元エンジニアが追求する、EcoFlowのポータブル電源を活用した創造的な電力活用術
カーナビゲーションソフトの開発に長年携わってきた元エンジニアのKさんは、退職後の趣味である天体観測や写真撮影で電源確保の必要性に直面していました。
最初は野外活動用に購入した「EcoFlow DELTA」を趣味で活用していましたが、後に自宅のソーラーパネルと組み合わせた「電気代の削減」という新たな価値を発見します。
現在ではEcoFlowポータブル電源を3台体制で、趣味と実益を兼ねた独創的な電力マネジメントを実践しています。
ものづくりの過程を楽しむエンジニア気質が生み出した、ユニークな活用法について詳しくお話を伺いました。
天体観測の現場で繰り返された、電源不足による撮影断念


Kさんが長年勤めたIT企業を退職したのは3年前で、カーナビゲーションソフトの開発に携わってきた経験から、複雑なシステムを構築することに大きな喜びを感じる性格でした。
退職後は若い頃から興味があった天体観測に本格的に取り組むようになり、高性能な天体望遠鏡と撮影機材を揃えて、月に数回は郊外の観測スポットへ出かけるようになりました。
しかし、デジタル化された最新の天体観測機器は想像以上に電力を消費します。
バッテリーとして、車載用12V鉛バッテリーを使っていましたが、赤道儀の自動追尾システム、冷却CCDカメラ、ヒーター、ノートパソコンなどを同時に使用すると、一晩でバッテリーがかなり消耗し、その後満充電するのにもかなりの時間がかかっていました。
「せっかく良い観測条件の夜に限って電源不足で撮影を諦めることが何度もあり、これでは本末転倒だと感じていました」とKさんは当時の苦い経験を振り返ります。
卒FITと趣味の課題が重なった、電源システム見直しの転機


自宅では、10年前に設置した太陽光発電システムが固定価格買取制度(FIT)の期間満了を迎えようとしており、自家消費型への転換を検討する時期を迎えていました。
FIT制度とは、発電した電気を一定期間は固定価格で買い取ってくれる制度のことです。
趣味の天体観測での電源不足と自宅の電力事情、この2つの課題を同時に解決できる方法を模索し始めたKさんは、インターネットで「ポータブルバッテリー」と検索し、さまざまな製品情報を収集し始めました。
YouTubeの車中泊動画で発見した、革新的な充電技術


特に参考になったのは、YouTubeの車中泊関連動画で紹介されていたポータブル電源の活用事例で、想像以上に大容量で高機能な製品が存在することに驚きました。
複数のメーカーを比較検討するなかで、EcoFlowの「DELTA」シリーズが目に留まりました。「1時間で80%まで充電できるX-Stream充電技術は、エンジニアとして純粋に技術的興味を引かれました」とKさんは語ります。
エンジニアの心を捉えた、エネルギーマネジメントシステムという設計思想


A社やB社といった競合製品とも比較しましたが、EcoFlowの技術力の高さとブランドコンセプトに最も魅力を感じたそうです。
単なる電源装置ではなく、エネルギーマネジメントシステムとして設計されている点が、元ソフトウェアエンジニアのKさんの心を捉えました。
天体観測だけでなく家庭での活用、防災も視野に入れて「EcoFlow DELTA」を購入することを決意しました。
4台体制で実現した、理想的な電力自家消費システム

最初に購入した「EcoFlow DELTA」は期待以上の性能を発揮し、天体観測では一晩中安定して機器に電力を供給できていました。静音性も高く、観測の妨げになることもありませんでした。
写真撮影の遠征でもストロボやLED照明の電源として活躍し、「バッテリー切れを心配することなく創作活動に集中できるようになった」とKさんは語ります。
さらに大きな転機となったのは、自宅の太陽光発電システムが実際に卒FITを迎えたタイミングでした。
昼間に太陽光発電で生み出された電力をポータブル電源に充電して夜間に使用する、という活用法を実践し始めたKさんは、2024年7月の公式サイトのセール時に「EcoFlow DELTA Pro 3」を追加購入したのです。
「EcoFlow DELTA Pro 3」は容量・出力ともに大きいため、200Vエアコンと照明回路に接続できるようリビングに常設しました。
さらに「EcoFlow DELTA 2 Max」とポータブルエアコンの「EcoFlow Wave2」も購入し、現在は4台のEcoFlow製品がそれぞれ異なる役割を持って稼働しています。
すべての機器はスマートフォンアプリで一元管理され、充電スケジュールや出力調整を細かくコントロールでき、電気代は月平均で約4,000円、年間では5万円近い節約効果を生み出しています。
エンジニア魂が見出した、第二の人生を彩る創造的な楽しみ

導入から1年以上が経過し、Kさんは「退職後の生活がこんなに充実するとは思わなかった。さらに電力システムを拡張していきたい」と満足感を示しています。
天体観測という趣味から始まった電源探しが、家庭全体のエネルギーマネジメントシステムの構築へと発展しました。
「ソフトウェア開発では目に見えないプログラムを作っていましたが、いまは目に見える形で電力を制御してその効果を実感できることが何より楽しい」とKさんは語ります。
今後は蓄電容量をさらに増やし、完全オフグリッド生活への移行も視野に入れているそうです。
「技術の進歩とともに、個人でもエネルギーの自給自足が現実的になってきました。これはエンジニアとして、とてもワクワクする時代だと感じています」という言葉に、Kさんの情熱が込められています。