【最新】DELTA 3 Max PlusとDELTA 2 Maxの違いを徹底比較|EcoFlow
ポータブル電源の売上高・販売台数が世界1位のEcoFlow。2025年9月には「DELTA 2 Max」の後継モデルとなる「DELTA 3 Max Plus」を発売しました。出力や容量、充電速度が進化しているだけでなく、先進的な技術も導入され、まさに究極の一台と言えるでしょう。
そこで本記事では、新型モデル「DELTA 3 Max Plus」と旧型モデル「DELTA 2 Max」の違いや更新点について解説します。アウトドアや車中泊、災害、現場作業など、幅広い用途で活躍するポータブル電源を導入したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ポータブル電源「DELTA 2 Max」VS「DELTA 3 Max Plus」
ポータブル電源業界を牽引するEcoFlowは、2025年9月に大人気モデル「DELTA 2 Max」が進化した「DELTA 3 Max Plus」の販売を開始しました。これからポータブル電源の導入を検討している方は、どちらのモデルを選ぶべきか悩まれているのではないでしょうか。
両モデルのスペックについて、詳しく見ていきましょう。
2023年発売「DELTA 2 Max」のスペック
2023年5月に発売した「DELTA 2 Max」は、計15個の出力ポートから複数台への同時給電が可能な2000Whクラスのポータブル電源です。「DELTA 2 Max」のスペックを紹介します。
スペック | DELTA 2 Max |
希望小売価格(税込) | 254,100円 |
重量 | 約23kg |
サイズ | 49.7 × 24.2 × 30.5 cm |
容量 | 2,048 Wh |
容量拡張 | 6,144Wh |
定格出力 | 2,000W |
最大出力 | 2,400W |
AC出力 | 最大2,000W x 6 |
DC出力 | ・USB-C(100W x2) ・USB-A(18W x2, 12W x2) ・シガーソケット(126W x1) ・DC5521(38W x2) |
本体充電時間(AC) | 約102分(0%-100%) |
サイクル寿命 | 3,000回(80%) |
電源切替時間 | 20ms未満 |
静音レベル | 30dB(出力500W未満時) |
2025年発売「DELTA 3 Max Plus」のスペック
2025年9月に発売した最新モデル「DELTA 3 Max Plus」は、超高出力と柔軟な容量拡張を実現した2000Whクラスのポータブル電源です。「DELTA 2 Max」と希望小売価格はほとんど変わりませんが、各性能が飛躍的に進化し、先進技術も取り入れられています。
「DELTA 3 Max Plus」のスペックを見ていきましょう。
スペック | DELTA 3 Max Plus |
希望小売価格(税込) | 249,800円 |
重量 | 約22.1kg |
サイズ | 49.4 × 24.2 × 30.5 cm |
容量 | 2,048 Wh |
容量拡張 | 10,240Wh |
定格出力 | 3,000W |
最大出力 | X-Boost 3,800W |
AC出力 | 最大2,000W x 4 |
DC出力 | ・USB-C(140W x1, 45W x2) ・USB-A(18W x1) ・シガーソケット(126W x1) |
本体充電時間(AC) | 約100分(0%-100%) |
サイクル寿命 | 4,000回(70%) |
電源切替時間 | 10ms未満 |
静音レベル | 30dB(出力600W未満時) |
「DELTA 3 Max Plus」と「DELTA 2 Max」の主な7つの違い


「DELTA 3 Max Plus」と「DELTA 2 Max」のサイズ・重量には、ほとんど大差がありませんが、性能面に大きな違いがあります。新型モデルに買い替えれば、より消費電力の高い家電を長時間使用できるようになるでしょう。主要ポートの利便性も向上しています。
「DELTA 3 Max Plus」と「DELTA 2 Max」の主な違いは、以下のとおりです。
違い1|定格出力
違い2|容量拡張
違い3|充電速度
違い4|各ポートの最大出力
違い5|出力ポートの位置
違い6|静音性
違い7|電源自動切り替え機能
それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。
違い1|定格出力
「DELTA 2 Max」の定格出力は2,000Wなのに対し、「DELTA 3 Max Plus」の定格出力は3,000Wです。定格出力とは、装置が安定して出力できる最大の電力量を指します。
家電の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えると、運転が停止するだけでなく、製品の故障にもつながりかねません。3,000Wの超高出力を実現した「DELTA 3 Max Plus」であれば、以下のような消費電力の高い家電にも給電できます。
給電パターン | 同時に稼働できる家電 |
パターン① | IHクッキングヒーター(3,000W) |
パターン② | 電子レンジ(1,000W)、ドライヤー(1,200W)、エアコン(800W) |
パターン③ | 洗濯乾燥機(1,800W)、食器洗浄機(1,200W) |
違い2|容量拡張
最新モデル「DELTA 3 Max Plus」は、3種類の専用エクストラバッテリーと互換性があります。そのため、拡張できる容量は「DELTA 2 Max」が最大6,144Whまでなのに対し、「DELTA 3 Max Plus」は最大10,240Whまでです。
3種類の専用エクストラバッテリーを使った柔軟な拡張パターンを紹介します。
エクストラバッテリー | 1台接続 | 2台接続 |
DELTA 3 Max Plus専用 | 4,096Wh | 6,144Wh |
DELTA Pro 3専用 | 6,144Wh | 10,240Wh |
DELTA 3専用 | 3,072Wh | - |
違い3|充電速度
本体を0%から100%まで充電するのに要する時間は「DELTA 2 Max」が102分、「DELTA 3 Max Plus」が100分です。本体を急速充電できる「DELTA 3 Max Plus」であれば、急な電力ニーズにも対応できます。
また、走行充電とソーラー充電では、約1.2時間で100%まで電力を貯められるため、外出していてコンセントが近くにない状況でも心配ありません。
違い4|各ポートの最大出力
「DELTA 2 Max」にはAC出力ポートが6つ搭載していますが、使用できる電力は合計で2,000Wまでです。一方の「DELTA 3 Max Plus」に搭載しているAC出力ポートは4つですが、それぞれで最大2,000Wまで給電できます。
また、USB-Cの最大出力は「DELTA 2 Max」が100Wなのに対し、「DELTA 3 Max Plus」は140Wと高出力です。USB-C対応のスマートフォンやタブレットを素早く充電できます。
違い5|出力ポートの位置
「DELTA 2 Max」では、前面にUSB出力ポート、後面にAC出力ポート・シガーソケット・DC5521が配置されています。一方の「DELTA 3 Max Plus」では、使用頻度の高いAC出力・USB出力ポートが全て前面に集約されているのが特徴です。
主要ポートが本体前面に集約されていれば、各家電の使用状況が一目で分かります。使用時に本体を動かす手間が減り、車中泊やテント内などの狭い環境でも快適です。
違い6|静音性
「DELTA 2 Max」は500W未満の出力時、「DELTA 3 Max Plus」は600W未満の出力時に、静音レベルを30dBに抑えられます。30dbは、郊外の深夜や図書館、鉛筆を書く音に相当する静音レベルです。最適な睡眠環境は30db以下と言われています。
就寝中にポータブル電源からエアコンを稼働する場合、「DELTA 2 Max」で静音レベルを30dBに抑えられるのは、6〜8畳用までです(※1)。一方の「DELTA 3 Max Plus」を使用した場合、製品によっては10畳用のエアコンを稼働しても快適な睡眠環境を維持できます。
違い7|電源自動切り替え機能
両モデルには、停電時に自動で電源をコンセントからポータブル電源へと切り替える機能が搭載しています。自動切り替えに要する時間は「DELTA 2 Max」が0.02秒未満、「DELTA 3 Max Plus」が0.01秒未満です。
継続的な給電が必要な電化製品を停電から守りたい方は「DELTA 3 Max Plus」を選びましょう。周囲が暗闇に包まれる時間を最小限に抑えられるので、安全性も確保できます。
【最新】進化した「DELTA 3 Max Plus」の更新点5選


「DELTA 3 Max Plus」の進化は、性能面に留まりません。先進技術を駆使した新機能を搭載し、利便性が遥かに向上しています。さらに、高い堅牢性を備えた構造や、業界初の高耐圧半導体を採用しているのも特徴です。「DELTA 3 Max Plus」の更新点を紹介します。
更新点1|AC出力の分割制御機能
更新点2|SiC(炭化ケイ素)パワー半導体の採用
更新点3|CTC構造の採用
更新点4|Storm Guard機能
更新点5|TOUモード
それぞれの更新点について、詳しく見ていきましょう。
更新点1|AC出力の分割制御機能
「DELTA 3 Max Plus」には、新たにAC出力の分割制御機能が搭載されています。4つのAC出力を2つのグループ(AC1 / AC2)に分けて、分割制御が可能です。グループごとにAC出力をオンオフできるので、使用しない家電のコンセントを抜いていく手間がかかりません。
また、ACグループの優先度とバッテリー残量のしきい値を設定すれば、設定した残量を下回った時に自動で優先度が低いACポートをオフにします。
更新点2|SiC(炭化ケイ素)パワー半導体の採用
「DELTA 3 Max Plus」には、業界初となるSiC(炭化ケイ素)パワー半導体を採用しています。SiCパワー半導体は、電気自動車や充電インフラの普及に伴い、今後の需要が大きく拡大すると予想されている半導体です。SiCパワー半導体を採用するメリットを紹介します。
高い電圧や電流、動作温度に耐性があり、高出力化が実現する
電力コントロール時のエネルギー損失が少ない
発熱を抑えるための放熱機構を簡略化でき、小型化が実現する
「DELTA 3 Max Plus」が「DELTA 2 Max」とほとんど同じサイズ・重量でありながら、高スペック化を実現できているのは、SiCパワー半導体の恩恵によるものが大きいでしょう。
更新点3|CTC構造の採用
「DELTA 3 Max Plus」にはEV技術として発展したCTC(セル・トゥ・シャーシ)構造を採用しているので、高い堅牢性を実現しています。CTC構造とは、バッテリーセルを本体のフレーム(シャーシ)に直接実装する構造です。
CTC構造によって衝撃や振動に対する高い耐久性を実現しているだけでなく、スペース効率を向上し、本体の小型・軽量化にも貢献しています。
更新点4|Storm Guard機能
「DELTA 3 Max Plus」から新しく搭載されたのがStorm Guard機能です。気象予報を参照し、12時間以内に悪天候が予想される場合、ユーザーに通知を発信します。
また、「DELTA 3 Max Plus」が優先して充電されるように自動で制御し、停電に備えて十分な電力を確保します。EcoFlowアプリを使い、スマホから簡単に設定が可能です。
更新点5|TOUモード
「DELTA 3 Max Plus」で家庭の電気代を節約したい方に嬉しい新機能が、TOUモードです。EcoFlowアプリで地域の電気料金を設定し、TOUモードをオンにすれば、システムが以下のような要素を総合的に考慮して、デバイスの充電を完了させます。
電気料金の差異
充電の最適化
太陽光充電
具体的には、電気代の高いピーク時間にはソーラー充電を優先させ、電気代の安いオフピーク時間にはAC充電が行われる仕組みです。電力使用を効率的に管理できるので、時間帯別料金プランを契約している家庭では、大幅な節電効果が期待できるでしょう。
「DELTA 3 Max Plus」が活躍する5つの場面


「DELTA 3 Max Plus」は、日常生活やプライベート、仕事などの幅広い用途で活躍します。容量は柔軟に拡張できるため、1家に1台あれば生活が豊かになること間違いありません。「DELTA 3 Max Plus」が活躍する場面は、以下のとおりです。
場面1|アウトドア
場面2|車中泊
場面3|災害
場面4|現場作業
場面5|節電
それぞれの場面について、詳しく見ていきましょう。
場面1|アウトドア
キャンプやグランピングなどのアウトドア好きにとって「DELTA 3 Max Plus」は、最高の相棒になります。アウトドアでポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
電子レンジや電気ケトルを使い、簡単にキャンプ料理が作れる
ポータブルエアコンや扇風機を稼働し、快適な気温を維持できる
小型冷蔵庫にバーベキューで使う食材を冷蔵保存しておける
LEDランタンを点灯させて、夜の安全を確保できる
スマホやカメラを常に満充電にしておける
「DELTA 3 Max Plus」は、アウトドア施設に向かうまでの約2.6時間で100%まで走行充電できます。EcoFlowアプリからAC回路をグループ別に制御できるため「就寝時に冷蔵庫とエアコンはオンに、照明器具のみはオフにする」といった柔軟な使い方が可能です。
場面2|車中泊
「DELTA 3 Max Plus」は、車中泊の快適性を大幅に向上させます。最大3,800Wの家電に給電できる上に最大10,240Whの大容量(拡張後)を備えており、消費電力が高い家電を駆使して自宅のように快適な車内空間を作り出せるでしょう。
CTC構造による高い堅牢性を誇り、走行時の振動や衝撃にも耐えます。車のラゲッジボードに収納していたとしても、停車中にスマホ一つで遠隔操作が可能です。主要ポートは前面に集約されており、狭い車内でも使用時に本体を動かす必要がありません。
場面3|災害
災害が起きて送電設備が損傷すると、3日以上にのぼる大規模な停電に見舞われる恐れがあります。「DELTA 3 Max Plus」を常備しておけば、停電発生時も0.01秒未満で電源が切り替わるため、真っ暗闇の中で二次災害に遭う心配がありません。
最大10,240Whまで容量を拡張できるので、大人数・長期間の停電生活でも頼りになります。万が一充電切れになっても、ソーラーパネルから約2時間で80%まで充電が可能です。Storm Guard機能により、悪天候が予想されると自動で電力を確保してくれます。
場面4|現場作業
現場作業における電気供給源としても「DELTA 3 Max Plus」は大活躍します。安定して3,000Wの高出力が出せるので、測量機器や通信機器、電動工具などへの給電に最適です。
高度なBMSを搭載しており、屋外での作業が長時間に及んでも、過熱・過電圧・過電流・過負荷による事故を防ぎます。静音性に優れているため、夜間に住宅街で作業する場面でも近隣住民の迷惑になりません。別売りのキャリーカートを使えば、楽に持ち運べます。
場面5|節電
「DELTA 3 Max Plus」にはTOUモードを搭載しているので、ピーク時間/オフピーク時間に基づいて電力使用を効率的に管理できます。システムが自動で最も安い充電方法を優先してくれるので、大幅な節電が期待できるでしょう。
長寿命のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しており、約10年間も節電対策が可能です。10の出力ポートと高出力・大容量により、家庭の全ての電力を1台で担えます。
「DELTA 2 Max」VS「DELTA 3 Max Plus」に関するよくある質問


最後に、「DELTA 2 Max」VS「DELTA 3 Max Plus」に関するよくある質問を紹介します。
「DELTA 2 Max」と「DELTA 3 Max Plus」の価格は?
「DELTA 2 Max」と「DELTA 3 Max Plus」で長く使えるのは?
「DELTA 2 Max」と「DELTA 3 Max Plus」で持ち運びやすいのは?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
「DELTA 2 Max」と「DELTA 3 Max Plus」の価格は?
希望小売価格(税込)を比較すると、「DELTA 2 Max」は254,100円なのに対し、「DELTA 3 Max Plus」は249,980円です。新型「DELTA 3 Max Plus」の方が性能は優れているにも関わらず、4,300円も安く設定されています。
ただし、お得なセール期間を狙えば、後継機である「DELTA 2 Max」は半額以下で購入できる可能性があります。EcoFlowのセール情報をこまめにチェックしておきましょう。
「DELTA 2 Max」と「DELTA 3 Max Plus」で長く使えるのは?
両モデルのうち、より長く使用できるのは「DELTA 3 Max Plus」です。ポータブル電源を満充電した際のバッテリー容量は、充放電を繰り返すたびに減っていきます。
80%以上のバッテリー容量を保っていられる使用サイクルは、「DELTA 2 Max」で3,000サイクル、「DELTA 3 Max Plus」で4,000サイクルです。1サイクルは、バッテリーが0%の状態から100%まで充電し、再び0%まで使い切る一連の流れを指します。
「DELTA 2 Max」と「DELTA 3 Max Plus」で持ち運びやすいのは?
「DELTA 2 Max」と「DELTA 3 Max Plus」は、サイズ・重量がほとんど変わらないため、持ち運びのしやすさに大きな差異はありません。ただし、「DELTA 3 Max Plus」は、SiCパワー半導体やCTC構造の採用によって、高性能ながら小型・軽量化を実現しています。
まとめ


本記事では、旧型「DELTA 2 Max」と新型「DELTA 3 Max Plus」を比較してきました。
「DELTA 3 Max Plus」は、「DELTA 2 Max」とサイズ・重量こそ変わりませんが、性能や機能が大幅に進化しています。出力・容量・充電速度・静音性などがパワーアップしているので、より幅広い用途で大活躍するでしょう。
AC出力の分割制御機能では、AC出力ポートを2つのグループに分けて、グループごとのオンオフ制御が可能です。SiCパワー半導体やCTC構造を採用し、高い耐久性と小型・軽量化を実現しています。TOUモードを使えば、家計の負担を大幅に削減できるでしょう。
プライベート・日常生活・仕事で快適な電力供給を実現したい方は、ぜひ革新的な新型モデル「DELTA 3 Max Plus」の購入を検討してください。