自動車改造のプロが実現した、ポータブル電源によるオフグリッド生活

EcoFlow

自動車工房を経営するOさんは、中古車の買取・改造・販売と住宅リノベーションを手がける技術者です。 

購入した住居に残されていた20kWの大規模ソーラーパネルを活用するため、当初は独自のバッテリーシステム構築に挑戦しましたが、安全面の課題に直面しました。 

解決策として、YouTubeで信頼するチャンネルから知った「EcoFlow DELTA Pro Ultra」を導入し、念願のオフグリッド生活を実現させつつあります。 

日中の電力をほぼ100%太陽光で賄い、月々の電気代を大幅に削減した成功事例について、Oさんから詳しいお話を伺いました。 

車のカスタマイズから始まった、エネルギー自給への探求

Oさんの工房では、毎日のように中古車が運び込まれ、エンジンチューニングから外装カスタマイズまで、あらゆる改造が施されています。 

特に得意とするのは、旧車の電装系統を最新システムに置き換える作業です。配線図を引きながら最適な電力供給システムを構築することは、日常的な仕事でした。 

数年前に現在の住居を購入した際、元の所有者が屋根一面に設置した20kWものソーラーパネルを見たときの驚きは今でも忘れられないと言います。 

「まるで宝物を見つけたような気分でした。これだけの設備があれば、完全な電力自給も夢ではない」と当時を振り返ります。 

早速、車の改造で培った電気系統の知識を応用し、独自のバッテリーシステム構築に着手しました。 

中古のリチウムイオン電池を集め、BMS(バッテリー管理システム)を自作してインバーターと組み合わせて試作を重ねました。 

しかし現実は厳しく、充電制御の不安定さや発熱問題など、次々と課題が浮上。ある夜、試作機から異臭が発生し、慌てて電源を切断する事態も経験しました。 

行政指導が導いた、プロ仕様システムへの転換点

DIYバッテリーの改良を続けていたある日、太陽光発電の定期点検で訪れた行政担当者が、Oさんの自作システムを見て顔色を変えました。「これは非常に危険です。すぐに使用を中止してください」という厳しい指摘を受けたのです。 

担当者によれば、適切な安全認証を受けていない自作バッテリーは、火災保険の対象外になる可能性があるとのこと。万が一の事故が起きれば、近隣住民にも迷惑をかけることになります。 

この指摘を機に、Oさんは方針を180度転換しました。「やはり大手ブランドが生産したバッテリーを導入すべきだと悟りました」と当時の心境を語ります。 

従来型の家庭用蓄電池を検討しましたが、設置費用は400万円を超え、補助金を申請するにも工房と住居の住所が異なるため、手続きが極めて複雑でした。工務店に相談したところ、工事だけで3ヶ月待ちという状況でした。 

そんな折、移動可能で設置工事が不要なポータブル電源という選択肢があることを知り、本格的な調査を開始したのです。

信頼するYouTuberの推薦がEcoFlowとの出会いを演出

Oさんが日頃から参考にしている「ゴッツチャンネル」は、車関連の情報だけでなく、最新技術全般を扱う人気チャンネルです。ある動画でEcoFlow製品が詳細にレビューされており、実際の消費電力測定や連続運転時間のテストが行われていました。 

「動画を見て衝撃を受けたのは、5層までバッテリーを拡張できるという点でした。まるでレゴブロックのように、必要に応じて容量を増やせるなんて」と、Oさんは当時の衝撃を興奮気味に話します。 

実はその前に、他社製品であるdabbsonを購入したものの、充電不良が発生して結局返品することになった苦い経験がありました。 

一方、EcoFlowは世界的に認知度が高く、ほかの新興ブランドよりも信頼できるとOさんは考えていました。「中国製品への偏見はまったくありません。むしろ電池技術では世界最先端を走っているのが中国です」とOさんは断言します。 

リン酸鉄リチウムイオン電池の採用により、安全性が格段に向上している点も、DIYで危険性を実感していたOさんにとって決定的な要因となりました。 

EcoFlowのポータブル電源で構築する、独自の電力マネジメント

「EcoFlow DELTA Pro Ultra」の導入を決めた最大の理由は、既存の20kWソーラーパネルとの相性の良さでした。大容量でありながら、必要に応じて拡張可能な柔軟性は、まさにOさんが求めていた仕様でした。 

公式サイトで50%オフのキャンペーンを発見したときは、「これは運命だ」と即座に購入を決断。外観のスタイリッシュさも決め手の1つで、「工房に置いても違和感がない。むしろカッコいい」と満足げです。 

設置は自宅倉庫の一角に専用スペースを設け、200Vエアコン、照明システム、IHクッキングヒーターなど、主要な家電製品への配電を手動で切り替えられるよう、独自の配線システムを構築しました。 

また、車の電装系統で培った技術を活かして各回路にスイッチを設置し、どの家電製品にどれだけの電力を供給するか、一目でわかるようLED表示も追加しています。 

EcoFlow DELTA Pro Ultra

・最大30kWh容量、従来の蓄電システムを超えるスペック ・6kWの高出力、パワフルな高出力であらゆる家電製品に対応 ・最大5.6kWのソーラー入力で、1時間の発電が1日を支える ・EcoFlow Power Switch Kitと連携し、全負荷型の住宅用蓄電システムへ

昼は太陽光100%、夜は商用電源との賢い使い分け

導入から8ヶ月が経過した現在、Oさん宅の電力運用は完璧なルーティンが確立されています。 

朝8時から太陽光発電が本格稼働し始め、9時には「EcoFlow DELTA Pro Ultra」への充電を開始。正午頃には満充電となり、IHクッキングヒーターで昼食の調理を行います。 

「晴れた日の昼間は、電力会社から1ワットも買っていません」とOさんは節電効果について語りました。午後は工房での作業に電力を使い、夕方5時頃まではすべて太陽光でまかなっています。 

夜間は商用電源に切り替えますが、エコキュートなどの大電力機器は深夜電力を活用しています。結果として、月々の電気代は導入前の3万円から1万円程度まで削減されました。 

妻も「最初は反対していたけど、これだけ電気代が下がると文句は言えない」と笑顔で話します。停電時の切り替えテストも定期的に実施しており、瞬時に切り替わることを確認済みです。 

システムは極めて安定しており、これまで一度もトラブルは発生していません。「自作バッテリーのときはヒヤヒヤしていましたが、今は安心して使えます」とOさんは語りました。

次なる目標は完全オフグリッド、広がる夢と可能性

現在、Oさんは次のステップとして、エクストラバッテリーの追加を計画しています。 

「あと2層追加すれば、2日間の悪天候でも電力を自給できる計算です」と具体的なシミュレーションも完了しています。 

さらに、工房の屋根にも10kWのソーラーパネルを追加設置する計画もあり、「将来的には電気自動車も導入して、車の燃料も太陽光で賄いたい」という壮大な構想も描いているのです。 

近所の人からも注目を集めており、「どうやったらそんなに電気代を削減できるの?」という相談も増えました。Oさんは自身の経験を惜しみなく共有し、地域のエネルギー自給率向上にも貢献したいと考えています。 

「EcoFlow DELTA Pro Ultra」は単なる電源装置ではなく、Oさんの創造的な生活を支える重要なパートナーとして、今日も静かに、確実に電力を供給し続けています。