ポータブル電源でエアコンは何時間動く?容量別の目安と動かすための条件を詳しく紹介!
災害時に停電が発生した際、「ポータブル電源でエアコンは何時間動く?」「そもそも動かせるの?」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。
特に夏や冬の停電でエアコンが停止すると、心身ともに大きな被害を受ける可能性があるため、エアコンを動かせるかどうかは死活問題です。
この記事では、ポータブル電源でエアコンは動かせるのか、容量別の稼働時間の目安、ポータブル電源でエアコンを動かすための条件などを詳しく紹介します。
ポータブル電源でエアコンは何時間動く?
ポータブル電源でエアコンをどれくらい動かせるかは、容量やエアコンの消費電力によって大きく変わります。ここでは、容量別・畳数別・計算式の3つの切り口で稼働時間の目安について詳しく解説します。
容量別の稼働時間の目安
ポータブル電源でエアコンを何時間動かせるかを把握するためには、容量ごとのおおよその稼働時間をイメージすることが重要です。
容量が大きくなるほど長く使えますが、エアコンは消費電力が高いため、他の家電と比べて稼働時間は思ったよりも短いと感じるケースが少なくありません。
エアコンの消費電力によって稼働時間は変わりますが、1000Wクラスと想定した場合、容量別の稼働時間の目安は以下の通りです。
ポータブル電源の容量 | 稼働時間の目安 |
500Wh | 約24分 |
1000Wh | 約48分 |
2000Wh | 約1時間36分 |
3000Wh | 約2時間24分 |
500~1000Whクラスのポータブル電源では1時間も稼働できないため、しっかり使うためには最低でも2000Whクラスの容量が求められます。
畳数による使用時間の違い
同じ容量のポータブル電源でも、何畳用のエアコンかで実際に使える時間は変わります。
エアコンは、対応畳数が広くなるほど部屋を冷やすために必要な能力が高まり、その分だけ消費電力も増える傾向にあります。
例えば、6畳用と14畳用のエアコンでは、消費電力や冷房能力だけでなく起動直後のピーク電力にも差があり、同じ容量で動かしても稼働時間は全く違います。
畳数による容量ごとの使用時間の違いは以下の通りです。
6畳用(800W) | 14畳用(1300W) | |
500Wh | 約30分 | 約19分 |
1000Wh | 約1時間 | 約37分 |
2000Wh | 約2時間 | 約1時間14分 |
3000Wh | 約3時間 | 約1時間51分 |
また、実際の電力消費は外気温や日当たり、断熱性能などでも変動するため、エアコンを稼働する場合は余裕を持った容量を選定しておくことが重要です。
稼働時間の基本計算式
ポータブル電源でエアコンをどれくらい稼働できるかは、基本となる計算式を使っておおよその目安を出すことができます。
一般的には、ポータブル電源の容量(Wh)をエアコンの消費電力(W)で割り、理論値の8割程度しか使えないことを踏まえて計算します。
そのため、ポータブル電源で使えるエアコンの現実的な稼働時間は、【容量(Wh)×0.8÷消費電力】で求めることができます。
実際の運転では、外気温が穏やかな日は長く持つ、猛暑日は短くなるなどの変動を踏まえつつ、余裕を持った計画を立てることが重要です。
エアコンの種類別に必要なポータブル電源容量


エアコンの種類によって、必要なポータブル電源の容量は大きく変わります。ここでは、それぞれのエアコンに適した容量帯について詳しく解説します。
6畳用(家庭用小型エアコン)
家庭用小型エアコンの消費電力は、およそ400W〜800Wが目安になるため、安定稼働させるなら1500〜2000Whクラスのポータブル電源が理想です。
冷房のみを短時間使いたいのであれば1000Whクラスから、就寝中の数時間を安定して動かしたいなら2000Wh前後の容量が求められます。
また、エアコンは起動する際に一時的に消費電力が跳ね上がるため、定格出力だけでなく瞬間最大出力にも余裕が必要になります。
8〜10畳用(一般家庭用エアコン)
一般家庭用エアコンの消費電力は、およそ600W〜1200Wのため、2000Wh以上の大容量ポータブル電源が一つの目安になります。
特にリビングなどの広めの部屋で使う場合は、外気温などで平均消費電力も上振れしやすいため、ギリギリの数値だと想定より早く電源が落ちるリスクが高まります。
そのため、3~4時間は冷房を使いたい、停電時に家族で過ごす時間を確保したいなどの目的であれば、2000〜3000Whクラスの容量が望ましいです。
車中泊用スポットクーラー
車中泊用のスポットクーラーは、家庭用エアコンに比べて冷房能力は控えめですが消費電力も抑えられているため、ポータブル電源との相性は抜群です。
消費電力は150W〜500Wと幅広いですが、500Whクラスのポータブル電源でも短時間であれば運用でき、1000Wh前後あれば就寝時も安心して使えます。
車中泊や連泊キャンプで夜間の快適性を向上したい場合は、1500〜2000Whクラスのポータブル電源を選べば、長時間の連続運転も可能です。
アウトドア用の小型冷風機
アウトドア用の小型冷風機は消費電力が小さく、ポータブル電源で長く稼働できます。
多くの製品が10〜40W程度の消費電力に収まるため、500Whクラスの容量でも、理論上は10時間以上、ときには20時間近く動かすことが可能です。
実際には風量調整やミスト機能、LEDライトなどを併用すると消費電力が変動しますが、小型でも長く使える点は大きなメリットといえます。
業務用エアコン
業務用エアコンは、オフィスや店舗など広い空間を冷暖房することを前提にしているため、消費電力は非常に高くなります。
冷房能力が数kWクラス、消費電力も1000W〜数千Wに達するケースが一般的で、家庭用のポータブル電源1台でまかなうのは現実的ではありません。
理論上は、3000Whクラスの大容量ポータブル電源を用意しても、消費電力が3000Wクラスのエアコンであれば1時間をたたずにバッテリーが切れてしまいます。
どうしても業務用エアコンの負荷をバッテリーで支えたい場合は、業務用の蓄電池システムや非常用発電機を組み合わせるのが望ましいです。
用途別のおすすめポータブル電源容量と選び方


ポータブル電源の容量によって、どこまでエアコンを動かせるかは変わります。ここでは、用途別のおすすめ容量について詳しく解説します。
停電・災害対策
停電・災害対策としてエアコンをポータブル電源で動かす場合は、「何時間動かすか」と「他に何を動かすか」を基準に容量を考えることが重要です。
例えば、6畳用クラスのエアコンで考えると、数時間だけ動かすなら1000~1500Whクラス、しっかり冷やすなら2000Whクラス以上が求められます。
エアコン単体で500~800W前後の電力を使い、他にも冷蔵庫や照明などを同時に動かすとなると、十分な容量がなければすぐにバッテリー切れを起こしてしまいます。
冷房は暑さのピークの数時間だけ、他の時間帯は扇風機でしのぐなどの使い方を前提にすれば、限られた容量でも十分に体感温度は下げることができます。
車中泊・アウトドア使用
車中泊やキャンプでエアコンを使う場合は、「車内やテントの広さ」と「どこまで冷やしたいか」を軸に容量を決めると選びやすくなります。
例えば、車中泊用のスポットクーラーや小型エアコンがメインの場合は、1500〜2000Whクラスあれば夏の夜でもしっかり冷やすことができます。
アウトドアでは冷房を常にかけるのではなく、寝入りだけ強めに冷やして後は送風に切り替えるという運用をすることで、快適さを大きく高められます。
エアコンの長時間使用
エアコンを長時間、一晩中や半日レベルで継続して使いたい場合は、2000Wh〜3000Whクラス以上の大容量ポータブル電源が必要です。
ただし、一晩中(8時間)稼働したいとなると、単体のポータブル電源のスペックだけでは追いつけないケースが多くなります。
長時間運転を狙う場合は、省エネ性能の高い最新モデルを選んだり、設定温度を高めにしてサーキュレーターと併用したりすることで、稼働時間を伸ばすことができます。
ポータブル電源でエアコンを動かすための条件


ポータブル電源でエアコンを安全かつ安定して動かすためには、容量だけでなく電圧や出力スペックが条件を満たしている必要があります。ここでは、事前にチェックすべきポイントについて詳しく解説します。
エアコンの電圧がポータブル電源に対応している
ポータブル電源でエアコンを動かす際は、エアコンの電圧とポータブル電源の出力電圧が一致しているかどうかを確認する必要があります。
一般的な家庭用エアコンには100V仕様と200V仕様があり、200V専用のエアコンを100V出力のポータブル電源に接続しても、基本的には動かせません。
仮にコンセントの形状が物理的に合っていても、設計上の電圧が違えば正常動作しないどころか、故障や発熱などのトラブルを招くおそれがあります。
エアコンの銘板や取扱説明書で電圧を確認し、ポータブル電源側のAC出力の電圧表示と一致しているかを確認しておくことが重要です。
定格出力がエアコンの最大消費電力を上回っている
ポータブル電源の定格出力(連続して取り出せる電力)が、エアコンの最大消費電力を上回っているかの確認も欠かせません。
仮にエアコンの消費電力がポータブル電源の定格出力を超えていると、すぐに保護機能が働いて停止したり、ブレーカーが落ちたりする原因になります。
エアコンの最大消費電力に対して、少なくとも3割程度の余裕を持った定格出力を確保しておくと、連続運転時の負荷変動にも対応しやすいです。
起動時の突入電流に対応できる瞬間最大出力がある
エアコンをポータブル電源で安定して動かすためには、起動時の突入電流に対応できる瞬間最大出力の有無も見逃せません。
エアコンは、コンプレッサーが動き始める瞬間に定格消費電力の数倍に達する電流が一時的に流れることがあります。
この電流を無視してカタログに記載されている消費電力だけを基準にすると、「計算上は足りているのに電源が落ちる」というトラブルにつながります。
そこでチェックしたいのが、ポータブル電源のスペックに記載されている「瞬間最大出力」や「サージ電力」の値です。
目安としては、エアコンの定格消費電力の2〜3倍程度の瞬間最大出力があると、起動時の突入電流に対して比較的余裕を持って対応できるケースが多くなります。
エアコンを安定稼働できるポータブル電源おすすめ3選
エアコンを安定して動かすためには、容量・定格出力・瞬間最大出力・拡張性のバランスに優れたポータブル電源が適しています。ここでは、特におすすめしたいEcoFlowの大容量モデルの特徴を詳しく解説します。
EcoFlow DELTA 3 Plus


EcoFlow DELTA 3 Plusは、容量1024Wh・定格出力1500W(X-Boostで2000W)・サージ3000Wの大容量ポータブル電源です。
1800Wの高出力エアコンを0.4時間動かすことができ、大容量クラスに属しながら本体サイズと重量が比較的抑えられています。
ほとんど全ての家電を動かすことができ、冷蔵庫(120W)は7~14時間、電気毛布(120W)は7時間と、停電時やアウトドアシーンで活躍します。
また、56分でフル充電可能な高速充電、高度な電源自動切り替え機能、10年間使用できる次世代LFPバッテリー搭載など、高い信頼性と耐久性で長く安心して使えます。
EcoFlow DELTA 3 Max Plus(2048Wh)


EcoFlow DELTA 3 Max Plus(2048Wh)は、容量2048Wh・定格出力3000W(X-Boostで3800W)の大容量ポータブル電源です。
1800Wの高出力エアコンは0.4時間、洗濯機(500W)は3.3時間、車載冷蔵庫(60W)は29.2時間と、十分すぎる容量を備えています。
さらに、最大10,240Whまで容量を拡張でき、合計10の出力ポートを搭載しているため、大家族や複数人でのキャンプでも不便なく電気を使えます。
コンセントにつなげば約108分で満充電が可能で、ソーラーパネルや走行充電など、充電方法も多彩です。詳しくは、以下の商品ページをご覧ください。
EcoFlow DELTA Pro


EcoFlow DELTA Proは、容量3600Wh・定格出力3000W・サージ時6000Wで、エアコンの長時間運転も可能なポータブル電源です。
1800Wの高出力エアコンも1.8時間稼働でき、最大10,800Whまで容量を拡張できるため、さらなる長時間の稼働も実現できます。
緊急時に頼れるバックアップ電源として十分すぎるスペックで、約1.7時間で満充電が可能であり、充電方法は全部で6通りもあります。
ソーラーパネル(1600W)を使用すれば約2.7時間で満充電でき、走行充電にも対応しているため、停電時だけでなくアウトドアシーンでも活躍できます。
長時間のエアコン稼働を求めている方は、ぜひ以下の商品ページをご覧ください。
ポータブル電源×エアコンに関するよくある質問


最後に、ポータブル電源×エアコンに関するよくある質問を詳しく解説します。
暖房と冷房はどっちが長く使える?
一般的には、冷房のほうが長く使えるケースが多いです。
多くの家庭用エアコンはカタログスペック上、冷房よりも暖房のほうが消費電力が高く、この前提で考えれば冷房のほうが長く使えることになります。
ソーラーパネルを併用すれば常に稼働できる?
基本的には常時稼働できると考えないほうが安全です。
例えば、エアコンで500W前後を消費すると仮定した場合、完全にソーラーだけでまかなおうとすると、500W以上を安定して発電できるパネルと日射条件が必要になります。
しかし、時間帯や天候によって発電量は大きく上下し、曇りや夕方以降は出力が急激に落ちるため、発電しながらバッテリー残量も増やすのはハードルが高いです。
ソーラーパネルは、日中にできるだけバッテリーを回復させ夜間のエアコン使用時間を少し伸ばす補助的な存在として考えるのが現実的です。
まとめ
ポータブル電源でエアコンを何時間動かせるかは、容量だけでなく、エアコンの消費電力・使用シーン・出力条件まで含めてトータルで考えることが大切です。
また、定格出力と瞬間最大出力、ソーラーパネル併用なども押さえておくことで、動かせるか不安という状態から、どの条件なら安心して使えるかがはっきりしてきます。
ポータブル電源でエアコンを動かしたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考に、容量や定格出力の目安を検討してみましょう。
なお、EcoFlowのDELTAシリーズは、大容量と高出力、拡張性を兼ね備えつつ、エアコン運転にも対応しやすい設計になっています。
導入を検討している方は、ぜひ以下の商品ページをご覧ください。