パラコードの編み方はどうする?編み方の種類やアウトドアでの活用法
アウトドアや防災グッズでよく見かける「パラコード」は、強度と実用性を兼ね備えたロープとして注目されています。
ブレスレットやキーホルダーなどの日用品から、テント設営や応急処置といったアウトドアシーンまで幅広く活用可能です。
特に編み方を知ることでデザイン性や機能性が広がり、自分だけのオリジナルアイテムを作ることもできます。
この記事ではパラコードの特徴や編み方の種類、実際の活用法について詳しく解説します。
パラコードとは
パラコードは本来、パラシュートのコードとして開発された丈夫なロープです。軽量で耐久性に優れていることからアウトドアやDIYの場面で重宝されています。
ここでは、パラコードの特徴について詳しく解説します。
パラコードの基本素材
パラコードの多くはナイロン製で、強い摩耗にも耐えられるのが大きな魅力です。
ナイロンは伸縮性を備えており、荷重がかかっても破断しにくいため、キャンプや登山といった場面で信頼できる素材といえます。
また、内部には細い糸を束ねた中芯が入っており、これを抜くか残すかで用途が変化します。中芯を残せば高い強度を発揮でき、テント設営や荷物固定に便利です。
一方で中芯を抜くと柔軟性が増すため、編み込みや装飾品の制作に適しています。状況に合わせて使い分けられる点が、パラコードの実用性を高めています。
パラコードが人気の理由
パラコードは安価に入手でき、カラーやデザインのバリエーションも豊富です。
アウトドアショップだけではなく、100円ショップやオンライン通販でも購入できる手軽さが魅力といえます。
また、結びや編み込みの方法がシンプルなため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
自分好みの色を組み合わせたり、機能性を考慮して用途に合わせた長さで編み込んだりできるため、DIYの自由度が高い点も支持されています。
実用性とデザイン性を両立できることから、パラコードは幅広い層に人気を集めています。
パラコードの編み方の基礎知識


パラコードを活用するためには、まず基本的な結びや編み方を理解することが大切です。基本を身につければ応用が効き、より多彩なアイテム作りに挑戦できます。
ここでは、パラコードを編む際に知っておきたい基礎知識について詳しく解説します。
編む際に必要な道具
パラコードを編む際に用意しておきたい基本の道具は、ハサミ・ライター・メジャーの3つです。
ハサミでコードを好みの長さにカットし、切り口がほつれないようライターで軽く炙ることで耐久性を高められます。
メジャーはアイテムに必要なコードの長さを測る際に欠かせません。さらに、専用の治具やジグと呼ばれる固定器具を使用すると、編み込みが安定して作業効率も大きく向上します。
最低限の道具があれば始められる手軽さと、治具を取り入れた効率的な作業の両方を知っておくと便利です。
パラコードの長さの目安
パラコードの必要な長さは、作りたいアイテムによって大きく異なります。
例えば、ブレスレットなら手首の長さの約8〜10倍、キーホルダーなら数十センチ程度が目安とされています。
慣れていないうちは編み込みの強さや締め具合にばらつきが出やすく、途中で足りなくなることも少なくありません。そのため、失敗を考慮して余裕をもって長めにカットしておくと安心です。
少し余ったコードもキーホルダーやタグとして再利用できるため、無駄になりにくいのもメリットといえます。
パラコードの代表的な編み方


パラコードの魅力を活かすためには、定番の編み方を身につけることが近道です。
ここでは、代表的な編み方について詳しく解説します。
コブラ編み
コブラ編みは、パラコードの基本中の基本といえる編み方です。左右交互にコードを交差させて編み込むだけで形が整い、初心者でも短時間で仕上げられます。
特にブレスレット作りに多用され、実用性と見た目のバランスが優れている点が特徴です。
コブラ編みの手順について、以下で解説していきます。


パラコードを留め具やリングに通して中心を決めます。


左右に分けたコードの右側のコードで輪を作ります。


左のコードを下におろします。


おろした左のコードを下から右の輪に通します。


通したら結び目を引き締めます。


軸となる結び目の完成です。


左のコードで輪を作ります。


右のコードを下側から左の輪に通します。


引き締めます。


左右交互に同じ動作を繰り返し、編み進めます。好きな長さまで編んだら端を処理して完成です。
フィッシュテール編み
フィッシュテール編みは、その名の通り魚の骨のような模様が連続して現れるのが特徴です。
細身でスタイリッシュな仕上がりになるため、ブレスレットやストラップなどに向いています。
フィッシュテール編みの手順は以下の通りです。


中央の軸となるコードを用意します。


左右のコードを交互に軸の中を通して交差させます。


少しずつ締めながら左右対称に編み進めます。


長さを整え、端を処理して完成です。
ダイヤモンドノット編み
ダイヤモンドノット編みは、結び目が球状になり、アクセントとして映えるのが魅力です。ファスナーの引き手やバッグの飾り結びなど、小物に個性を加えたいときに重宝します。
ダイヤモンドノット編みの手順は以下の通りです。


コードを半分に折り、中指にかけます。


右側のコードをねじり、輪を作ります。


輪を左のコードに重ねます。


左のコードを右のコードの裏を通し、左に出します。


輪の下にあるコードを拾い通します。


通したコードを右側のコードの下を通し、真ん中のひし形の穴に通します。


右側に出ていたコードを左に移動させて、裏からひし形の穴に通します。


中指にかけていたコードと末端の2本を引いて引き締めます。


緩みなく引き締められたら、余分な部分をカットし、焼き止めをして完成です。
パラコードの編み方のコツと注意点


パラコードをきれいに仕上げるには、基本的な技術を丁寧に身につけることが欠かせません。結び方そのものを覚えるだけでなく、仕上げの工夫が完成度を左右します。
ここでは、パラコードを編む際のコツと注意点について詳しく解説します。
テンションを一定に保つ
パラコードを編むときは、テンションを一定に保つことが重要です。強く締めすぎるとコードが硬くなり、全体が歪んでしまう原因になります。
反対にゆるすぎると形が崩れやすく、強度や見た目の均整を欠いてしまいますが、編み込むたびに指先で軽く引き締める程度に調整すると、均一な模様を保ちやすくなります。
特にブレスレットやベルトなど、見栄えを重視するアイテムではテンションのバランスに気を付けましょう。
端の処理方法
パラコードをカットした端をそのままにしておくと、ほつれて解けてしまいます。端の処理方法としてはライターで軽く炙り、溶かして固める「焼き止め」が基本です。
ただし、火を近づけすぎると焦げ跡や変色が残り、見た目を損なう原因になります。炎を直接当てるのではなく、じんわりと熱を加えるのがコツです。
さらに、指先や金属のヘラで軽く押さえると仕上がりが滑らかになります。端の処理を丁寧に行うことで、見た目と耐久性の両方を高められます。
色の組み合わせテクニック
パラコードは単色で編んでも実用的ですが、2色以上を組み合わせるとデザイン性が大きく広がります。
コントラストを効かせれば大胆で目を引く印象に、同系色でまとめれば落ち着いた仕上がりにできます。
初心者でも、途中でコードの色を切り替えるだけでオリジナル感を演出できる点が魅力です。さらに、市販のカラーコードを使い分ければ自分らしい作品作りが可能になります。
色の工夫を取り入れることは、クオリティを一段と高める簡単な方法です。
アウトドアと防災で活躍するパラコード


パラコードは、サバイバルグッズとして活躍する多用途アイテムです。アウトドアの現場だけでなく、防災の備えとしても役立つ点が注目されています。
ここでは、アウトドアや防災における具体的な活用方法について詳しく解説します。
テントやタープの補強
キャンプや登山でロープが切れてしまった場合、パラコードはすぐに代用品として活用できます。
ナイロン製で高い強度を持つため、テントやタープの張り縄に使用すれば、強風や雨といった悪天候でも安定感を確保することが可能です。
また、細いながらもしっかりした耐久性を備えているため、荷物の固定や簡易的な物干しとしても機能します。
携帯性に優れたパラコードを持ち歩けば、トラブル発生時でも安心して対応できます。
応急処置や道具修理
パラコードは、応急処置や道具の修理にも活用できます。中芯を取り出して束ねれば、止血帯や包帯の固定具として使用でき、緊急時の簡易的な救護に役立ちます。
さらに、荷物の固定や折れた道具の仮補修など、即席の補強にも対応可能です。
携帯性が高く、使い道が多いことから、防災バッグやアウトドア装備に加えておくと安心感が増します。
いざという時に頼れる存在として、備えておく価値は非常に大きいでしょう。
パラコード編みに役立つ便利グッズ


パラコード編みを効率的に楽しむためには、道具や補助アイテムを活用することがポイントです。初心者から上級者まで作業を快適にできるツールを揃えることで、仕上がりの完成度も向上します。
ここでは、パラコード編みに役立つ便利グッズについて詳しく解説します。
編み台・治具
編み台や治具を使用すると、パラコードを固定したまま編み込めるため、均一なテンションを保ちやすくなります。
特に長さのある作品や複雑な編み方では、手だけで作業するとテンションがばらつきやすく、仕上がりにムラが出ることも少なくありません。
治具を活用すれば、編み目が整い見た目も美しく仕上がるうえ、作業効率も向上します。
初心者が安定した仕上がりを得るためにも、上級者が精密な作品を作る際にも役立つアイテムです。
カラーバリエーションセット
パラコードを複数色まとめて揃えておくと、作品の幅が格段に広がります。鮮やかなカラーや落ち着いたトーンを組み合わせれば、シンプルな編み方でも個性を演出できます。
用途やテーマに合わせて使い分けられるため、季節ごとやイベントごとに合わせたオリジナル作品を作るのにも最適です。
色の選択肢が増えることで、デザイン性と表現力が向上し、作品作りがより楽しくなります。初心者でも気軽に挑戦できるアレンジ方法としておすすめです。
アウトドアに役立つポータブル電源
夜間の作業やキャンプシーンでは、安定した電源を確保できるポータブル電源を用意しておくことが望ましいです。
LEDライトや工具の使用時だけではなく、スマホやカメラの充電にも役立つため、アウトドアとクラフトの両方で活用できます。
EcoFlow DELTA 3 Plus は大容量かつ高出力で、電子レンジやドライヤー、IH 調理器など電化製品を複数同時に使う場面でも安心です。
EcoFlow RIVER 3 Plusは、コンパクトで携帯性に長けたモデルとなります。
重量は約 4.7kg と軽量で持ち運びがしやすく、テントサイトや作業場など必要な場所に手軽に設置できます。
用途に応じて選べるこれらのポータブル電源を備えておけば、快適で安心なパラコードライフを楽しめます。
パラコードの編み方に関するよくある質問


パラコードの編み方には、初心者が迷いやすいポイントや押さえておくべき基礎知識があります。
ここでは、パラコードの編み方に関するよくある質問を紹介します。
初心者におすすめの編み方は?
初めてパラコード編みに挑戦する場合は、シンプルで分かりやすいコブラ編みがおすすめです。左右交互に編み込むだけで形が整うため、失敗が少なく練習に適しています。
また、強度も十分に確保できるため、ブレスレットやキーホルダーといった実用的な小物を作れるのも魅力です。
最初に基本を身につけておけば、他の編み方にも応用しやすくなります。
必要なパラコードの長さはどう決める?
パラコードの必要な長さは作りたいアイテムによって異なります。例えば、ブレスレットなら手首の長さの8〜10倍程度が目安です。
ストラップやキーホルダーは比較的短く済みますが、慣れないうちは余裕を持たせて長めにカットすると安心です。
作業途中で足りなくなるとやり直しが必要になるため、多めに用意しておくことが失敗防止につながります。
仕上がりをきれいにするコツは?
仕上がりを美しく整えるには、結ぶときの力加減を均一に保つことが大切です。強すぎても硬く歪みやすく、弱すぎても形が崩れてしまいます。
また、カットした端はライターで処理してほつれを防ぎ、見た目を滑らかに整えると完成度が高まります。
さらに、色の組み合わせを工夫することで作品に個性を加えられ、全体の仕上がりを一段と引き立てることができます。
まとめ
パラコードは耐久性と汎用性に優れ、アウトドアや防災、そして日常のDIYまで幅広く活躍するアイテムです。
基本のコブラ編みから応用的な編み方まで覚えることで、実用性とデザイン性を兼ね備えた作品が作れるようになります。
さらに、均一なテンションや端処理といったコツを意識することで、仕上がりの完成度が大きく向上します。
パラコードはクラフトとして楽しめるだけでなく、いざという時の備えとしても活用できる点が魅力です。
夜間の作業やキャンプシーンでは安定した電源があると安心です。ポータブル電源を備えておけば、アウトドアやクラフトの時間をより快適に楽しめます。
興味のある方は、ぜひ検討してみてください。