-Boost出力 | 3,750W | 5,100W |
出力電圧 | 100V | 100V / 200V(単相3線式) |
拡張容量 | 最大10,800Wh | 最大12,288Wh(12kWh) |
ソーラー入力 | 1,600W | 2,600W(2ポート) |
AC入力 | 100V 1,500W / 200V 2,500W | 100V 1,500W / 200V 3,000W |
電源自動切り替え | 30ms以内 | 10ms以内 |
バッテリー種類 | リン酸鉄リチウムイオン | リン酸鉄リチウムイオン |
サイクル寿命 | 3,500回(80%維持) | 4,000回(80%維持) |
切替分電盤対応 | × | ○ |
保証期間 | 5年 | 5年 |
両モデルとも、安全性と耐久性に優れたリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を採用しています。
長期間使用しても性能が維持されやすく、ランニングコストを抑えた運用が可能です。
「EcoFlow DELTA Pro」vs「EcoFlow DELTA Pro 3」を徹底解説


基本スペックを踏まえたうえで、両モデルの主要スペックと特徴の違いを詳しく解説していきます。
容量と拡張性の違い
「EcoFlow DELTA Pro」は本体容量3,600Whに加え、専用エクストラバッテリーを最大2台接続することで10,800Whまで拡張できます。
さらに、ダブルボルテージハブで本体を2台連結すれば、最大21,600Whの超大容量システムを構築することも可能です。
一方で、「EcoFlow DELTA Pro 3」は本体だけで4kWh(4,096Wh)を備えており、エクストラバッテリー2台との組み合わせで最大12kWhまで拡張できます。
工事不要でケーブル接続するだけの手軽な拡張方式を採用しています。
出力性能の違い
「EcoFlow DELTA Pro」の定格出力は3,000W(サージ6,000W)で、X-Boost機能を使えば最大3,750Wの家電まで電圧を下げて稼働させられます。
出力電圧は100Vに対応しており、200V家電を使用する際は2台をダブルボルテージハブで連結する必要があります。
一方、「EcoFlow DELTA Pro 3」は定格出力が3,600W(サージ7,200W)に強化され、X-Boost機能で最大5,100Wの家電にも対応可能です。
さらに、出力電圧は単相3線式で100V/200Vの両方に対応している点が大きな特徴です。200V仕様の大型エアコンや乾燥機、電動工具などの業務用機器も、追加機器なしで稼働させられます。
電源自動切り替え速度の違い
停電時の電源切り替え速度にも差があります。
「EcoFlow DELTA Pro」は30ms以内に電源をバッテリーに切り替える機能を搭載しているのに対し、「EcoFlow DELTA Pro 3」はこの切り替え速度が10ms以内に短縮されています。
より精密な電力供給が求められるデスクトップPCや家電製品などへの給電でも、瞬断によるトラブルを防ぎやすい設計です。
切替分電盤対応の違い
「EcoFlow DELTA Pro 3」は切替分電盤への接続に対応しており、家庭の電気回路と連携した運用が可能です。
分電盤に接続することで、停電時にも普段通りのコンセントから家電を使い続けられます。
本体にはキャスターと取っ手が付いているため、ケーブルを外せばポータブル電源としても活用でき、1台2役で幅広いシーンに対応します。
また、住宅用太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)が終了した「卒FIT」世帯では、日中に発電した電力を「EcoFlow DELTA Pro 3」に蓄え、夜間に自家消費する運用が有効です。
工事費用を抑えながら蓄電システムを構築できるため、卒FIT対策としても注目されています。
「EcoFlow DELTA Pro」シリーズが活躍するシーン


大容量かつ高出力を備えた「EcoFlow DELTA Pro」シリーズは、さまざまな場面で力を発揮します。
ここでは、代表的な活用シーンを5つ紹介します。
家庭全体のバックアップ電源として
太陽光発電との連携による電気代削減
長期キャンプや車中泊旅行
イベント出店や屋外での業務利用
建設現場や野外撮影ロケ
以下、各シーンを1つずつ順番に解説していきます。
家庭全体のバックアップ電源として
停電が発生した際、「EcoFlow DELTA Pro」シリーズがあれば冷蔵庫やエアコン、照明など複数の家電を同時に動かし続けられます。
3kWhを超える大容量により、1〜2日間の停電でも電力切れを心配せずに生活を維持しやすい点が強みです。
また、電源自動切り替え機能が搭載されているため、停電が起きてもわずかな時間でバッテリー給電に移行します。
常時接続しておけば、不意の停電でも慌てることなく対応できるでしょう。
太陽光発電との連携による電気代削減
日中にソーラーパネルで発電した電力を蓄え、夜間や曇天時に家庭で使用する運用が可能です。
系統連系工事を行わなくても自家消費型の節電生活をスタートでき、導入コストを抑えられます。
「EcoFlow DELTA Pro 3」は最大2,600Wのデュアルソーラー入力に対応しており、2つのソーラー入力ポート(高圧PV:最大1,600W、低圧PV:最大1,000W)を搭載しています。発電効率を高めたい方には上位モデルがおすすめです。
長期キャンプや車中泊旅行
連泊のキャンプや車中泊では、電力残量を気にせず家電を使えることが快適さに直結します。
「EcoFlow DELTA Pro」シリーズなら、電子レンジやIHクッキングヒーター、ポータブルエアコンといった高出力家電も問題なく稼働できます。
X-Boost機能により定格出力を超える家電にも対応するため、アウトドアでの調理や空調管理がぐっと楽になるでしょう。
イベント出店や屋外での業務利用
キッチンカーや移動販売、屋外イベントでの出店では、調理機器や音響・照明機材への安定した電力供給が欠かせません。
「EcoFlow DELTA Pro」シリーズは3,000W以上の定格出力を備えているため、業務用機材を複数台まとめて稼働させることが可能です。
キャスター付きで移動しやすく、現場ごとに電源を確保する手間を減らせる点もメリットです。
建設現場や野外撮影ロケ
電源インフラが整っていない建設現場や野外ロケでは、「EcoFlow DELTA Pro」シリーズが仮設電源として活躍します。
電動工具や大型照明機材を長時間使用できるのはもちろん、エンジン発電機のような騒音や排気ガスがないため、住宅地に近い現場や静粛性が求められる撮影環境でも周囲に配慮しながら作業を進められます。
「EcoFlow DELTA Pro 3」の独自強化ポイント


「EcoFlow DELTA Pro 3」には、従来モデルから進化した独自の強化ポイントがあります。上位モデルならではの機能を詳しく解説していきます。
LFPバッテリーで4,000回の長寿命を実現
「EcoFlow DELTA Pro 3」は、充放電サイクル4,000回で80%の容量を維持する長寿命設計を採用しています。
毎日フル充電と放電を繰り返しても約11年間使用できる計算であり、従来モデルの3,500回からさらに向上しました。
高度なバッテリーマネージメントシステムを搭載しているため、安全性も高いレベルで確保されており、長期的なランニングコストの削減にもつながります。
スタッキング可能なコンパクト設計
専用エクストラバッテリーと積み重ねて設置できるスタッキング設計を採用している点も特徴の1つです。
縦方向に収納できるため、室内のバックアップ電源として限られたスペースにも収納できます。
工事不要で本体とケーブル接続するだけの手軽な拡張方式により、初期投資コストと節電効果のバランスに優れた運用が可能です。
最大2,600Wのデュアルソーラー入力
「EcoFlow DELTA Pro 3」は2つのソーラー入力ポートを搭載し、合計最大2,600Wの入力に対応しています。
高圧PVポート(30-150V、最大1,600W)と低圧PVポート(11-60V、最大1,000W)の2系統を備え、大出力パネル2枚を同時接続することで充電時間を短縮できます。
最短約2.2時間でフル充電が可能です。
曇天時や日照時間が限られる季節でも、複数パネルの組み合わせで発電量を補いやすくなっています。
切替分電盤に対応
切替分電盤との接続に対応しており、家庭の電気配線と一体化した蓄電システムを構築できる点もポイントです。
分電盤につないで家庭用蓄電池として使い、ケーブルを抜けばポータブル電源として持ち出せる1台2役の設計です。
自宅の節電・防災対策からアウトドアや現場作業、屋外イベントまで幅広く活躍します。
200V対応
「EcoFlow DELTA Pro 3」は単相3線式により単体で200V出力に対応しています。
100V AC出力ポート5口に加え、100V/200V AC出力ポート1口、200V AC出力ポート1口を備えており、200V仕様の大型エアコンや乾燥機、電動工具といった業務用機器を追加機器なしで稼働させることが可能です。
従来モデルでは200V出力に2台連結が必要でしたが、「EcoFlow DELTA Pro 3」では1台で完結できるようになり、導入コストと設置スペースの両面でメリットが生まれています。
「EcoFlow DELTA Pro」と「EcoFlow DELTA Pro 3」の購入ガイド


どちらのモデルを選ぶべきか迷っている方に向けて、用途別の選び方を整理しました。
「EcoFlow DELTA Pro」をおすすめするユーザー
「EcoFlow DELTA Pro」は以下のような方に適しています。
コストを抑えながら大容量ポータブル電源を導入したい方
キャンプや車中泊など移動を伴うアウトドア利用がメインの方
200V家電の使用予定がなく、100V出力で十分な方
認定整備済製品やセール時を活用すれば、よりお得に購入できる場合があります。
基本性能は十分に高いため、予算を重視する方にとっては有力な選択肢です。
「EcoFlow DELTA Pro 3」をおすすめするユーザー
「EcoFlow DELTA Pro 3」は以下のような方に向いています。
家庭用蓄電池として長期間の運用を見据えている方
太陽光発電と連携した本格的な節電システムを構築したい方
200Vの大型エアコンや乾燥機、業務用機器を稼働させたい方
卒FIT後の自家消費に活用したい方
切替分電盤への対応や200V単体出力など、家庭のエネルギー管理を本格化したい方には上位モデルのメリットが大きくなります。
「EcoFlow DELTA Pro」シリーズに関するよくある質問


最後に、「EcoFlow DELTA Pro」シリーズについてよく寄せられる疑問にお答えします。
「EcoFlow DELTA Pro」と「EcoFlow DELTA Pro 3」は互換性がある?
「EcoFlow DELTA Pro 3」のみ互換性があり、「EcoFlow DELTA Pro」専用エクストラバッテリーを使用できます。
一方で、「EcoFlow DELTA Pro 3」専用エクストラバッテリーを「EcoFlow DELTA Pro」で使用することはできません。
専用エクストラバッテリーを各製品で使用する際は注意が必要です。
200V出力には対応している?
「EcoFlow DELTA Pro」単体では100V出力のみに対応しています。
200V出力を得るには、2台の「EcoFlow DELTA Pro」をダブルボルテージハブで連結しなければなりません。
一方、「EcoFlow DELTA Pro 3」は単相3線式により単体で100V/200V両方の出力に対応しています。
100V/200V AC出力ポートと200V専用AC出力ポートを備えているため、追加機器を購入しなくても200V家電を使用できる点が大きな違いです。
保証期間とサポート体制はどうなっている?
両モデルとも、購入日(実際の製品受け取り日を起点)から最長5年間のメーカー保証が付帯します。
保証期間内の故障であれば、修理対応や製品の無償回収サービスを受けられます。
また、EcoFlowは日本国内にサポート窓口を設けているため、問い合わせや修理依頼もスムーズです。
まとめ
本記事では、「EcoFlow DELTA Pro」と「EcoFlow DELTA Pro 3」のスペックや特徴の違いを解説しました。
「EcoFlow DELTA Pro」は3,600Whの大容量と定格3,000Wの高出力を備え、コストを抑えながら本格的なポータブル電源を導入したい方に適しています。
一方で、「EcoFlow DELTA Pro 3」は4kWhの容量に加え、200V単体出力や切替分電盤対応、4,000サイクルの長寿命など、家庭用蓄電池としての機能が強化されています。
アウトドアや非常用電源がメインであれば「EcoFlow DELTA Pro」、長期運用や太陽光発電との連携を見据えるなら「EcoFlow DELTA Pro 3」という選び方が基本です。
ご自身の利用シーンや予算に合わせて、適切なモデルをお選びください。