加湿器を置く場所はどこがおすすめ?置き場所の選び方や電気代高騰のリスクも解説
空気が乾燥する冬場に活躍する加湿器。効率的に室内を加湿するためには、加湿器を置く場所に注意しなければなりません。加湿器を誤った場所に置いてしまうと、電気代の浪費にもつながります。加湿器の種類ごとに適切な置き場所を選びましょう。
そこで本記事では、加湿器を置く場所について解説します。不向きな場所に置くリスクや、種類別・部屋別に置き場所の選び方も掲載しているので、加湿器の効果を最大限発揮できるようになるでしょう。乾燥する季節を乗り越えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
加湿器は置く場所で効果が変わる
乾燥する季節、加湿器は風邪やインフルエンザなどの健康リスクを軽減するために役立つアイテムです。ただし、部屋のどこに置いても効果が同じわけではありません。
加湿器の置く場所次第で効果が大きく変わるだけでなく、結露や細菌の発生にもつながります。加湿器を置く場所は、部屋全体に潤った空気が循環し、遮る物がないかが重要です。
加湿器を置く場所に適した5つの条件


加湿器を置いても効果が実感できない場合は、置く場所を見直してください。加湿器を置く場所に適した以下の条件を押さえれば、結露やカビを防ぎつつ、効率よく空気を潤せます。
条件1|湿気が部屋全体に行き渡りやすい
条件2|エアコンの風が直接当たらない
条件3|床からの高さがある
条件4|換気扇・ドア・窓・壁から距離がある
条件5|家具・家電から離れている
それぞれの条件について、詳しく見ていきましょう。
条件1|湿気が部屋全体に行き渡りやすい
効率よく加湿を行える場所として、加湿器から放たれた水蒸気ができるだけ部屋全体に行き渡りやすい位置が適しています。特に部屋の真ん中は湿気が均一に広がりやすく、効率的に湿度を上げられるのです。真ん中が難しい場合は、エアコンの吸入口近くを選びましょう。
エアコンは吸入口から空気を吸い込み、再び室内に空気を送り出す仕組みです。加湿器から放出された空気がエアコンに吸い込まれれば、エアコンを通して部屋全体に拡散されます。
条件2|エアコンの風が直接当たらない
加湿機本体にエアコンの風が直接当たる場所は、置く場所に適していません。加湿器を使う空気が乾燥した季節は、エアコンの暖房も同時に使用しているケースが多いでしょう。エアコンの風が当たる場所に加湿器を置くデメリットは、以下のとおりです。
センサーが付いている加湿器に暖房の温風が当たると、誤作動を起こす場合がある
エアコンの風が蒸気を即座に拡散させ、湿度が不均一になりやすい
エアコンの風で加湿器の水分が冷やされ、結露が発生しやすくなる
エアコンの影響を受けないために、エアコンの風が直接当たらない場所に置きましょう。
条件3|床からの高さがある
加湿器を置く場所は、床からの高さも重要です。床から30cm以上の高さを確保すれば、湿気が部屋全体に行き渡りやすくなります。テーブルや棚など家具の上に置くのが理想です。
一方、加湿器を床に直接置いてしまうと、空気の性質から下に滞留した冷たい空気を感知し、十分な加湿量が保たれていると誤った判断をされてしまう恐れがあります。
条件4|換気扇・ドア・窓・壁から距離がある
加湿器から放出された空気が部屋全体に行き渡りやすい場所であったとしても、換気扇・ドア・窓・壁からは距離を取ってください。換気扇やドアの近くは空気の出入りが激しいため、せっかく加湿器から出た水蒸気もすぐに外へと逃げてしまいます。
また、窓際は外気温に近い温度まで冷えているので、加湿器から放出された水蒸気がすぐに結露してしまいます。壁際も、水蒸気が当たるとカビの原因になるので避けてください。
条件5|家具・家電から離れている
加湿器を置く場所は、家具や家電からできるだけ離しましょう。家具の側で加湿器を稼働すると水蒸気やミストでカビが繁殖したり、家具が劣化したりと、家具が使い物にならなくなる恐れがあります。また、家電の内部に水滴が入り込むと、故障につながりかねません。
【部屋別】加湿器を置くのにおすすめの場所


自宅やオフィスでは、空間の特徴を押さえた加湿器の置き場所選びが重要です。前述した条件を踏まえて、部屋別に加湿器を置くのに適した場所を紹介します。
寝室|ベッドの足元・サイドテーブル
リビング・オフィス|部屋中央にある台の上
それぞれの場所について、詳しく見ていきましょう。
寝室|ベッドの足元・サイドテーブル
朝起きた時に喉が痛かったり、肌が乾燥していたりする場合は、加湿器の出番です。寝室では、顔に直接水蒸気が当たらないベッドの足元やサイドテーブルに加湿器を置きましょう。
加湿器から放出された水蒸気が肌に直接当たると、水滴が蒸発する際に顔の水分が奪われて、肌の乾燥がむしろ進んでしまう恐れがあります。また、枕やベッドなどの寝具が濡れるとカビの原因にもなるので、寝具の近くに置くのも避けてください。
リビング・オフィス|部屋中央にある台の上
リビングやオフィスの加湿器を置く場所は、湿気が部屋全体に行き渡るよう中央付近にある台の上がおすすめです。部屋の中央は窓際や壁際よりも空気が暖かく、空気の出入り口からも距離があるため、効率よく加湿できます。
ただし、家具やデスクの配置で中央付近に置くのは難しい場合もあるでしょう。そんな時は、エアコンの吸入口近くに置くのがおすすめです。加湿器から出た水蒸気がエアコンの風に乗って部屋全体へと行き渡ります。
加湿器を不向きな場所に置く3つのリスク


冬の乾燥対策として欠かせない加湿器ですが、置く場所を誤ると健康面・金銭面・生活環境面での支障をきたします。加湿器を不向きな場所に置くリスクは、以下のとおりです。
リスク1|無駄な電気代がかかる
リスク2|カビや雑菌が繁殖する
リスク3|家具・家電が劣化する
それぞれのリスクについて、詳しく見ていきましょう。
リスク1|無駄な電気代がかかる
加湿器を非効率な部屋の端やドアの近くに置いた場合、部屋が潤うのに時間がかかります。その結果、強運転に切り替えて稼働するようになり、余計な電気代がかかるのです。
例えば、消費電力が弱運転で300W、強運転で500Wのスチーム式加湿器を想定します。電気代の単価が31円/kWhの場合、1日8時間運転した場合の電気代は、弱運転で74円、強運転で124円です。年間で換算すると、置き場所一つで18,250円もの差額が生まれます。
リスク2|カビや雑菌が繁殖する
加湿器を家具や壁、窓の側に置いて稼働した場合、カビや雑菌の繁殖を招きます。特に湿度が60%を超えるとカビの胞子が活発に繁殖し始めるため、要注意です。
また、カビが増えれば、カビを餌にしているダニも増えます。カビの胞子やダニの死骸・糞を吸い込むと、アレルギー症状や喘息の発作といった健康被害につながりかねません。
リスク3|家具・家電が劣化する
家具や家電の近くで加湿器を稼働すると、湿気によって劣化を早めてしまう恐れがあります。スチームやミストが直接当たる位置では、木製家具が膨張して変形したり、金属部分がサビたりするリスクが高まります。
また、霧に含まれるミネラルが粉になって電化製品の内部に入り込むと、家電の故障を引き起こすリスクもあるのです。家具・家電が劣化すれば、余計な出費にもつながります。
加湿器を置くのに適していない場所


家具の配置や間取りの関係で、加湿器を置くのに適した条件を満たせない場合もあるでしょう。そんな時は、以下の「加湿器を置くのに適していない場所」は避けてください。
空気が出入りするドアや換気扇の近く
結露が発生しやすい窓の近く
家具や家電の近く
水蒸気が行き渡りにくい部屋の隅
エアコンの風が直接当たる場所
床から30cm未満の高さ
その他、空気が流れる場所や、空気が外に出ていく場所には置かないほうがよいでしょう。
家庭の節電対策!ポータブル電源とは


冬の乾燥する時期に欠かせない加湿器ですが、消費電力が800Wにのぼる製品もあり、電気代が不安材料になりやすいでしょう。加湿器以外にもエアコンや電気ストーブなど、冬に頻繁に使う家電の中には消費電力の高いものが多くあります。
家庭の電気代を抑えつつ、快適な生活環境を整えるには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を貯めこみ、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器を指します。ポータブル電源で節電する方法は、以下のとおりです。
電気料金が安い時間帯に蓄電した電気で生活する
ソーラーパネルで発電した無料の電気で生活する
特にオール電化住宅にお住まいの方は、深夜に電気料金が安くなるプランに契約している場合が多いでしょう。深夜にポータブル電源を満充電しておけば、日中の買電量を抑えられます。ソーラーパネルからポータブル電源に充電すれば、昼夜問わず電気が使用できます。
電気代の削減に必要な性能|おすすめの製品
家庭の節電対策に導入するポータブル電源は、高出力かつ大容量のタイプを選びましょう。家庭の電力を全てまかなうには、最低でも3,000W以上の出力と4kW以上の容量が必要です。また、高出力のソーラーパネルも導入すれば、電力の自給自足生活が実現できます。
EcoFlowは、定格出力3,6000W・容量4kWhのポータブル電源「DELTA Pro 3」と、業界
トップクラスの発電効率を備えたソーラーパネルをセットで販売しています。
「DELTA Pro 3 + 400Wソーラーパネルセット」の特徴は、以下のとおりです。
■DELTA Pro 3
エクストラバッテリーで最大12kWhまで容量を拡張できる
200V対応で、自宅にある大型の家電にも給電できる
LFPバッテリーを採用し、一日一回の使用で約11年間の長寿命を保つ
ハンドル付きのコンパクト設計により、持ち運びやすい
デュアルPV充電により、最速2.2時間で満充電できる
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7つのAC出力ポートと4つのUSBポートを搭載する
■400Wソーラーパネル
99%のMPPT効率でソーラー電力の生産を最適化する
折りたたみ式でコンパクトに収納できる
IP68防塵・防水規格に準拠している
40~80°に角度調整でき、取り込む太陽光の量を最大化できる
太陽光発電した電気を優先的に使用した場合、4人家族では年間約22万円もお得です。電気代を抑えつつ、快適な生活空間を作りたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
加湿器の種類別|置く場所の選び方


加湿器には以下の4種類があり、水を空気中に放出する方法が異なります。また、種類ごとに適切な置き場所も異なるので、加湿器の定位置を見直してみてください。
種類1|超音波式加湿器
種類2|スチーム式加湿器
種類3|気化式加湿器
種類4|ハイブリッド式加湿器
それぞれの種類別に、置く場所の選び方を詳しく見ていきましょう。
種類1|超音波式加湿器
超音波式加湿器は、超音波で水を振動させてミストを発生させる仕組みです。運転音が静かな上に消費電力が低いので、初期費用を抑えられます。ただし、水を加熱しないため、お手入れを怠るとタンク内の雑菌がそのまま放出される点がデメリットです。
コンパクトで携帯性に優れている分、部屋全体の加湿には向いていません。そのため、超音波式加湿器を置く場所には、卓上が向いています。精密機器の近くに置くのは厳禁です。
種類2|スチーム式加湿器
スチーム式加湿器は、ヒーターで水を加熱して蒸発させる仕組みです。加湿能力が高く、短時間で効率的に湿度を上げられます。消費電力が他の種類よりも高い点がデメリットです。
スチーム式加湿器を置く場所は、床からの高さがなくても問題ありません。加湿器から放出した暖かいスチームは上昇する性質を持っているため、床から天井へと全体に広がります。
種類3|気化式加湿器
気化式加湿器は、水を含ませたフィルターに風を当てて蒸発させる仕組みです。水の粒子が小さいため、雑菌の放出を抑えられます。送風量の多さから、音は大きくなりがちです。
また、室温よりも低い温度の蒸気が放出されるので、部屋が冷えてしまうリスクもあります。エアコンの吸入口付近に置いておけば、暖かい空気に換えて部屋中に行き渡ります。
種類4|ハイブリッド式加湿器
ハイブリッド式加湿器は「気化式と温風気化式」や「超音波式と加熱式」など、2つの加湿方式を組み合わせた加湿器です。組み合わさっている加湿方式のメリットを同時に享受できる一方で、構造が複雑なので初期費用や電気代は高くなります。
ハイブリッド式加湿器を置く場所は、放出した水蒸気が部屋全体に行き渡るよう部屋の中央付近が最適です。中央に置くのが難しい場合は、エアコンの吸入口付近に置きましょう。
加湿器を置く場所に関するよくある質問


最後に、加湿器を置く場所に関するよくある質問を紹介します。
子供がいる家庭で加湿器を置く場所がない場合の対策は?
赤ちゃんがいる家庭に最適な加湿器を置く場所は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
子供がいる家庭で加湿器を置く場所がない場合の対策は?
子供が加湿器に触れると火傷や怪我のリスクがあるため、子供の手が届かない高い位置に置くのがおすすめです。また、子供の寝室に置く場合は、睡眠を妨げないよう枕元の近くに置くのは避けてください。無菌性を保つために、定期的な洗浄も重要です。
赤ちゃんがいる家庭に最適な加湿器を置く場所は?
加湿器は、赤ちゃんの顔に蒸気が直接当たらない場所に置いてください。蒸気が肌に当たると余計に乾燥を招き、逆効果になりかねません。加湿器の蒸気を直接吸い込むと、身体がアレルギー反応を起こして加湿器病のリスクも高まります。
また、加湿器は部屋全体に蒸気が行き渡るよう、部屋の中央に置くのが適していますが、思わぬ事故や怪我を避けるために手の届かない高さに置く方が最優先です。
まとめ


本記事では、加湿器を置くのに適した場所について解説してきました。
加湿器を置く場所は、蒸気が部屋全体に行き渡るよう部屋の中央付近が理想的です。また、冷たい空気は下に溜まる性質があるため、床からの高さを確保しましょう。加湿効率やカビの観点から、換気扇・ドア・窓・壁・家具・家電の近くに置くのは向いていません。
加湿器には超音波式加湿器、スチーム式加湿器、気化式加湿器、ハイブリッド式加湿器の4種類があるため、それぞれの特徴に合った置き場所を選びましょう。
EcoFlowは、加湿器を含むあらゆる家電の電気代を抑えられるポータブル電源を販売しています。電気代を抑えつつ、空気が乾燥する冬の時期を快適に乗り越えたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。