トレッキングとは?服装・ブーツの選び方や初心者におすすめのポールも紹介

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登山とハイキングの中間に位置するトレッキング。山の中を散策して、自然を楽しむアクティビティです。登山のように山頂を目指さないので、身軽な装備でも問題ないと思われがちですが、服装やブーツ、ポールなど万全な準備が欠かせません。

そこで本記事では、トレッキングとはどんなアクティビティかについて解説します。トレッキングに適した服装やブーツ、ポールの選び方も掲載しているので、必要な装備を揃えられるでしょう。トレッキングに興味がある初心者は、ぜひ最後までご覧ください。

トレッキングとは

トレッキングとは、長い距離を徒歩で移動・旅行する意味を指す「Trek」が語源で、山の中を散策するアクティビティです。登山は「山頂を目指す」ことが目的ですが、トレッキングは「山の中を散策しながら自然を楽しむ」ことが目的なので、山頂を踏むとは限りません。

ただし、トレッキングは登山と同じく山をステージとしているため、虫や紫外線、気温・天候の変化への対策は必須です。足元が悪い場所を歩く機会もあるため、転倒によって怪我を負うリスクがあります。服装や持ち物を万全に整えて、安全に楽しみましょう。

トレッキングとハイキングの違いとは

トレッキングとハイキングは、どちらも自然の景色を楽しみながら歩くアクティビティなので、意味を混同している方も多いのではないでしょうか。トレッキングとハイキングの主な違いは、歩くコースです。トレッキングは、山の中の川沿いや稜線、森林などを歩きます。

一方、ハイキングは歩くコースが山の中に限定されていません。自然が豊かな公園や湖畔、散策路などを歩く場合もあります。基本的に整備された道を歩くので、トレッキングよりも身軽な装備で気軽に楽しめるアクティビティと言えるでしょう。

トレッキングに適した服装の選び方3選

トレッキングは登山と同様に山で行うアクティビティなので、ハイキングよりも難易度が上がります。服装選びに失敗すると、熱中症や低体温症、虫刺されなどのリスクが高まり、十分に楽しめません。トレッキングに適した服装の選び方は、以下のとおりです。

  • 選び方1|重ね着で気温の変化に対応する

  • 選び方2|吸水速乾性・ストレッチ性を重視する

  • 選び方3|小物アイテムを駆使する

それぞれの選び方について、詳しく見ていきましょう。

選び方1|重ね着で気温の変化に対応する

平地に比べて山の天気は変わりやすいため、重ね着で気温の変化に対応する必要があります。標高差のあるトレッキングコースを選んだ場合、天気によらず気温は上下するのが特徴です。一般的に標高が100m上がると、気温は0.6℃下がると言われています。

また、歩く距離が長くなってくると体感温度が上昇しますが、休憩中は汗冷えによって肌寒く感じるでしょう。気温の変化に応じて自由に服装を着脱できれば、快適に過ごせます。

選び方2|吸水速乾性・ストレッチ性を重視する

トレッキングで着用するインナーは、汗冷え予防として吸水速乾性に優れた素材を選びましょう。特に暑い時期にトレッキングを楽しむ場合は、大量の汗をかくと予想されます。

汗が衣服の中に長時間残ると、蒸れて不快感を感じるでしょう。吸水速乾性に優れた素材には、化学繊維やウール素材がおすすめです。また、トレッキングでは急な山道を登ったり、岩場を歩いたりする場面があるため、服装のストレッチ性も重視してください。

選び方3|小物アイテムを駆使する

重ね着のトップスとボトムスに加えて、小物アイテムも快適なトレッキングには欠かせません。トレッキングに用意しておくと便利な小物アイテムは、以下のとおりです。

  • トレッキングシューズ

  • ザック

  • トレッキングポール

  • 帽子

  • サングラス

  • グローブ

  • レインウェア

トレッキングでは足場が悪い山道を歩く場面があるため、トレッキングシューズやトレッキングポールがあると疲れにくくなります。帽子やサングラスは、紫外線のカットや、異物や暑さ・寒さから体を守るために必要です。グローブは、転倒時の怪我防止に役立ちます。

トレッキングブーツ・シューズの選び方3選

トレッキングを本格的に楽しむには、トレッキングブーツの用意が欠かせません。登山に適した作りをしており、ソールの部分が硬めに作られているのが特徴です。トレッキングブーツは製品によってデザインや性能が大きく異なるため、用途に合わせて選びましょう。

トレッキングブーツの選び方を紹介します。

  • 選び方1|靴底・つま先が硬い

  • 選び方2|足へのフィット感がある

  • 選び方3|斜面やぬかるみで滑りにくい

それぞれの選び方について、詳しく見ていきましょう。

選び方1|靴底・つま先が硬い

険しい山道を歩く場面もあるトレッキングでは、靴底・つま先が硬いトレッキングブーツが必要です。靴底が硬く曲がりにくいブーツであれば、不整地や岩場の小さな足場にも乗りやすくなります。また、足への負担を最小限にでき、長時間のトレッキングにも最適です。

一方、靴底・つま先が柔らかいブーツは、固い岩や石の上に乗っていると破損しやすくなります。スニーカーに近い感覚で歩けるのが魅力ですが、疲れは溜まりやすくなるでしょう。

選び方2|足へのフィット感がある

歩行時間が長時間に及ぶトレッキングでトレッキングブーツを履き続けるには、足へのフィット感も重要です。サイズが大きすぎるブーツだと、歩きにくさを感じて疲労が溜まりやすいだけでなく、転倒のリスクも高まります。

反対にぴったり過ぎるサイズの場合、靴擦れや指の変形にもつながりかねません。メーカーによってサイズは微妙に異なるので、以下の方法で試し履きをしましょう。

  1. 靴下を履いた状態で、つま先がブーツに当たるまで足を入れる

  2. かかとに指1本入るだけの隙間があるか確認する

  3. かかと側に足を移し、つま先側から靴紐を締める

  4. 足の甲や側面に締め付け感がないか確認する

最後に店内を実際に歩いてみて、履き心地を試します。

選び方3|斜面やぬかるみで滑りにくい

トレッキング中の転倒を防ぐために、滑りにくいトレッキングブーツを選びましょう。トレッキングでは、急な斜面や雨によるぬかるみを歩く場面が想定されます。万が一、滑って転んでしまうと怪我を負うだけでなく、滑落につながる恐れもあり危険です。

グリップ力に優れたブーツであれば、岩場の細やかな凹凸にしっかり食い込み、安定した蹴り出しを実現してくれます。滑りが防げると、摩耗の軽減にもつながります。

歩行を支えるトレッキングポールとは

体力に自信がない方や、難易度の高いトレッキングに挑戦したい方は、トレッキングポールを導入しましょう。トレッキングポールとは、体の負担を軽減して安全に歩行するためのストックを指します。推進力を得られるので、疲れていても軽快に歩けるでしょう。

初心者の方は、以下の項目を踏まえて自分に合ったトレッキングポールを選んでください。

  • トレッキングポールの選び方

  • 初心者におすすめのトレッキングポール

  • トレッキングポールの使い方

それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。

トレッキングポールの選び方

トレッキングポールは、製品によってグリップの形状や収納方法、素材、長さなどが異なります。それぞれの観点について、トレッキングポールの選び方を見ていきましょう。

観点

トレッキングポールの選び方

グリップの形状

・I型グリップ:両手に1本ずつの使用が基本

・T型グリップ:片手1本での使用が基本

収納方法

・伸縮式:シャフトを引き伸ばして使う

・折りたたみ式:各シャフトを接続して組み立てる

素材

・アルミ:耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れる

・カーボン:軽量で衝撃吸収性に優れ、体への負担を軽減できる

長さ

・平地で下をついた際に、肘が直角またはやや広がる

・基準の長さから±5~10cmの調整がきく

初心者におすすめのトレッキングポール

トレッキング初心者の中でも体力に自信が無い方には、バランスをとりやすいI型グリップがおすすめです。一方、平坦なコースを歩き、写真撮影や水分補給をこまめにしたい方には、T型グリップが向いています。初心者におすすめのポールは、以下のとおりです。

製品名

メーカー

特徴

フォールダーTWIST 125

SINANO

・ボタンに触れずに操作できる

・耐荷重と軽量性に優れる

RANGER LTD

masters

・特許取得の安全機能が付いている

・クランプ部分で簡単に長さを調節できる

ディスタンスFLZ

BlackDiamond

・ジョイント部分の耐久性が高い

・折りたたみ式でコンパクトに収納できる

トレッキングポールの使い方

トレッキングポールの使い方を誤ると、怪我や転落につながります。ポールを握った時、肘は直角に曲がる程度に維持するのが基本です。トレッキングポールの使い方を紹介します。

トレッキング中の状況

トレッキングポールの使い方

平地

・視線は前方を向く

・かかとの延長線上に反対のポールを向ける

・歩幅を狭く、リズミカルに歩く

登り

・かかとの延長線上に反対のポールを向ける

・歩幅を狭く、ポールで推進する

・肩より低い位置を持つ

・急な斜面は三点支持でポールを先につく

下り

・歩幅は平地の半分以下にする

・重心を常に意識する

・足裏全体で静かに着地する

・三点支持で体重をポールにあずけ過ぎない

トレッキングで揃えたい持ち物リスト

自然を楽しむのが目的のトレッキングですが、山の中に入るからには予期せぬ事態が起こりえます。あらゆる事態にも対応できるよう、以下の持ち物を忘れないようにしましょう。

  • 水筒

  • 行動食

  • 紙の地図

  • コンパス

  • タオル

  • ヘッドライト

  • ティッシュペーパー

  • ゴミ袋

  • 救急セット

  • モバイルバッテリー

万が一、下山が遅くなり日が暮れてしまうと、遭難するリスクが高まります。ヘッドライトや地図、コンパス、モバイルバッテリーは、道に迷った際に大活躍するアイテムです。

快適なトレッキングの必需品「モバイルバッテリー」

トレッキングでは、地図・天気の確認や写真・動画撮影、緊急時の連絡などにスマホが必須です。トレッキングは3時間以上にのぼる場合もあり、途中で充電切れになる恐れがあります。山小屋があったとしてもコンセントがなければ、充電はできません。

そこでおすすめのアイテムが、モバイルバッテリーです。モバイルバッテリーとは、コンセントがない屋外でもスマホを充電できる持ち運び可能な充電器を指します。万が一の予備電源として常備しておけば、安心してトレッキングが楽しめるでしょう。

トレッキングに必要な性能|おすすめの製品

トレッキングに持参するモバイルバッテリーは、大容量のタイプがおすすめです。トレッキングでは山を歩くため、予期せぬ事態が起きて下山するまでに想定以上の時間を要する場合があります。緊急時に外部と連絡し続けるには、充電回数が最低でも2回以上は必要です。

EcoFlowは、大容量を備えた2種類のモバイルバッテリーを販売しています。

  • EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank(10,000mAh)

  • EcoFlow RAPID Pro Power Bank(20,000mAh)

それぞれの機種について、詳しく見ていきましょう。

EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank(10,000mAh)

10,000mAhの大容量で、スマホを約2回フル充電できるQi2準拠のモバイルバッテリー。マグネットでスマホにピタッとくっつけて最大15Wの急速ワイヤレス充電に対応しています。

山小屋で最大65Wの本体内蔵ケーブルを使えば、最短33分で0〜70%まで本体を充電できます。先進的な車載グレードの低内部抵抗技術と独自の内部冷却システムにより、炎天下のトレッキングでも安心です。温度センサーが1日432万回リアルタイムで監視しています。

EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank(10,000mAh)

・約273gのコンパクトボディ ・わずか33分で70%充電、56分でフル充電 ・Qi2対応ワイヤレス+65W USB-Cケーブル内蔵 ・スマホからPCまで急速チャージ可能

EcoFlow RAPID Pro Power Bank(20,000mAh)

20,000mAhの超大容量で、スマホを3.2回フル充電できるモバイルバッテリー。最大4台のスマホを合計230Wの高出力で同時に充電でき、グループでのトレッキングに最適です。

別売りのRAPID Pro 320W GaN急速充電器と組み合わせれば、わずか20分で0〜50%まで充電できます。本体に巻取り式のUSB-Cケーブルが内蔵されているため、ケーブルを持ち歩く必要がありません。コンパクトボディにより、ザックの容量を最小限にできます。

EcoFlow RAPID Pro Power Bank(20,000mAh)

・20,000mAhの大容量ながらコンパクト ・最大230Wの高出力で4台同時に急速充電可能 ・本体もわずか20分で50%までチャージ ・100Wケーブル内蔵で、どこでもすぐ使える

トレッキングを安全に楽しむための注意点3選

気軽に楽しめるハイキングと違い、山を歩くトレッキングではある程度の体力が必要です。また、天候や気温に合わせて決行するかの判断をしなければ、快適なトレッキングは望めません。トレッキングを安全に楽しむための注意点は、以下のとおりです。

  • 注意点1|事前に天候・気温を調べる

  • 注意点2|適度に水分補給の休憩を挟む

  • 注意点3|日頃からトレーニングをしておく

それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。

注意点1|事前に天候・気温を調べる

事前に天候や気温を調べておき、必要な服装や持ち物を確認してください。たとえ、天気予報が晴れになっていたとしても、山は天気が変わりやすいため雨への備えは必須です。

悪天候では気温が下がるだけでなく、視界不良や滑落のリスクもあります。歩行距離が短く、標高差が少ないコースだとしても、無理な決行は控えた方がよいでしょう。

注意点2|適度に水分補給の休憩を挟む

トレッキングは運動量が多く、たくさんの汗をかきます。歩き続けるのではなく、適度に水分補給の休憩を挟みましょう。休憩は1時間に1回程度、1回あたり5分が目安です。

喉が乾いていないからといって休憩を省いていると、気付いた頃には手遅れで脱水症状になる恐れがあります。水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクがおすすめです。

注意点3|日頃からトレーニングをしておく

山の中を歩くだけだからと油断していると、痛い目を見る事態になりかねません。普段から何も運動していない人が、いきなり山の中を歩き続けるのは無謀です。中には片道2時間を超えるトレッキングコースもあるため、日頃から以下のトレーニングをしておきましょう。

  • エレベーターを使わずに階段を使う

  • 毎朝30分、ジョギングや散歩を行う

  • 一つ手前の駅で降りて家まで歩く

  • デスクワークの合間にスクワットをする

日常生活の中に上記を組み入れれば、無理なくトレーニングを続けられます。

トレッキングに関するよくある質問

最後に、トレッキングに関するよくある質問を紹介します。

  • トレッキング初心者に最適な山の選び方は?

  • 季節別のトレッキングに適した服装は?

  • 初心者におすすめのトレッキングコースは?

それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。

トレッキング初心者に最適な山の選び方は?

トレッキング初心者が山を選ぶ際は、歩行時間と標高差を確認してください。トレッキング初心者は、歩行時間5時間前後、標高差500m前後を超えない範囲で楽しみましょう。山小屋泊またはテント泊する場合は、1〜2泊までが目安です。

季節別のトレッキングに適した服装は?

気温や天候は季節によって大きく変動するため、季節に合った服装選びが欠かせません。暑さや寒さ、虫、雨から身を守るために、トレッキングに適した服装を季節別に紹介します。

季節

服装の選び方

春・秋

・朝晩の寒暖差に備えた軽量のフリース

・急な雨や風に備えたウインドブレーカー、レインジャケット

・汗をこもらせない冷涼効果のある素材

・UVカット素材の長袖シャツやパーカー

・体温が下がり過ぎない保温効果に優れたウールや毛織素材

・着脱しやすいダウンベスト

初心者におすすめのトレッキングコースは?

日帰りで行ける、初心者におすすめのトレッキングコースは、以下のとおりです。

初心者におすすめの山

都道府県

特徴

高尾山

東京

・リフトで中腹まで上がれる

・多様なコースが整備されている

六甲山

兵庫

・神戸市街からすぐに登れる

・道標が多く、遭難のリスクが低い

福智山

福岡

・レベル別に豊富なコースが整備されている

・虎尾桜や白糸の滝などの見どころが満載

まとめ

本記事では、トレッキングとはどんなアクティビティかについて解説してきました。

トレッキングとは、山の中を歩きながら自然を楽しむアクティビティです。道中の自然観察が目的なので、登山のように山頂を目指す必要はありません。ハイキングも「歩きながら自然を楽しむ」という点でトレッキングと共通していますが、山以外を歩く場合もあります。

トレッキングで着用する服装は、気候・気温の変化に備えるため、重ね着が基本です。汗冷え対策や動きやすさを重視し、吸水速乾性やストレッチ性に優れた素材を選びましょう。

EcoFlowは、トレッキングでスマホを常に満充電にしておけるモバイルバッテリーを販売しています。快適かつ安全な山歩きを実現したい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

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