冷蔵庫の地震対策グッズ5選!突っ張り棒・ベルト等耐震対策のおすすめを厳選
冷蔵庫は重量があり背も高いため、地震発生時に転倒すると大きな事故を招きかねません。食材が飛び出したり、大規模な停電が発生したりすると、貴重な食料を廃棄せざるを得ないケースもあります。冷蔵庫への地震対策を徹底し、家族や家財、食料を守りましょう。
そこで本記事では、冷蔵庫に必要な地震対策を解説します。冷蔵庫を固定できる耐震グッズや、100均のおすすめグッズも掲載しているので、家庭に合った対策が講じられるでしょう。地震による冷蔵庫の被害をなくしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
冷蔵庫の地震対策が必要な3つの理由
家財の中でも特に大型で重量のある冷蔵庫は、地震が起きると凶器にもなりえます。命に関わる事態にまで発展しなかったとしても、食材や家財が被害に遭うリスクは高まるでしょう。冷蔵庫の地震対策が必要な理由は、以下のとおりです。
理由1|転倒した冷蔵庫の下敷きになる
理由2|食材が外に放り出される
理由3|停電で食材が腐敗していく
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
理由1|転倒した冷蔵庫の下敷きになる
冷蔵庫が転倒して人が下敷きになると、大怪我では済まない恐れがあります。近年発生した地震で負傷した方の30~50%は、家具類の転倒や落下によるものです(※1)。冷蔵庫の重量は、4人家族以上のタイプだと100kgを超えるものもあります。
足が挟まって怪我を負うと、逃げ遅れる事態にもなりかねません。冷蔵庫が転倒した先に人がいなかったとしても、家財が破損したり、避難経路を塞いだりする可能性があります。
理由2|食材が外に放り出される
地震の揺れによって冷蔵庫の中に入っている食材が放り出される可能性もあります。飛び散った食材や割れた容器は、床を汚すだけでなく、ケガの原因にもなりかねません。
さらに、災害時には食料の確保が難しくなるため、食材の廃棄は大きな痛手になります。地震の揺れによって冷蔵庫のドアが開かないよう対策が必要です。
理由3|停電で食材が腐敗していく
大規模な地震で送電設備が損傷すると、3日以上にのぼる長期間の停電が発生します。停電中は冷蔵庫の中身を冷却できないので、時間の経過とともに食材は腐敗していくでしょう。
冷蔵庫の庫内が冷えている状態で停電が発生した場合、庫内の冷えを保てるのはせいぜい2〜3時間程度です(※2)。冷蔵庫の地震対策として、停電への備えも欠かせません。
冷蔵庫の固定で地震対策!耐震グッズ3選


冷蔵庫の地震対策として最も優先度が高いのは、転倒防止対策です。冷蔵庫が転倒すると怪我や避難障害、家財の破損など、甚大な被害が及びます。冷蔵庫を固定して転倒を防げる、おすすめの耐震グッズは、以下のとおりです。
対策1|突っ張り棒
対策2|転倒防止ベルト
対策3|耐震マット
それぞれの耐震グッズについて、詳しく見ていきましょう。
対策1|突っ張り棒
冷蔵庫は背が高く、天井との空きが小さいため、突っ張り棒で固定する方法があります(※3)。突っ張り棒は、冷蔵庫と天井の間に設置して圧力で冷蔵庫を固定するグッズです。
突っ張り棒を使った地震対策は、天井に十分な強度が必要になるので注意しましょう。製品によって対応できる長さが異なるので、冷蔵庫から天井までの寸法を測っておく必要があります。冷蔵庫の底にはキャスターが付いているので、キャスター下皿との併用が必須です。
対策2|転倒防止ベルト
冷蔵庫は底に付いているキャスターのせいで、突っ張り棒を付けてもズレて簡単に外れるケースがあります。冷蔵庫の動きを止めて固定するには、転倒防止ベルトがおすすめです。
転倒防止ベルトでは、ゴムベルトの両端に付いた粘着剤を冷蔵庫と壁に貼り付けて固定します。綺麗に剥がせるタイプを選べば、賃貸に住んでいる方でも安心です。粘着剤以外にネジやビスで固定できるタイプもあり、壁の強度や契約形態に合わせて選びましょう。
対策3|耐震マット
最も安価で実践できる冷蔵庫の地震対策は、耐震マットを冷蔵庫の底面に敷く方法です。耐震マットの裏面が粘着テープになっているので、敷くだけで簡単に固定できます。洗って繰り返し使えるので、コストパフォーマンスに優れたグッズと言えるでしょう。
冷蔵庫に合わせてサイズをカットできるので、汎用性の高さも魅力です。正面からは見えにくく、インテリアを損なわずに地震対策が行えるでしょう。ただし、耐震マットを設置するには冷蔵庫を持ち上げる必要があるため、力のある方と協力して設置してください。
冷蔵庫の地震対策!扉の開放を防ぐ方法


地震によっていくら冷蔵庫が揺れても、扉をロックしていれば中身が放り出される心配はありません。冷蔵庫の転倒防止対策と併せて、扉の開閉防止対策も重要です。地震に備えて扉をロックできる対策グッズや、開き方別の選び方について詳しく見ていきましょう。
地震対策グッズ「ドアストッパー」
地震発生時に冷蔵庫の扉が開くのを防ぐには、ドアストッパーの装着が欠かせません。日常生活では、子供がいたずらで冷蔵庫の扉を開けるのを防ぐ役割もあります。できれば全ての扉だけでなく、引き出しにもストッパーを付けておくと安心です。
ただし、一番下の引き出しは、揺れて開いた時に引き出しが支えになり転倒を防ぐケースがあるため、ストッパーを付けないよう推奨しているメーカーもあります。
観音開き・片開き・両開き・引き出し別に選ぶ
地震による冷蔵庫の停電対策!ポータブル電源とは


地震による停電は、生活の質を一気に下げる深刻な問題です。冷蔵庫への電力供給が止まると、わずか2~3時間で庫内の冷えはなくなります。次第に食品の腐敗が進み、貴重な食料を廃棄せざるを得ない状況になるでしょう。万が一口にすると、食中毒の危険があります。
地震による停電対策には、ポータブル電源がおすすめです。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を貯めこみ、コンセントが使えない状況でも電化製品に給電できる機器を指します。停電中にポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
冷蔵庫に給電して、食品が傷むのを防ぐ
エアコンや扇風機などの冷暖房機器を稼働して、快適な気温を維持できる
電子レンジや電気ケトルを稼働して、簡単に非常食を温められる
LEDライトを点灯させて、夜の安全を確保できる
携帯ラジオを稼働して、最新の災害情報を収集できる
スマホを使って、常に家族と確認を取り続けられる
ポータブル電源には多彩な出力ポートが多数搭載しているので、複数台の家電を同時に動かして、快適な生活が送れるでしょう。ソーラーパネルを使えば、停電中も充電が可能です。
停電対策に必要な性能|おすすめの製品
地震による停電対策には、家族の人数に合った出力・容量のポータブル電源を選びましょう。1~2人暮らしであれば、最低でも出力1,500W・容量1,000kWhは必要です。3人家族以上で停電の長期化に備えたいなら、出力3,000W・容量3,000kWh以上は欲しいでしょう。
EcoFlowは、家族の人数に合わせて以下のポータブル電源を販売しています。
1~2人家族「DELTA 3 Plus」
3人家族以上「DELTA Pro 3」
それぞれの製品について、詳しく見ていきましょう。
1~2人家族「DELTA 3 Plus」
定格出力1500W、容量1024Whのポータブル電源。X-Boost機能で最大2000Wの家電に給電できるので、冷蔵庫や電子レンジなど、キッチン周りの家電を同時に動かせます。容量は、最大5kWhまで拡張が可能です。約12.5kgの小型設計で、家の中を気軽に持ち運べます。
高度な電源自動切り替え機能を搭載しており、停電が起きると10ms未満で電気供給源がポータブル電源に切り替わります。コンセントから最短56分で満充電できるので、使いたい時にすぐ使える点も魅力。ソーラーパネルと併用すれば、停電中も70分で満充電できます。
3人家族以上「DELTA Pro 3」
定格出力3600W、容量4kWhのポータブル電源。エクストラバッテリーで最大12kWhまで容量を拡張できるので、大家族や長期間の停電対策にもおすすめです。X-Boost機能で最大5100Wの家電を稼働でき、200Vの大型家電にも対応しています。
UL94 5VA認証の難燃素材を採用し、独自の安全保護機能「X-GUARD」を搭載しているので、子供やお年寄りがいる家庭でも安心です。ハンドル付きのコンパクト設計も魅力。ソーラーパネルのデュアルPV充電により、停電中も最速2.2時間で満充電できます。
冷蔵庫の地震対策におすすめの100均グッズ3選


冷蔵庫の地震対策グッズをホームセンターで探すと数千円する製品が多く、費用をもっと安く抑えたいと考えている方も多いでしょう。100円ショップを利用すれば、費用を抑えられるだけでなく、複数の対策グッズを併用して固定の強度を高められます。
冷蔵庫の地震対策におすすめの100均グッズは、以下のとおりです。
ドアストッパー
万能ベルト
耐震マット
それぞれの100均グッズについて、詳しく見ていきましょう。
ドアストッパー
地震による冷蔵庫の開閉防止対策として、開き方に応じたドアストッパーが100均グッズに揃っています。引き出しストッパーは、両面テープで貼り付けて、冷蔵庫の引き出しが勝手に開くのを防げるアイテムです(※3)。赤ちゃんのいたずら防止にも大活躍します。
観音開きのドアには、開き戸安全ロックがおすすめです(※4)。冷蔵庫の色に合わせて、2色のカラーが展開されています。揺れによって中身が放り出される心配はありません。
万能ベルト
冷蔵庫の転倒防止対策には、100均の万能ベルトが役立ちます(※5)。冷蔵庫裏面の取っ手にベルトを通して、両端を合わせたら壁にネジ止めしましょう。
冷蔵庫は、なるべく壁に寄せてからネジ止めするのがポイントです。賃貸の場合は採用できない方法なので、注意してください。ネジ止めは壁の強度がある部分で行います。
耐震マット
地震によって冷蔵庫が転倒したり、振動で床が凹んだりするのを防ぐには、耐震マットがおすすめです(※6)。何度でも貼り直せて手洗いもできるので、コストパフォーマンスが抜群。カットして、あらゆる冷蔵庫のサイズにフィットします。
冷蔵庫の地震対策に関するよくある質問


最後に、冷蔵庫の地震対策に関するよくある質問を紹介します。
賃貸でもできる冷蔵庫の地震対策は?
冷蔵庫が転倒するのはどれくらいの震度?
冷蔵庫の地震対策を行う上での注意点は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
賃貸でもできる冷蔵庫の地震対策は?
賃貸物件に適した冷蔵庫の地震対策は、転倒防止ベルトを使う方法です。粘着剤を冷蔵庫と壁に貼り付けて固定するので、壁を傷付けません。揺れによって底のキャスターが滑っても、しっかり固定して転倒を防いでくれるでしょう。
一方、壁にネジ止めするタイプの転倒防止ベルトは使用できません。また、安価な耐震マットを選ぶと、床に粘着剤の跡が残ってしまう恐れがあるので注意してください。
冷蔵庫が転倒するのはどれくらいの震度?
気象庁の資料によると、冷蔵庫が転倒するリスクがあるのは震度5強以上です(※7)。震度5強では固定していない家具の一部が、震度6強ではほとんどが倒れます。過去10年間の地震発生数を見てみると、震度5強以上の地震は毎年平均6.3回も起きています(※8)。
※7参考:気象庁「震度と揺れ等の状況(概要)」
※8参考:気象庁「震度データベース」
冷蔵庫の地震対策を行う上での注意点は?
冷蔵庫の地震対策グッズ別に、設置する際の注意点をまとめました。
冷蔵庫の地震対策グッズ | 注意点 |
突っ張り棒 | ・キャスター固定用の下皿と併用する ・天井に十分な強度があるか確認する ・冷蔵庫と天井の間隔が大きい場合は向いていない |
転倒防止ベルト | ・なるべく壁に寄せて固定する ・ネジ止めは壁の強度がある部分で行う ・キャスターをロックする |
耐震マット | ・他の対策グッズと併用する ・冷蔵庫を持ち上げる際は2人以上で作業する |
ドアストッパー | ・冷蔵庫の開き方に合った製品を選ぶ ・一番下の引き出しにはストッパーを付けない |
まとめ


本記事では、冷蔵庫にできる地震対策について解説してきました。
冷蔵庫が地震によって転倒すると、下敷きになって大怪我を負うリスクがあります。冷蔵庫の下に人がいなかったとしても、家財の破損や床の損傷にもつながるでしょう。扉から食材が放り出されたり、大規模な停電が起きたりすると、貴重な食材も廃棄せざるを得ません。
冷蔵庫の地震対策には、突っ張り棒や転倒防止ベルト、耐震マット、ドアストッパーを活用しましょう。停電対策としては、ポータブル電源が欠かせません。
EcoFlowは、停電時も電化製品に電気を供給し続けられるポータブル電源を販売しています。停電から家族の健康を守りたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。