車にUSBポートを増設するやり方5選!後部座席への増設や注意点も解説

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スマホやタブレット、車用加湿器など、車内を快適な空間にしてくれるUSBポート。「使用したい機器は多くあるのに、USBポートの数が足りない」と悩まれている方は多いのではないでしょうか。車にUSBポートを増設すれば、快適なカーライフが実現します。

そこで本記事では、車にUSBポートを増設する方法について解説します。後付けUSBポートの購入先も掲載しているので、すぐに作業へ取り掛かれるでしょう。前部・後部座席にUSBポートを増設して車の利便性を向上させたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

車にUSBポートの増設が必要な3つのケース

電子機器の充電やスマホと車の連携、音楽・映像コンテンツの再生などで重宝するUSBポート。今の時代は、あらゆる電子機器を動かすためにUSBポートが欠かせない存在です。車にUSBポートの増設が必要になるケースを紹介します。

  • ケース1|埋め込み型USBポートの数が足りない

  • ケース2|USBタイプCが装備されていない

  • ケース3|後部座席にUSBポートが装備されていない

それぞれのケースについて、詳しく見ていきましょう。

ケース1|埋め込み型USBポートの数が足りない

スマホやタブレット、音楽プレーヤー、電子タバコ、車用加湿器など、USBポートから接続できる機器は多種多様です。ほとんどの車には埋め込み型のUSBポートが1口しか標準装備されていないので、数が足りないと感じる場合があります。

特に家族や友人とのドライブでは、誰かがスマホの充電を行うと、他の機器が一切使用できません。USBポートを増設すれば、複数台の機器を同時に接続して快適性が向上します。

ケース2|USBタイプCが装備されていない

現代の主流になりつつあるUSB Type-Cが車に搭載されていない場合も、USBポートの増設が必要になるでしょう。USBポートの主な種類と特徴を紹介します。

USBポートの種類

特徴

Type-A

・パソコンやUSBメモリなど、幅広く普及している

・最大10Gbpsの転送速度で、最大5Vの電力を供給できる

Type-B

・規格によって形状が異なる

・プリンターや外付けHDDなどへのデータ転送で用いられる

Type-C

・ホスト側・デバイス側で同じ形状の端子が使える

・最大20Gbpsの転送速度、最大100Wで充電できる

近年はType-Cを採用する車が増えてきていますが、一昔前はType-Aを搭載している車がほとんどでした。Type-Aでスマホを充電するには変換器が必要な上に、時間がかかります。

ケース3|後部座席にUSBポートが装備されていない

家族や友達とドライブする際には、後部座席にもUSBポートがあると便利です。2025年時点において、後部座席にUSBポートが搭載されている車種はほとんどありません。

無理に後部座席でスマホを充電しようとすると、前席までコードを伸ばさなければならず、車内が煩雑になってしまいます。後部座席にUSBポートを増設すれば、車内の見た目がすっきりし、快適なカーライフが実現するでしょう。

車にUSBポートを増設する3つのメリット

車内にUSBポートを増設すればどんな恩恵が受けられるのか、具体的なイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。USBポートには2種類のマークがあり、それぞれ用途が異なります。車にUSBポートを増設するメリットは、以下のとおりです。

  • メリット1|複数の電子機器を充電できる

  • メリット2|音楽・映像を再生できる

  • メリット3|USB充電式家電を同時使用できる

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

メリット1|複数の電子機器を充電できる

車にUSBポートを増設すれば、スマホやタブレット、音楽プレーヤーなど複数の電子機器を同時に充電できます。電池に稲妻マークが描かれているUSBポートが充電用です。

特に長距離の旅行で全員分のスマホを車内で充電できれば、旅行先でも充電切れに困りません。車内では各々がスマホやタブレットをフル稼働して、快適な時間を過ごせます。

メリット2|音楽・映像を再生できる

USBポートにUSBメモリを挿せば、記憶されている音楽や映像を再生できる車種があります。USBポートを増設すれば、音楽・映像の再生を中断せずにデバイスの充電が可能です。

車との通信や充電が可能なUSBポートには、枝分かれしている配線が描かれています。USBポートにスマホを接続し、Android AutoやCarPlayなどのアプリを起動すると、車載モニターを介してナビ・地図・電話などの機能が操作できます。

メリット3|USB充電式家電を同時使用できる

車内を自宅のようにくつろげる空間にするには、USB充電式家電が欠かせません。車にUSBポートを増設すれば、複数台のUSB充電式家電を同時に使用できます。

USB充電式家電の主な種類は、車用加湿器、ハンディクリーナー、コーヒーミルなどです。エンジンを稼働している限りは常時使用できるので、車内の快適性が格段に向上します。

車にUSBポートを増設する5つのやり方

車にUSBポートを増設する方法は、難易度や車種、用途、予算によって選び方が異なります。専門知識のない方が挑戦すると時間とお金が余計にかかる方法もあるので、注意してください。車にUSBポートを増設するやり方は、以下のとおりです。

  • 方法1|USBカーチャージャーを差し込む

  • 方法2|ヒューズボックスから電源を取る

  • 方法3|純正配線の分岐から電源を取る

  • 方法4|専用のUSB増設ユニットを使う

  • 方法5|ポータブル電源を導入する

それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

方法1|USBカーチャージャーを差し込む

最も簡単にUSBを増設したいなら、USBカーチャージャーを挿し込む方法がおすすめです。USBカーチャージャーとは、シガーソケットからUSBに変換する車載用充電器を指します。

USBカーチャージャーにはUSBポートが2口増設できたり、シガーソケットを増やせたりするタイプもありますが、大型サイズになるので注意しましょう。

方法2|ヒューズボックスから電源を取る

車両のヒューズボックスから電源を取り、USBポートを増設する方法もあります。USBカーチャージャーでは、デバイスの接続時に配線が丸見えになってしまう点がデメリットです。

一方、見えないヒューズボックスから電源を取れば、見た目がすっきりするでしょう。ヒューズと接続した「ヒューズ電源コネクター」と「USB DC/DCコンバーター」をギボシ端子でつなぎます。電源は、エンジンオフで遮断されるACC電源から取りましょう。

方法3|純正配線の分岐から電源を取る

シガーソケットの裏にある純正配線の分岐から電源を取る方法もあります。シガーソケット裏から取り出せる電源は、IG電源が主流です。IG電源もACC電源と同様にエンジンオフ時は遮断されるので、USBポートの増設に向いています。

ただし、一部の外車にはシガーソケットに常時電源がきている場合もあり、バッテリー上がりのリスクが高まるので注意しましょう。純正配線の分岐から電源を取るには、シガーソケット周辺の内張りを外して配線を露出させ、エレクトロタップを使用します。

方法4|専用のUSB増設ユニットを使う

車種によっては、専用のUSB増設ユニットが販売されています(※1)。純正のようなフィット感があり、後付け感がありません。取り付け説明書が付属しているので、初心者でも簡単に増設できるでしょう。カードケースとユニットを交換するのが一般的です。

※1参考:カーメイト「NZ585 エブリイ専用 増設電源ユニット ブラック」

方法5|ポータブル電源を導入する

ポータブル電源を導入すれば、車の電源を取らずにUSBポートを増設できます。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を貯めこみ、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器です。車内にポータブル電源を導入すると、以下のようなメリットがあります。

  • 車内バッテリーから独立しているため、バッテリーが上がらない

  • USBのポート数を2口以上増やせる

  • 後部座席に限らず、車外に持ち出して電子機器が動かせる

  • AC出力ポートを搭載し、自宅にある家電も車内で使用できる

車内の電源から取ってUSBポートを増設する方法は、初期費用が安く済む一方で、バッテリー上がりのリスクが高まります。バッテリーが上がると、エンジンを始動できません。

一方、ポータブル電源はバッテリーから完全に独立しており、バッテリー上がりの心配は不要です。車内電源からケーブルをつなぐ必要もなく、見た目がすっきりします。

調理家電や冷暖房機器なども車内でフル稼働できるので、車中泊がしたい方にもおすすめ。走行充電器やソーラーパネルを使えば、コンセントがなくても充電できます。

車にUSBを手軽に増設!おすすめのポータブル電源

車内に配備するポータブル電源は、高出力のタイプを選びましょう。主に長時間のドライブを想定している場合は、調理家電や冷暖房機器を同時に動かせるよう、最低でも2,000Wが必要です。車中泊ではドライヤーや冷蔵庫なども増えるので、3,000Wは欲しいでしょう。

EcoFlowは、車での使用にぴったりな以下のポータブル電源を販売しています。

  • DELTA 2 Max

  • DELTA 3 Max Plus

それぞれの機種について、詳しく見ていきましょう。

DELTA 2 Max

定格出力2,000W、容量2,048Whのポータブル電源。本体にはUSBポート以外にも、ACやシガーソケット、DCなど、計15個の出力ポートを搭載しています。本体の前面と背面に分けて出力ポートが配置されているので、ケーブルが絡まる心配もありません。

1台で約2日間の遠出が行える大容量バッテリーなので、車中泊にもぴったりです。X-Boost機能では最大2,400Wの家電も動かせます。BMS及び高耐久設計により、炎天下でも発火や爆発を防止。安全性はもちろんのこと、バッテリー性能を最大限に引き出せるでしょう。

EcoFlow DELTA 2 Max

・2kWhから最大6kWhまで拡張可能な大容量 ・X-Boost機能で最大2400Wの家電対応 ・最大1000W入力対応、4ポートの急速充電可能 ・15の出力ポートで、タブレットや電化製品を同時充電可能

DELTA 3 Max Plus

最大出力3,000W、容量2,048Whのポータブル電源。X-Boost機能で最大3,800Wの機器にも対応し、大人数や連泊での車中泊にも最適です。各ポート最大2,000W出力のAC出力ポートや、高出力のUSB-Cポートなど、合わせて計10の出力ポートを搭載しています。

主要ポートは前面に集約しているので、スムーズな接続が実現。4つのAC出力を2つに分けてコントロールできるので、車中泊でエアコンと冷蔵庫はオン、照明だけオフ、といった使い方が可能です。走行充電器を使えば、車の移動中に約2.6時間で急速充電できます。

EcoFlow DELTA 3 Max Plus

・SiC半導体を採用し、省スペースで高性能を実現 ・コンパクトでも定格3,000W出力に対応 ・AC4口+USB-Cを含む10ポートを搭載 ・最短1.2時間で急速フル充電が可能

車にUSBポートを増設する前の確認事項2選

車にUSBポートを増設する際には、事前に以下の2点を確認してください。用途に合わないUSBポートだと充電速度が遅かったり、デバイスが未対応だったりと不都合が生じます。

  • 1|急速充電規格USB PDに対応しているか

  • 2|USBポートのタイプが用途に合っているか

それぞれの確認事項について、詳しく見ていきましょう。

1|急速充電規格USB PDに対応しているか

車に増設するUSBポートがUSB PDに対応していないと、スマホの急速充電ができません。USB PD(USB Power Delivery)とは、USB Type-C端子に対応した給電規格です。

従来の規格では、USB BC1.2で最大7.5Wの電力供給しかできませんでしたが、最新のUSB PD規格では最大240Wの電力供給が実現します。ただし、デバイスを急速充電するには、増設するUSBポートだけでなく、デバイスやケーブルもUSB PD対応のタイプが必要です。

2|USBポートのタイプが用途に合っているか

USBポートの主なタイプには、Type-A・Type-B・Type-Cがあるので、用途に合ったタイプを選びましょう。万が一、用途と異なるタイプのUSBポートを増設してしまった場合には、変換アダプターを取り付けたり、買い替えたりする手間やコストがかかります。

手軽に増設!後付けUSBポートの購入先3選

USBポートの増設に必要なUSBカーチャージャーやUSB増設ユニット、ヒューズ電源コネクターなどのアイテムは、以下から購入できます。

  • 購入先1|オートバックス

  • 購入先2|イエローハット

  • 購入先3|インターネット通販

それぞれの購入先について、詳しく見ていきましょう。

購入先1|オートバックス

オートバックスは、豊富なカー用品が揃った売り場を備え、取り付け・メンテナンスも行うワンストップショップです(※2)。全国に約500店舗も展開しているので、お近くの店舗に立ち寄ってみてください。USBポートの増設を依頼できるかは、店舗で確認しましょう。

※2参考:株式会社オートバックスセブン

購入先2|イエローハット

店舗数国内首位を誇るカー用品専門店のイエローハット(※3)。持込カー用品取付工賃表にUSB増設の項目がないので、増設を依頼したい場合は店舗に問い合わせが必要です。USBカーチャージャーやUSB増設ユニットなどをネットで注文すると、店舗で受け取れます。

※3参考:株式会社イエローハット

購入先3|インターネット通販

後付けUSBポートを探す際、最も多くの選択肢に出会えるのがインターネット通販です。手ECサイトやカー用品専門のオンラインショップでは、価格帯やデザイン、機能に応じて数多くの商品がラインナップされています。

実際に購入した人の口コミを参考にできるので、購入後の後悔を減らせるでしょう。店舗のように在庫がなくて無駄足になる心配もありません。また、ECサイトやカー用品専門のオンラインショップで目当ての商品を探し、カー用品専門店で購入する方法もあります。

車のUSBポート増設に関するよくある質問

最後に、車のUSBポート増設に関するよくある質問を紹介します。

  • USBポートを増設できない車もある?

  • 配線の途中にはヒューズの設置が必要?

それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。

USBポートを増設できない車もある?

USBポートを増設できないのは、車のバッテリー容量が小さい車です。増設するUSBポートの電源をヒューズボックスや純正配線の分岐から取る場合、たとえ増設できたとしてもバッテリー上がりのリスクが高まります。

同時に複数台のスマホやUSB充電式家電に給電すれば、多くの電力を一度に消費してしまい、いずれバッテリーが上がります。バッテリーが上がれば、エンジンを始動できません。ただし、バッテリーから独立しているポータブル電源であれば、USBの増設が可能です。

配線の途中にはヒューズの設置が必要?

車にUSBポートを増設する際、配線の途中にはヒューズを設置する必要があります。ヒューズは、ショートした時に回線を遮断して電気火災や電子機器の故障を防ぐ装置です。車の電源をヒューズから取り出す際は、機器に合わせたアンペア数を選びましょう。

まとめ

本記事では、車にUSBポートを増設する方法について解説してきました。

USBポートの数やタイプ、設置場所に不満がある場合は、思い切って増設するのがおすすめです。車にUSBポートを増設すれば、複数台のデバイスや車用家電を同時に動かせます。手軽にUSBポートを増設したい方は、USBカーチャージャーを購入しましょう。

ケーブルをすっきりさせたい場合は、ヒューズボックスや純正配線の分岐から電源を取って増設する方法もあります。車のバッテリー上がりが気になる方は、バッテリーから独立しているポータブル電源を導入する方法もおすすめです。

EcoFlowは、車にUSBやAC、シガーソケットなどを増設できるポータブル電源を販売しています。車内を快適な空間にしたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

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