ハイキングとは?登山・ピクニックとの違いや持ち物・服装・コースの選び方も解説
景色や自然を楽しむことが目的のハイキングは、子供からお年寄りまで年齢を問わず楽しめるアウトドアです。美容や健康促進、ストレスの発散にも効果があります。ただし、怪我や道迷いのリスクはあるため、服装や持ち物、体調、コースなどの万全な準備が重要です。
そこで本記事では、ハイキングとはどんなアウトドアかについて解説します。登山・ピクニックとの違いや、必要な持ち物・服装も掲載しているので、ハイキングへの理解がより深まるでしょう。ハイキングで自然を満喫したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ハイキングとは
ハイキングとは、自然や景観を眺めながら歩くアウトドアです。厳密な定義はありませんが、日帰りで楽しめる範囲で自然の中を散策するアクティビティはハイキングと呼ばれます。ハイキングと混同しやすい以下のアウトドアとの違いを紹介します。
ハイキングと登山の違い
ハイキングとピクニックの違い
ハイキングとトレッキングの違い
それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。
ハイキングと登山の違い
登山は「山頂を目指す」という明確なゴールがあるのに対し、ハイキングでは道中の景観や自然を楽しむという過程に重きを置いています。登山では宿泊を伴う場合もありますが、ハイキングでは日帰りが基本です。
ハイキングでは草原、湿原、丘陵地などを歩き、標高差がほとんどありません。軽装備で散策できるので、山歩き初心者や子供でも気軽に楽しめるでしょう。
ハイキングとピクニックの違い
ハイキングは「自然の中を歩く」ことが目的なのに対し、ピクニックでは「自然豊かな野外での食事」を目的としています。そのため、ピクニックの移動手段が徒歩とは限りません。
一方のハイキングでは、短距離の山歩きで食事を挟まないケースもあります。ピクニックはハイキングよりも軽装備で楽しめますが、お弁当が必需品です。
ハイキングとトレッキングの違い
トレッキングの難易度は、登山とハイキングの中間に位置します。トレッキングはハイキングと同様に山歩きを目的としていますが、ハイキングよりも厳しい地形を歩くのが特徴です。標高差のある山岳地帯を歩いたり、川を横断したりとチャレンジの要素も加わります。
歩行時間もハイキングよりは長くなり、宿泊を伴うケースもあります。山小屋に宿泊しながら縦走するトレッキングでは、登山に劣らない万全な装備が必要です。
ハイキングに適した季節とは


ハイキングにおすすめの季節は、比較的過ごしやすい気温の春と秋です。夏は猛暑で熱中症の危険があるだけでなく、急なゲリラ豪雨に見舞われるリスクもあります。
冬は空気が澄んでいて美しい眺めが見られますが、降雪や極寒のリスクがあるため、初心者のハイキングには向いていません。一方、草花が芽吹く春は、新緑の絶景を眺めながら、気分をリフレッシュできます。秋は紅葉が見頃を迎え、安定した気候で楽しめるでしょう。
ハイキングに最低限必要な持ち物リスト


登山やトレッキングに比べて難易度の低いハイキングですが、自然の中を安全に散策するには、雨や日差し、寒さなどへの備えが必要です。ハイキングに必要な持ち物を紹介します。
リュックサック
レインウェア
防寒着
帽子
飲料水
行動食
紙の地図
コンパス
タオル
ゴミ袋
ティッシュペーパー
モバイルバッテリー
虫除けスプレー
日焼け止め
救急セット
ハイキングの途中で日が沈んだ場合に備えて、ヘッドライトもあると安心です。道に迷ったり、野生動物に遭遇したりと、周囲に助けを呼びたい時はホイッスルが活躍します。
ハイキングに適した服装とは


ハイキングにおける服装は、熱中症や低体温症を予防し、虫や野生動物などの外敵から身を守る役割を担います。服装は山歩き中の快適性を大きく左右するため、慎重に選びましょう。ハイキングに適した服装は、以下のとおりです。
吸水速乾性に優れたインナー
保温性に優れたトップス
防寒・防風・防水性のあるアウター
動きやすいボトムス
それぞれの服装について、詳しく見ていきましょう。
吸水速乾性に優れたインナー
素肌に直接触れるインナーには、吸水速乾性に優れた素材が最適です。ハイキング中にかいた汗は、素早く吸収・蒸発させて、体温を一定に保つ必要があります。
吸水性だけあっても、速乾性がなければ体は湿ったままの状態になり、夏の蒸れや冬の体温低下につながります。吸水速乾性に優れた素材として、化学繊維やウールを選びましょう。
保温性に優れたトップス
インナーとアウターの中間着にあたるトップスは、保温性に優れているかが重要です。標高が100m上がるごとに、気温は0.6℃下がると言われています。
また、山歩きで体を動かしているうちに汗もかいてくるので、汗処理機能が高いかも重視しましょう。春・秋にはフリース、冬にはダウンがおすすめです。
防寒・防風・防水性のあるアウター
アウターは、雨・風・寒さから身を守る役割を担います。たとえ天気予報が晴れ予報であっても、山の天気は急変しやすいため、防寒・防風・防水性のあるアウターを選びましょう。
レインウェアをアウターとして活用すれば、荷物を最小限にできるのでおすすめです。歩き始めて暑くなってきたら、自由に着脱して温度調節してください。
動きやすいボトムス
山歩きが目的のハイキングでは、伸縮性・耐久性に優れていて動きやすいボトムスが必要です。厚手のデニムは特に動きづらいため、避けてください。
膝の可動域を広げる立体裁断や、裾が絞れるタイプが重宝します。雨・風・汗冷えに備えて、速乾性・防風性・撥水性にも優れていると便利です。
初心者必見!ハイキングコースの選び方3選


ハイキングコースは、整備された平坦な遊歩道から山岳地帯の険しい道まで、多岐にわたります。初めてハイキングに出かける方は特に、慎重なコース選びが欠かせません。初心者が気を付けたいハイキングコースの選び方は、以下のとおりです。
選び方1|途中に休憩場所がある
選び方2|平坦で標高差が少ない
選び方3|歩行時間が長くならない
それぞれの選び方について、詳しく見ていきましょう。
選び方1|途中に休憩場所がある
無理のないハイキングを実現するために、途中に休憩場所があるコースを選びましょう。休憩場所では、景色を眺めながら軽食を食べたり、水分補給をしたりと体力を回復できます。
特にハイキング初心者は自分がどの程度歩いたら疲れるのかを把握していないため、最初から休憩場所のないコースはハードです。また、途中にトイレが設置されたコースであれば、安心してハイキングを楽しめるでしょう。
選び方2|平坦で標高差が少ない
最初のハイキングでは、できるだけ標高差の少ない平坦なコースを選びましょう。歩く距離が同じでも、標高差の有無によって体力の消耗具合は大きく変わります。
また、登り下りが少ない道は足腰への負担が少ないため、体の悪いお年寄りでも安心です。経験を積んでハイキングに慣れてきたら、標高差のあるコースにもチャレンジしましょう。
選び方3|歩行時間が長くならない
ハイキングを始めたばかりの方にとって、歩行時間が長すぎるコースは大きな負担になります。最初は2〜3時間程度のコースを選ぶと、景色を楽しみながら無理なく歩けるでしょう。
歩行時間を見誤って長すぎるコースを選んでしまうと、日没までに出口まで着けず、遭難する事態にまで発展しかねません。歩行時間が長期化すると、周囲の自然を堪能する余裕はなくなり、ただ辛いだけのハイキングになってしまいます。
ハイキングで気を付けたい3つの注意点


ハイキングコースには多くの人が訪れるので、最低限のマナーがあります。また、歩行時間が長く標高差のあるコースを選ぶ場合は、日頃からの準備も欠かせません。ハイキングで気を付けたい注意点は、以下のとおりです。
注意点1|自分で出したゴミは持ち帰る
注意点2|普段から歩いて体力作りをする
注意点3|悪天候のハイキングは避ける
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
注意点1|自分で出したゴミは持ち帰る
ハイキングで出たゴミは、自分で持ち帰るのがマナーです。多くの人が山の中にゴミを捨てれば、いずれ植生や自然環境に悪影響を及ぼします。
何より、せっかく楽しみにしていたハイキングで、道中にゴミが散乱していると悲しい気持ちになるでしょう。必ずビニール袋を複数枚持参した上で、ハイキングを行ってください。
注意点2|普段から歩いて体力作りをする
ハイキングコースによっては、長距離や標高差のある歩行が予想されます。当日、無理のない範囲でハイキングが楽しめるよう、普段から歩いて体力作りを行いましょう。普段から実践しやすい体力作りの方法は、以下のとおりです。
通勤や通学時は一つ手前の駅で降りて歩く
エレベーターを使わずに階段を使う
隙間時間に軽いストレッチやスクワットをする
日常生活の何気ない行動に負荷を加えて、運動を習慣化しましょう。
注意点3|悪天候のハイキングは避ける
悪天候でのハイキングは、いくら簡単なコースだったとしても避けてください。悪天候によって視界不良に陥ると、遭難するリスクが高まります。また、雨や風が強いと足元が滑りやすくなり、転倒や怪我にもつながりかねません。
悪天候時は気温が下がる上に体が濡れると、風邪を引いたり、低体温症が発症したりするリスクも高まります。天気予報は事前にチェックし、必要に応じて日程を変更しましょう。
快適なハイキングを実現!モバイルバッテリーとは


ハイキング中はコースを調べたり、遭難時に外部に助けを求めたりとスマホを使用する機会が多くあります。そんなハイキングで活躍するアイテムが、モバイルバッテリーです。モバイルバッテリーとは、屋外でもデバイスを充電できる持ち運び可能な充電器を指します。
スマホが充電切れになる不安から解放されるので、地図アプリやコンパス機能をフル稼働して快適なハイキングが実現します。こまめに天気予報を確認し、悪天候が予想されたら迅速にハイキングを中止できるので安心です。
ハイキングに必要な性能|おすすめの製品
ハイキングに持参するモバイルバッテリーは、大容量を備えたタイプを選びましょう。ハイキングは2〜3時間程度の日帰りが基本ですが、複数人でモバイルバッテリーをシェアする場合は大容量が必要です。また、緊急時に外部と連絡を取るには多くの電力を消費します。
EcoFlowは、大容量を備えた2種類のモバイルバッテリーを販売しています。
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank(10,000mAh)
EcoFlow RAPID Pro Power Bank(20,000mAh)
それぞれの機種について、詳しく見ていきましょう。
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank(10,000mAh)
10,000mAhの大容量で、スマホを約2回フル充電できるQi2準拠のモバイルバッテリー。マグネットでスマホにピタッとくっつけて最大15Wの急速ワイヤレス充電に対応しています。
ハイキング前に最大65Wの本体内蔵ケーブルを使えば、最短33分で0〜70%まで本体を充電できます。先進的な車載グレードの低内部抵抗技術と独自の内部冷却システムにより、炎天下の山歩きでも安心です。温度センサーが1日432万回リアルタイムで監視しています。
EcoFlow RAPID Pro Power Bank(20,000mAh)
20,000mAhの超大容量で、スマホを3.2回フル充電できるモバイルバッテリー。最大4台のスマホを合計230Wの高出力で同時に充電できるので、グループでのハイキングに最適です。
本体に巻取り式のUSB-Cケーブルが内蔵されているため、ケーブルを持ち歩く必要がありません。別売りのRAPID Pro 320W GaN急速充電器と組み合わせれば、わずか20分で0〜50%まで充電が可能です。コンパクトボディにより、リュックの容量を最小限にできます。
【全国】ハイキング初心者におすすめのスポット3選


全国には自然の絶景と出会える魅力的なハイキングコースが点在しています。四季折々の草花を鑑賞しながら自然の中を散策すれば、リフレッシュできること間違いありません。全国でハイキング初心者におすすめのスポットは、以下のとおりです。
宮城|蔵王山(熊野岳)
東京|御岳山
和歌山|熊野古道
それぞれのスポットについて、詳しく見ていきましょう。
宮城|蔵王山(熊野岳)


宮城と山形にまたがる蔵王連峰の最高峰「熊野岳」。蔵王刈田リフトを下車したら、整備された道をハイキングします。なだらかな登山道を進むと見えてくるのが、蔵王のシンボル的存在である「御釜」です。エメラルドグリーンの五色沼は、神秘的な雰囲気に包まれます。
途中には、トイレや売店、レストラン完備のレストハウスがあるので安心です。山頂付近は特に冷え込むので、防寒着や雨具を必ず持ってきてください。
東京|御岳山


東京都青梅市にある標高929mの御岳山。いくつかの周遊コースが整備されており、初心者のハイキングにも最適です。コースの途中にある長尾平は見晴らしが良く、秋になると赤く色づいた山々の絶景を眺めながら休憩できます。
天狗岩から先にはロックガーデンがあり、大小さまざまな奇岩と清流が織りなす美しい景観は圧巻です。途中にはトイレが設置された休憩所も整備されています。
和歌山|熊野古道


京都から紀伊半島南部にある熊野三山へと続く参詣道「熊野古道」。熊野三山とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺の総称です。熊野古道には、景色や雰囲気が異なる複数のハイキングコースが整備されています。
紀伊路は、万葉集の有名な和歌に出てくる景勝地に富んだコースです。中辺路には長く険しい山道があるため、ハイキング中級者以上に向いています。
まとめ


本記事では、ハイキングとはどんなアウトドアかについて解説してきました。
ハイキングとは、自然や景観を眺めながら行う山歩きです。登山では山頂を目指すのが目的ですが、ハイキングでは道中の自然観察に重きを置いています。トレッキングは、登山とハイキングの中間にあたる難易度です。いずれのアウトドアも、春と秋が向いています。
初心者がハイキングコースを選ぶ際は、途中に休憩場所があるかや、平坦で標高差が少ないかを重視しましょう。また、無理のない歩行時間を設定する必要があります。
EcoFlowは、ハイキング中の電気供給源となるポータブル電源を販売しています。ハイキング中にスマホの充電が切れる事態を防ぎたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。