チャークロスとは?必要な材料や作り方を徹底網羅!

EcoFlow

チャークロスは、キャンプやアウトドアで火を起こす際に役立つ着火補助材です。

綿100%の布を炭化させたもので、火打ち石やファイヤースターターを使って簡単に着火でき、自分で作ることができます。

しかし、「正しい使い方を知りたい」「作り方が分からない」という悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、チャークロスの特徴や種類、材料の選び方や作り方、正しい使い方について詳しく紹介します。興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

チャークロスの基礎知識

そもそもチャークロスが何かを知らない方は多いでしょう。ここでは、チャークロスの特徴や種類、歴史について詳しく解説します。

チャークロスの特徴

チャークロスは、天然繊維の布を高温で炭化させて作られる着火補助材です。

少量の火花や弱い熱源でも着火しやすく、特にキャンプやアウトドアでは、通常より効率的に火を起こすことができます

また、布の繊維構造が火種を受け止めて徐々に炎に育てるため、初心者でも扱いやすく、繰り返し使える点も魅力です。

市販の着火剤よりも安全性やコストパフォーマンス、長期保存性に優れており、布を密閉容器に入れて加熱することで完成します。

チャークロスの種類

チャークロスは、使用する布の種類によっていくつかの種類があります。

  • 綿:炭化しやすく安定した火が付きやすい

  • 麻:通気性や耐久性に優れている

  • デニム素材:節約志向のユーザーから支持を集めている

業者が製品化したものは均一な厚みと安定した品質を備え、安全性のみならずパフォーマンス面でも家庭で手作りするものとは特徴が異なります

用途や使い勝手、入手しやすさに応じて最適な布を選びましょう。

チャークロスの歴史

日本では、江戸時代の武士や町人が火打ち石で火を起こす際に使っていました

世界的にも、中世ヨーロッパやアメリカの開拓時代など、火種を確保するための必須アイテムとして重宝されてきた記録があります。

現代では、科学的な着火材料やライターの普及により日常使いが減少しましたが、アウトドアやサバイバルで再評価されています。

歴史的な火起こし文化と現代のDIY精神が融合し、環境に優しくエコな火口として、世界中で愛用され続けているというわけです。

チャークロス作りに必要な材料と選び方

チャークロスを作るのに必要な材料は、どれも身近で入手しやすいため、誰でも簡単に挑戦できます。ここでは、主な材料と選び方について詳しく解説します。

布素材

チャークロス作りでは、綿100%の布素材を選ぶのがおすすめです。

帆布やデニム、ガーゼ、タオルなど、厚手の素材が特に望ましく、化学繊維が混ざると高温で溶けてしまい、炭化せず失敗する原因になります

薄手のガーゼやシャツ生地でも可能ですが、炭化後にボロボロになりやすいため初心者は厚手の綿を選ぶと成功しやすいです。

布のサイズは缶の大きさに合わせてカットし、少し余裕を持たせてください。古着やランチョンマットなど、身近なものでも代用できます。

オイルやワックス

チャークロスは基本的に布だけで作れますが、着火性を高めたり燃焼時間を長くしたい場合は、オイルやワックスを活用する方法もあります。

例えば、蜜蝋やパラフィンワックスを仕上げに薄く塗ることで、湿気に強い着火材に仕上がり、オイルを染み込ませれば風が強くても安定しやすくなります

ただし、量を多くしすぎると逆にうまく炭化しないこともあるため注意が必要です。

アウトドアで使う場合は耐水性や保存性が重要になるため、オイルやワックス加工の有無で用途を選べると失敗が少なくなります。

耐熱ツール

チャークロス作りには、耐熱性のあるツールが欠かせません。

必要になるのは、蓋付きのスチール缶やアルミ缶で、特にスチール製は高温に強く長持ちするため、定番のアイテムです

缶の種類や大きさは作りたい量に応じて選ぶことができ、缶がない場合はお菓子のケースや100円ショップのブリキ缶でも代用できます。

また、缶に穴を開けるためのナイフや釘、ハンマーも必要で、加熱時はバーナーや焚き火台、ガスコンロなど、強い熱源が必要です。

作業中の安全を守るため、耐熱グローブやトングも用意しておきましょう。

その他の材料

チャークロスを作る際は、仕上げや保存に使える材料があると便利です。

例えば、作成後は乾燥剤を一緒に入れると品質の劣化を防止でき、ジップロックやチャック付き袋に入れると長持ちさせられます

火口として使う場合は、麻紐やフェザースティックもセットで用意すると、火を移しやすく着火効率がさらにアップします。

また、焚き付け用の細い枝や木くずもあると、火種から炎を育てる際に便利です。こうした準備まで意識すると、より快適な自作体験を実現できるでしょう。

チャークロスの作り方

チャークロスは誰でも作れますが、手順ごとにコツや安全対策を押さえておくことが重要です。ここでは、正しい作り方について詳しく解説します。

ステップ1:布を適切な大きさに切る

チャークロス作りの最初の工程は、布を缶のサイズに合わせてカットすることです。

小さすぎると炭化がムラになったり、十分な量が作れません。逆に大きすぎて折りたたむ際に無理に詰め込むと、内部に空気の層ができて失敗の原因になります。

ここで重要なのは、隙間なく缶に詰められるよう、布の大きさを調整することです

缶よりやや小さめにハサミでカットし、シワを伸ばして重ねてください。布の厚みや素材によって仕上がりに差が出るため、最初は複数枚で試してみるのもよいでしょう。

ステップ2:切った布を金属缶へ詰める

適切な大きさに切った布は、隙間ができないように金属缶に詰めていきます。

均等に詰めることが重要で、空間が多いと仕上がりにムラが出やすいため、布は軽く折りたたんでしっかり隅まで詰めてください。

このとき、フタには必ず小さな穴をあけ、発生したガスがスムーズに外に逃げるようにしましょう

穴が大きすぎると、内部へ酸素が多く入り込んで布が燃えてしまうため、つまようじ程度の小さな穴で十分です。

ステップ3:缶ごと火にかけて加熱

布を詰めたら、缶ごと火にかけて加熱していきます。

カセットコンロや焚き火台を使っても問題ありませんが、必ず屋外や十分な換気のある場所で作業してください。

加熱を進めるとフタの穴から煙やガスが出てきますが、これは内部で布が酸欠状態となり炭化する証拠です

火口を直接炎に近付けない、必要以上に火力を上げすぎないなどに注意し、煙が出なくなるまで10~20分ほど加熱します。

ステップ4:冷却後にフタを開けて炭化具合を確認

加熱後は、缶をしっかりと冷ましてからフタを開けます。

熱が残ったままフタを開けると、一気に酸素が入り布が燃え尽きてしまう恐れがあるため、必ず十分に冷却してください。

指で触れても熱さを感じなくなったらフタを開け、内部の布が真っ黒に炭化していて、手で持つと少しもろい状態になっていれば成功です

炭化が不十分な場合は、再加熱を行います。灰になってしまった場合は、加熱時間が長すぎたサインのため、次から時間に注意してください。

ステップ5:密閉容器で乾燥状態をキープ

完成したチャークロスは、湿気から守るために密閉容器で管理します。

湿気が多い場所では、乾燥剤やシリカゲルを一緒に入れることで、長期間良い状態で保存できるようになります

チャークロスは非常に軽く破れやすいため、出し入れの際は優しく扱いましょう。保管方法を工夫すれば、性能を最大限に発揮できます。

チャークロスの使い方

チャークロスは、実際のアウトドアシーンや災害時にどう役立つのでしょうか。ここでは、主な使い方について詳しく解説します。

ファイヤースターターとの組み合わせ

ファイヤースターターとチャークロスの相性は抜群です。

ファイヤースターターの火花は非常に小さく弱いですが、チャークロスは微細な火花も確実に受け止めて赤熱し、火種となります

火花が当たるとチャークロスはじわじわと赤くなり、慌てず麻ひもや乾いた草を包むと、息を吹きかけるだけで炎に育ちます。

風のある日や湿度が高い時もチャークロスがあれば安定して着火できるため、ファイヤースターターとセットで持っておくと便利です。

キャンプでの火口活用例

キャンプでは、チャークロスは火口として極めて実用的です。

焚き火やバーベキューを始める際、麻紐やフェザースティックと一緒に使うことで火種を確実に炎へと導くことができます

火吹き棒やうちわなどで新鮮な空気を与えれば、簡単に火が大きくなるため、初心者でも安心して実践することが可能です。

また、火がゆっくり燃え広がる性質があり、着火時にパニックになることもありません。コンパクトで軽量なため、手軽に持ち運べる点も魅力です。

登山やサバイバルキットの備蓄

登山やサバイバルシーンでも、チャークロスは優れた備蓄アイテムです。

市販の着火剤に比べて軽量かつコンパクトで、湿気に強く長期保存も可能なため、非常用持ち出し袋の中に常に携行しても不便がありません

また、ファイヤースターターや火打石と一緒に携行すれば電源が不要で、災害時や道具が限られる状況でも火種の確保が可能です。

ポータブル電源との併用でキャンプを快適に!

キャンプではチャークロスだけでなく、ポータブル電源を導入することで快適性と安全性が大幅に向上します。

例えば、ポータブル電源があれば照明の使用により夜間も明るく安全なサイト作りが可能となり、複数台のライトや家電製品も分散して利用できます

また、スマホやカメラの充電、炊飯器や扇風機・電気毛布など、多様な家電の活用が一台で叶う点も大きな魅力です。

EcoFlow DELTA 3 PlusやRIVER 3 Plusは、多彩な家電に対応しながら長時間の給電を実現できるため、キャンプの環境をワンランク向上できます。

ぜひこの機会に、ポータブル電源の導入をご検討ください。

EcoFlow DELTA 3 Plus

・定格出力1500W、X-Boostで2000W、ほぼ全ての家電に対応できる ・DELTA Pro 3専用エクストラバッテリーに接続すると、容量を5kWhに拡張 ・<10ms電源自動切り替え機能搭載で精密機器にも安心して使用できる ・40分で約80%、56分でフル充電可能

EcoFlow RIVER 3 Plus

・定格出力600W、X-Boostで900W、90%の家電を稼働できる ・ワイヤレス接続で最大858Whに容量拡張可能 ・<10ms電源自動切り替え機能搭載で精密機器にも安心して使用できる ・100W以下の電化製品の稼働時間を2倍に

チャークロスに関するよくある質問

最後に、チャークロスに関するよくある質問を詳しく解説します。

古着やジーンズでも作れる?

古着やジーンズでも、綿100%の素材であれは自作可能です

ただし、化学繊維が混じっていると炭化時に溶けてしまい、うまく仕上がらないケースがあるため、必ず素材表示で綿のみか確認しましょう。

ジーンズの場合は厚みがあり、炭化工程に時間がかかることもありますが、完成すればしっかりと火口として利用できます。

寿命はどのくらい?

チャークロスの寿命は、数回の火起こしに十分耐えられる品質を持っています。

使用頻度や保存状態で異なりますが、劣化しないよう密閉袋で乾燥保存すれば、1シーズン分は安定して使うことが可能です

市販の着火剤と何が違う?

市販の着火剤とチャークロスは、火花への反応力やコスト、安全性に違いがあります。

市販の着火剤は着火が早い反面、化学物質が主成分の場合が多く、独特の臭いや煙が出ることがあります。

一方、チャークロスは天然繊維を炭化した自然素材のため、火花だけで簡単に着火でき、煙や臭いもほぼ気になりません

また、材料費が安く繰り返し自作できるためコストパフォーマンスに優れており、直火で使う際の安全性も高いです。

まとめ

チャークロスは、簡単な道具と綿素材だけで誰でも手軽に作れる着火剤です。

自作すればランニングコストも低く、火花でも確実に着火し燃えるため、初めての方や火起こしが苦手な方でも安心して使えます。

キャンプやサバイバルの備えとしても優秀なため、自作でチャークロスを作成し、アウトドア体験の幅を広げてみましょう。

なお、アウトドアシーンではポータブル電源を併用すると、照明や家電も自在に使えるため快適さが格段に向上します。

火と電気の両方を上手に活用しつつ、ワンランク上のアウトドアを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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